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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年3月7日木曜日

2013年3月7日木曜日19:04
えみです。

今年は例年にない位の積雪量で寒さもひとしおでしたが、ここ数日、ようやく温かい春の兆しが感じられるようになってきました。


昨年末「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」の多賀城ママの取材をさせていただき
このココロプレスで活動内容などを紹介致しました。(内容はこちらから)

福島第一原発の事故発生をきっかけとして放射線が子どもたちに与える影響に不安を感じ、小さなお子さんを持つ普通のママさんたちが「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」を立ち上げました。

「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」は子どもを被曝から守りたいという共通の想いがあるママたちが集まってできました。

「放射線が身体に及ぼす影響はどれくらいなのか?」
「本当に安全なのか?」
「このままでいいのだろうか?」
「どこに相談すればいいのか分からない」

など正しい情報が知りたいと思っているママたちが立ち上がりました。
人によって意識の違いがあるため、家族に理解してもらえないという悩みもありました。

事故発生後、小さい子どもを持つママたちは放射能に関しては未知なことが多くありすぎて、不安な毎日を送っていました。

「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」代表の佐藤洋子さんは事故発生後、

「このまま一人で、不安な日々を送っても何も解決しない」

と思い、震災後会を立ち上げました。
実際、1人で解決できないことでも、同じ悩みを抱えている人同士が集まることによって共感してくださる人も増え、大きなアクションを起こすことができたそうです。
「同じ悩みを持つ者同士が集まることにより情報交換ができ、少しでも不安が解消され、周りに理解者が増えてくれればいいと思います」
と代表の佐藤さんは言います。
現在はメンバーが40名ほどいるそうです。


会を立ち上げた当初はどのように活動を進めていけばいいのか分からず、試行錯誤していましたが、ブログやポスターを作成すると周りにも同じ悩みを抱えているママさんが多くいることを知りました。
そして震災後、同じ不安を持つママ同士がつながるきっかけを作り一緒に活動していくメンバーを増やすため「多賀茶会」を開催しました。
「多賀茶会」では活動内容の紹介や参加者同士の交流•情報交換が行われています。

今日は定期的に行われているメンバー同士の情報交換会「多賀茶会」があると聞き、取材させていただきました。




会発足から5回目となる「多賀茶会」では15名ほどのメンバーが子連れで参加し、和やかなムードでスタートしました。



「多賀茶会」では定期的にメンバー同士で
活動報告や情報交換を行っています。




テーマは「交渉」と「最近の食品汚染」

進級、入園•入学の季節なのでどうやって園や学校に放射能対策をしてもらうか?
また修学旅行先を決定していた地域から変更できた例、給食をお弁当にしている例など経験者の話を交えて積極的に意見が交わされていました。


放射能に関しては園や学校側そして個人の考え方にも非常に左右され、その園や学校によって対応がまちまちです。
しかし放射能が身体に及ぼす影響は子どもは大人の4~5倍だし、個人差があるものだから、子どもたちの健康状態が心配であると熱心に学校側に相談することにより少しずつ理解を示してくれるようになったそうです。

メンバーのお子さんの事故発生後の健康状況を聞いてみると、

尿検査をしてみると尿からセシウムが検出したこと。
事故発生後、体調が悪くなり、これまで滅多になかった鼻血や下痢が続いたこと。
土を触った後手荒れがひどい状態になったこと。等をママさんたちは訴えています。

子どもたちの健康状態が震災後から何かおかしいと感じ、いろいろ検査をしてもらい調べていくとチェルノブイリ原発事故や広島長崎原爆の低線量被ばくの症状に当てはまることが分かりました。


メンバーの中には内部被曝が心配なので、沖縄や北海道にしばらく母子避難していた方もいました。
内部被曝に関しても、男の人と女の人とでは考え方にも違いがあり、夫婦間でもめる場合もあるということです。


放射能が食品添加物や残留農薬、アルコール、タバコと同じでちょっとなら大丈夫かな?と思っている人たちも実際多くいます。
「子どもを預ける園や学校側に少しでも放射能のことを理解してもらうには事前に調べて資料をもっていくこと。そして、”理解を示していただきありがとうございます”と感謝の気持ちでお話しすると、相手との信頼関係も生まれスムーズに対応してもらえました
と代表の佐藤さん。

「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」
代表の佐藤洋子さん(右から二番目)とメンバーの方々










取材を終えて

子どもの健康状態は子どもが口の中から食べたもので大きく左右されます。
子どもには少しでも不安な食品は口に入れさせたくないという気持ちは、子どもを持つ母として共通の思いです。食品添加物、タバコからの害、そして放射能に汚染された食品類。周りをみても不安な食品、物質はたくさんあります。これらの害から子どもたちを守るためには安易に不安がるのではなく親としてもその物質について勉強する必要があるなと感じました。

「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」のママたちは子どもを守るために非常に放射能に関して勉強していて知識も豊富であり、また園や学校、教育委員会までにも掛け合い、一生懸命に活動している方ばかりでした。


給食をやめさせ毎日お弁当を持たせているママ。

幼稚園の園庭の土の放射線量を測り、土を替えてもらったママ。
修学旅行先を変更してもらったママ。

福島第一原発事故発生後から「放射線被曝から子どもを守る会」の団体が各地域で立ち上がっています。放射能の問題は山積みです。


初めは小さな声でも共通の想いを持った人たちが集まることにより大きな声となり、少しずつより良い社会に変わっていくことでしょう。


子どもを守れるのは大人しかいません。子どもたちの未来のためにも私たちが解決しなくてはならない問題が多くあることを忘れてはいけないと思いました。




(取材日 平成25年2月6日)