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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年3月12日火曜日

2013年3月12日火曜日11:33
サイさんからバトンタッチで、今度は、私Chocoから報告をしたいと思います。
サイさんの記事→http://kokoropress.blogspot.jp/2013/03/blog-post_8.html


監督も主演俳優たちも、抽選で選ばれた地元の方々が絶賛した、
BS-TBSスペシャル時代劇「臥竜の天~伊達政宗・独眼竜と呼ばれた男~」


今日、3月9日(土)午後7時からBS-TBSで放送されたスペシャル時代劇「臥竜の天~伊達政宗・独眼竜と呼ばれた男~」の特別完成披露試写会が先日(3月7日に)、渡波公民館で行われました。
今回は、伊達政宗を演じた椎名桔平さんが、「被災地の皆さんに持って行って早く観てほしい」という提案で実現した試写会です。


伊達政宗が主人公でドラマに登場するのは、NHK大河ドラマの「独眼竜政宗」以来、26年ぶりだそうです。

仙台宮城ディスティネーションキャンペーン笑顔咲く旅伊達の旅、石巻サンファンバウンティスタ号出航400周年記念事業が協賛しています。

※サン・ファン・バウンティスタ号は、スペインとの貿易を目的に伊達政宗が徳川家康から外交の許可を得て建造した巨大帆船です。石巻の万石浦から出航したと伝えられ、太平洋を横断してアメリカ大陸まで渡りました。



監督:吉村芳之さん

片倉小十郎役:榎木孝明さん

伊達政宗役:椎名桔平さん

伊達成彦役:金山一彦さん
むすび丸




皆さんが登場すると同時に、地元の方々はワーッと盛り上がりました。
やはり、「テレビの中から出てきた!!」という感覚でしょうか・・・
今までテレビで見ていた人々が目の前にいる・・・私にとっても不思議な感覚でした。
たくさんの地元の方々が集まりました。

ドラマのあらすじは、皆さんがテレビでご覧いただくとして、今回は、出演者の皆さんがこのドラマの見どころやエピソード等を上映前と後に分けてお話しを紹介したいと思います。

まずは、伊達政宗役を演じた椎名桔平さんです。

「2年前の震災で、日本中のみんなが”どうすればいいのか”と考えたと思う」
 そして、自身も「自分では何ができるのだろうか・・・」と考えたそうです。
「実際に行って見なければ・・・」

 昨年の5月29日、椎名さんは被災地に足を運びました。

「大川小学校に花を供えにいきました」

椎名さんが被災地を回ったとお話した中で、唯一名前が出たのが「大川小学校」でした。
石巻の釜谷山根(旧河北町)の新北上川沿いにある2階建ての校舎でした。
そこの児童の約80%が津波の被害を受け、亡くなりました。

その話を聞いているとき、もしかしたら、俳優としてではなく、いち父親として花を供えたのではないかなと、私は思いました。滞在時は、大川小学校だけでなく、仙台にある孤児院などを訪ねて、現状などの話を聞いたそうです。

1年以上を過ぎている中で、瓦礫が積まれている現状を目の当たりにして、そして被災者の人と触れて、椎名さんは強く心を打たれました。そして、皆が問いていた「どうすればいいのか」
という答えが見つかりました。
椎名さんは「伊達政宗」になりました。

「自分は役者なんだ・・・色んな活動も素晴らしいけれど、役者として何ができるのか・・・そういう中で、政宗復興支援企画を頂きました」
椎名さんは主演を引き受け、
「被災地の皆さんに何か勇気付ける、元気付けられる・・・そういった作品にしたいと思った」

椎名さんが言った言葉通り、力強く、そして心が熱くなり、温かくなる作品でした。


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続いて、政宗の片腕として活躍した片倉小十郎を演じた榎木孝明さんです。

「映像が与える影響力の大きさを再認識した」そうです。
というのも、現在、NHK連続ドラマの「八重の桜」が放送中ですが、そのせいか、舞台となっている福島県会津の人々がとても元気だったそうです。
「今回も皆様にそのことをお伝えしたいと想い一丸となって作り上げました」というと、会場から拍手が響きました。
そして、役柄、伊達政宗の精神に寄り添った「片倉小十郎」は、
「伊達政宗の不屈の意志、ドラマの中でも危うい、ギリギリを生き抜き何とか助かり、次に向けて希望に燃えるという方だった」とお話しました。

「映像」は人の目を魅了します。
そして、人を元気にできる手段の1つでもあります。
榎木さんは、そのことに誇りを持ち、そして毎回、演じるのではなく、その人の魂に近づいています。政宗と小十郎の信頼関係にご注目ください!!

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続いて、政宗とは縁戚で家来でもあり、兄弟でもあるような存在の伊達成実(しげざね)を演じた金山一彦さんです。


「殿様が、政治的なことを考えているのだが、その時に啖呵を切り、一度は出るが・・・その節はどうもすみません」と伊達政宗(椎名桔平)に謝りました。
会場は大爆笑しました。
司会者から作品の出来を聞かれ、
「力強いいい仕上がりになっていた。
殿を想ってのことだけれど、成実がただの暴れん坊に見られていないか心配です・・・」
と、更に会場を沸かせました。
金山さん演じる伊達成実は、伊達軍随一の猛将と呼ばれ、そして一度は出奔するものの、帰参し、一生を政宗に仕えた人でした。

私のイメージも「暴れん坊」というイメージでしたが、将軍にモノを言えるのは、この成実だけじゃないのかなとも思います。
「それも殿のため!!」
正しいことは正しい、曲げない固い意志は現代にも大切なことです。そのことを教えてくれました。


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最後に、監督の吉村芳之さんです。


1987年NHK大河ドラマの「独眼竜 政宗」で演出を担当し、今回再び「伊達政宗」を映像化させた吉村監督は、2作品の違いを語りました。
「当時は、CG合成がない状態だったため、復元できないものが多かった。
しかし、今回はCGを使って城を復元することができ、大河ドラマよりもスケールは大きくなったと思う。
個人的な想いとしては、事実性の経験が反映されていく。26年ぶりの挑戦。」

1作目は、現代と政宗が生きた時代、時は違うけれど、共通する点などをテーマにしていたのに対して、今回は、「人間」に焦点を当てたと言います。
「障害を乗り越えて生きていくとはどういうことなのか、あれだけ暴れん坊と言われた人間が仙台の街を作るというところ。そこに生きる”人間”をテーマにした」そうです。

そのことが本当に伝わった作品でした。




大絶賛に終わった、試写会。
吉村監督は、「撮影しているときに、本当に歴史的現場に居合わせているという感覚になります。
それは、自然の光であったり、役者さんの想いなどが錯覚を起こすのですが・・・
40年やっていて、本当に良いと思える作品は数えるほどしかない。」

また、このドラマを見終えて、私が感じたことは、「信頼」と「仲間」でした。
現在、被災地にはさまざまな想いを持ち苦境を乗り越え再出発している方々がたくさんいます。
その中で、個人で漁をしていた人たちが、協力し合い共同で漁を再開したり、バラバラだった加工会社を1つにまとめ、「仲間」を信じ「仲間」のために一生懸命寝る間も惜しんで働いている方もいます。
このドラマを見て、ココロプレスの取材で会った方々や、私の周りの方たちを思い出しました。

皆が前へ前へ、進んでいます。
そして、その強い気持ちを持てるのは、他ではない、「家族」や「仲間」が支えがあるからでもあります。
仙台藩主・伊達政宗がそうであったように、政宗がまっすぐ突き進めたのも仲間のお蔭、
その仲間の気持ちをそうさせたのも「政宗」の強く、熱い心が伝わったからだと思います。


「スタッフもキャストも被災地の皆さんと何とか寄り添いたいという想いで制作した」

制作スタッフや出演者の皆さん、監督の被災地へ対する熱い想いが伝わる、素晴らしいドラマでした。

サイさんが予告していた通り、もらいましたよ!!
現代の「伊達政宗」からのメッセージです。
「僕たちも頑張ります。前へ前へ」
椎名桔平さん

伊達政宗も少しずつ少しずつ、前へ前へ進み、東北を中心に勢力を拡大しました。
私たちも、その血が流れています。・・・私は阿弖流為の血(アテルイ)ですが(笑)
少しずつ、少しずつ、前進していきましょう!!

※阿弖流為 奈良時代末から平安時代初めにかけて、現在の岩手県南部で、エミシの一族を率いてヤマトの侵略に抵抗した指導者。征夷大将軍坂上田村麻呂に敗れ、都に移送された後、処刑された。


ぜひ、今晩7時BS-TBS、宮城県が誇る武将「伊達政宗」が参上します。
政宗の力強い精神をもらってください!!

※番組は平成25年3月9日に放映されました。



(取材日 平成25年3月7日)