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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年3月18日月曜日

2013年3月18日月曜日19:26
kaiiです。

気仙沼市二ノ浜の小高い丘の上に建つ気仙沼市立浦島小学校は私の母校です。
東日本大震災が起こる前から、地域の過疎化と少子化の影響で児童数が減少していました。

太平洋が望める小高い場所に建つ浦島小学校

東日本大震災では小学校の建物や児童には被害はありませんでしたが、学区であった四ヶ浜(大浦・小ヶ汐・二ノ浜・三ノ浜)は津波で壊滅的な被害を受け、住民が仮設住宅などへ避難したため地域の人口は激減しました。

津波火災で大きな被害を受けた四ヶ浜地区(大浦地区)

平成23年度末には33人在校していた児童も平成24年度の新学期には7人に減少しました。この3月に6年生5人が卒業すると在校生が2人になってしまいます。
浦島小学校は今後は児童数の増加も望めないことから平成25年3月で閉校し、5kmほど離れた鹿折小学校に合併統合されることになりました。


浦島小学校では、昭和50年代から「百人一首に親しむ会」が年間行事として続けられてきました。
この行事も今年で最後です。平成25年2月6日に、在校児童7人が百人一首を楽しみました。


百人一首を読み上げたのは、気仙沼市で「演劇塾 うを座」を主宰する鈴木恒子さん。鈴木さん読み手を務めるのは今回で3回目です。



鈴木さんは子どもたちに
「私も子どもの頃、友達や兄弟と『百人一首』を楽しみました。友達や兄弟より多くカルタを取るために一生懸命に和歌を覚えました。お正月になるとカルタ取りが楽しみでとてもワクワクしました。その時は和歌の意味はよく分かりませんでしたが、のちに中学校や高校で和歌を勉強して、詠んだ人の気持ちや思いを知りました。皆さんも今は歌の意味がよく分からないと思いますが、いつか勉強すると分かるようになると思います。今日は一生懸命覚えたカルタがたくさん取れるといいですね」
と話しました。


「おくやまにもみぢふみわけなくしかの・・」
鈴木さんが読み始めると子どもたちは競ってカルタを取りました。



保護者や地域の人などが会場の音楽室の後方で静かに見守る中でカルタが読まれ、子どもたちは自分の得意札を取っていきました。



6年生の小松さんは
「もう少し取れると思ったのに残念でした」
と少し悔しそうに話しました。



同じく6年生の吉田さんは
「最後の百人一首に親しむ会で去年より多く取れたので楽しかったです」
と話しました。



「合併統合される気仙沼市立鹿折小学校でも、浦島小学校の伝統の百人一首に親しむ会が継続されてほしいですと林崎明彦校長が締めくくりました。



kaiiの母校、浦島小学校の学校行事が1つずつ終わっていきます。もうすぐ63年の歴史に幕が引かれます。
「人間性豊かで調和のとれた児童を育成する」
この教育目標が「浦島っ子」を育てました。


浦島小学校の1つ1つの行事と学校の歴史の終わり、を地域の人たちが静かに見守っています。


(取材日 平成25年2月6日)