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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年1月11日金曜日

2013年1月11日金曜日21:29

小寒に入り1年で一番寒い時期を迎えました。朝、庭の梅の枝を眺めて春の訪れの遠きを感じ白い大きなため息をつくのが日課になっているkaiiです。



気仙沼市唐桑町鮪立(しびたち)に、唐桑産カキの復興に取り組んでいる女性がいます。


有限会社盛屋水産の菅野一代さんです。
菅野さんは1月7日から新しい自分のカキむき施設で、昔から地元でカキをむいてきた仲間たちとカキむき作業を再開しました。
「みんなでまた働けるのがうれしいの。忙しいのがうれしい。毎日が新しいことへの挑戦。私が岩手県久慈市から嫁に来てこの家の3代目。自分の代で竈返し(かまどがえし。家業をつぶしてしまうこと)になったらご先祖様に申し訳ないからできるところまでがんばることにしたの。ゼロからのスタートではなくて実はマイナスからのスタート。大変なこともたくさんあるけど世界の全国のたくさんの人に支援し応援してもらってきたもの。いつまでも受動ではいられないでしょう。ピンチをチャンスに変えて新しい世界にチャレンジしていきたいと思っています。毎日前に向かって突き進んでいくだけ」菅野さんは元気に明るい笑顔で話します。


「カキが水揚げできる。カキがむける。出荷できる。これが今の生きがいで今を生きていること。とても楽しいです。来週からは若い子たちがカキむきの仕事をしに来ます。この道60年の大ベテランの家のばあちゃんもがんばっています。ばあちゃんは上手だし早いんだよ。学生さんたちや若い人たちが今のばあちゃんの元気の素になっているよね。お金では買えない人との繋がりはありがたいね」
忙しい一代さんを黙って優しく支えるおばあちゃんも唐桑の女性でした。







菅野さんは自宅だけでなく、東日本大震災の津波で生業としていた養殖漁業が被害を受けました。所有していた船も筏もカキむき施設も、全てを失いました。被害の総額は1億円にも及びます。





「がんばっています。元気です。ここまで復興しました。まだまだこれからがんばります。現状はこんな感じです」
これからも全国の皆さんに情報を発信して現状を伝えていきたいと菅野さんは思っています。




菅野さんは津波で全壊した自宅を改修して学生やボランティアに居場所をして提供しています。
その自宅を唐桑のおいしいカキやホタテを食べてもらえる場所にしたいと考えています。
そんな場所ができると地元のお母さんたちの雇用の場所もでき、唐桑半島に足を運んでくれる人も増えると思います。



思いやりを大切にしてがんばっている菅野さんのような強い唐桑の女性たちが震災をチャンスに変えて、唐桑地域がバブルの時代のような元気な町に復興していく原動力になっていくと感じたkaiiでした。

(取材日 平成25年1月7日)