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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年4月25日木曜日

2013年4月25日木曜日0:30
桜の便りが宮城県にも届きました。
ここ数日の暖かさで気仙沼の桜のつぼみも膨らんできました。
こんにちは。kaiiです。



気仙沼市内で子どもたちの学習支援などの活動に取り組んでいる「NPO法人 底上げ」の事務局長、成宮崇史(なるみや たかふみ)さんにお話をうかがいました。

成宮さんは平成23年8月に個人ボランティアとして気仙沼に入りました。公園に張ったテントで生活をしながら泥かき、農地の草取り、ボランティアセンターの運営などに携わりました。

現在は気仙沼に住所を移し、気仙沼市民としてさまざまな活動をしています。
活動の中心は、子どもたちの支援活動です。仮設住宅などで小中高校生への学習支援を行っています。



また、学習支援をしている高校生を中心に子どもたちが立ち上げた団体「底上げYouth」の活動もサポートしています。
「底上げYouth」は、高校生の目線で気仙沼のまちづくりを考え、形にするための活動に取り組んでいます。




その底上げYouthの高校生たちが、1冊のリーフレットを作りました。

『詩う幸せ 恋人ツアー』

「恋」をテーマにして高校生の目線で「大好きな気仙沼の魅力」を伝えたリーフレットです。

明治時代に活躍した気仙沼出身の歌人・落合直文は、森鴎外らとともに近代短歌の礎を築き、与謝野鉄幹らにも大きな影響を与えました。
「恋人」という言葉も、直文が初めて使ったと言われています。
それを底上げYouthの高校生たちが知り、このリーフレットを企画しました。

気仙沼市松岩地区の小高い場所にある直文の生家「煙雲館(えんうんかん)」を訪ねたり、地元の人たちから話を聞いたりして調べたことをまとめました。

リーフレットには、「煙雲館の庭にある池の周りを左から回ると恋愛が成就する」・・・など、「恋」にまつわる内容が盛り込まれています。

砂の上にわが恋人の名をかけば波のよせきてかげもとどめず

落合直文の残した歌が、未来の気仙沼のまちづくりに現代の高校生が参加するきっかけを作ってくれたのです。

http://ameblo.jp/sokoage-young/




成宮さんは
「これからのまちづくりには、大人だけではなく次世代を担う子どもたちの参加も大切です。自分たちのまちの魅力を自分たちで再認識することで、まちに誇りを持ってほしいと思います」
「気仙沼はこんなに素敵な町。その町の魅力に地元の人にも、気がついてほしいです。自分の故郷にもっと誇りを持ってほしいですね」
と話します。


ボランティアをしていた時から、成宮さんのモットーは「楽しく」。現場で作業をする時もできるだけ多くの人と話して、笑いを大切にしました。
「ボランティアってどんなこと?」を伝えてボランティアと気仙沼を訪れるリピーターを増やしたいと考えました。今も人と話すことをとても大切にしています。

団体の名前「底上げ」には、”東北から国民の意識の底上げをしよう””食の問題へ意識、環境問題への意識など身近な問題に目を向けて、社会全体の意識の底上げをしていきたい”という思いが込められています。

「1億3千万人の3歩で日本を底上げ」
成宮さんは笑顔で未来への思いを話しました。


自分の町の魅力になかなか気がつかないことがあります。
「私の当たり前」は、当たり前でないことが多いことにも気がつきました。

成宮さんと話して、気仙沼の魅力や資源を大切にしているこの町が、20年後は更に魅力ある町になるように、意識の持ち方を変えたいと思いました。


NPO 底上げ
http://www.sokoage.org


(取材日 平成25年4月15日)