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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年2月18日月曜日

2013年2月18日月曜日19:33
重い雪が春の近づきを感じさせてくれるようになりました。もうすぐ春ですね?
春の大好きなkaiiです。
気仙沼湾の春はワカメなどの海藻の収穫から始まります。
海面から船べりに揚がる褐色のワカメを引き上げる漁師の顔には収穫の喜びがあります。



気仙沼の鹿折地区は、そんな海の恵みを育て与えてくれる気仙沼湾の北側にある海辺の地区です。
JR鹿折唐桑駅もあり、住宅や商店、水産加工の事業所などが立ち並ぶ市街地でしたが、津波とその後の津波火災で壊滅的な被害を受けましました。



鹿折駅前に打ち上げられた大型船

震災前、鹿折地区には県道26号沿いのかもめ通りを中心に「浜商栄会」という商店街がありました。
軒を並べる会員32店舗は、地域住民とのお付き合いを大切に商売をしていました。



しかし現状では、鹿折地区での営業再開はメドが立ちません。
そのため、浜商栄会の会員たちは、それぞれバラバラの場所で営業を再開しています。


そのうちの6店舗の人たちが、市内の東新城(ひがししんじょう)地区に仮設商店街「東新城かもめ通り」を開きました。
ここには鹿折以外からも新しい仲間2店舗も加わり、計8店舗が営業しています。





ここは、鹿折地区からは西へ車で10分ほど。元のような海辺ではなく内陸部にあります。
比較的新しく開かれた住宅地で、商店もあまりなかったそうです。


「震災被害のひどい鹿折地区から、東新城の被害の少ないこの場所に移って営業を再開しました。被災した私たちとこの地域に住んでいて被災を免れた人たちの間には、感覚に大きな温度差がありました。お客様のことも地域のことも知らず、震災前と変わらない生活をしている人たちの中での商売の再開には不安もたくさんありましたが、私たちが仮設商店街を開いたことを地域の人たちに喜んでもらい、受け入れてもらえました」


震災前は静かな住宅地だったこの地域には震災後たくさんの人や店舗が移ってきました。
近くには仮設住宅も建てられています。



飲食店が入っていないかもめ通り商店街は地元のお客さんが97%。観光客や一見さんが少ないののが特徴です。



「仮設店舗での営業を始めて約1年。今は土地代や共益費を支払って商売をしています。これから土地を求め自分たちの店舗の再建していかなければなりません。その時のためにも、商売をしていく『普通』の感覚にいち早く戻ることが大切だと思っています。自分のことは自分でする。ゼロでも10でもない。つねに5を維持する努力。これが私にとって『普通』の定義です」
と仮設商店街東新城かもめ通りの代表の佐川真一さんは話します。




佐川さんは、5年後には鹿折地区に戻り地域に密着した商店の並ぶ商店街を再開したいと考えています。
震災でお客様の数は減ってしまいましたが、隣近所のお付き合いを大切にした田舎の地元密着の商店街を目指すという姿勢を貫き、仮設店舗で営業している間に各店舗が努力して震災前の顧客数に戻し、本設置店舗での営業再開に漕ぎ着けたいそうです。


気仙沼には、現在も買い物や通院などの日常生活に不自由を感じている人が多くいます。

1日も早く、生活のしやすい環境が戻ればいいと思います。

(取材日 平成25年2月14日)