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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2013年1月30日水曜日

2013年1月30日水曜日14:58
こんにちは。けいこです。

年明けから大勢の人が駆け付けた「ドリームプラン・プレゼンテーション☆東北魂2013」。
前編に引き続き、「小学生の夢」、「大人の夢」、そしてゲストの方々のパフォーマンスの様子をお届けします。

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小学生の夢、1人目は小学6年生の及川颯大くん。
夢は「天然素材でカメムシコロリを作ること」。

しかし、及川くんの夢はまだまだ尽きることはありません。
「まだまだやりたいことはたくさん。夢はいくつ持っていてもいいんだ」
宇宙だって岩石採集だって
釣りだって気になる…!
と、語ります。

このスクリーンに、会場から笑いとどよめきが…。










いろんなことに興味を持ち、まだまだ知らない分野の「なぜ」に切り込んでいく及川くん。
好奇心旺盛な今を届ける、とても素直で微笑ましいプレゼンテーションでした。


次は絵本作家を夢見る、小学4年生の伊藤さよ子ちゃん。

「さよ子ちゃんが売れっ子の絵本作家になる」、
というストーリー仕立てのプレゼンテーション。
消しゴムを使わずに、絵本を仕上げることもあるとか。
絵の才能に溢れた小学生です。



「さよちゃんは本当に絵が上手だね。絶対、絵本作家になれるよ」
小さい頃からその才能と夢を励まし続けたのは、さよ子ちゃんの親戚の「多賀城ばっぱ」でした。

残念なことに多賀城ばっぱは震災で亡くなってしまいましたが、さよ子ちゃんはその応援を胸に絶対に絵本作家になる夢をかなえたいと言います。

いつかたくさんの人がさよ子ちゃんの描いた本を手にするときが来るかもしれません。
多賀城ばっぱも、きっとその時を楽しみにしていると思います。

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「大人の夢」を発表するのは、より良い社会を目指し、子どもの未来を見つめる2人のお父さん。
まず1人目は宮城県父子の会代表、村上吉宣さんです。


村上さんは、男手ひとつで2児を育てるシングルファーザー。
子どもが病気を患い病院に付きっ切りとなるため仕事ができず、行政の支援を受けようとするものの、「父子家庭」に対する支援はなく、厳しい現実を突き付けられます。

村上さんは父子家庭への支援拡大を求め「宮城県父子の会」を設立し、同じような父子家庭の方とともに国に支援を要請しました。
その結果、父子家庭の父親のための就業支援に関する特別措置法が採択されるなど、着実に実を結んできました。

そんな村上さんの夢は、「母子家庭でも父子家庭でも、仕事をしながら子育てができる世の中になってほしい」ということ。

新しい働き方の価値観が広がり、性別に関係なく子どもとともに生活できる社会の基盤が作られていくといいなと感じました。


そして2番手は横山慎也さん。
横山さんの息子、由宇人(ゆうと)くんは、3年前、「特発性拡張型心筋症」という重い心臓病を患います。
根治の可能性が極めて低いと言われる中、残された可能性はアメリカでの心臓移植手術のみ。
わが子の命を守るために、支援を求める活動を始めました。

横山さんはスコップ団の一員として
被災地でのボランティア活動もしていたそうです。
病気を克服した由宇人くんも檀上に。
その元気な姿に、会場が温かい雰囲気になりました。













由宇人くんを支援する輪はどんどん広がり、移植手術に必要な手術費用は2カ月で集まったそうです。
そして、アメリカでの心臓移植手術は無事成功しました。

横山さんは、多くの支援に感謝の言葉を述べながら、
「この経験を伝えることが、これからの自分の使命。移植を待っている誰かのために、この経験を役立てたい」
と語ります。

心臓移植を待つ小さな子どもたちがたくさんいる中で、由宇人くんは「希望」そのものです。
未来ある子どもたちを支える支援が、ますます広がっていくことを願わずにはいられません。

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イベントの締めくくりには、復興支援ソング「虹を架けよう」を全員で合唱。
大きな拍手の中、幕が下ろされました。
途中、プレゼンターの話に涙をする来場者の姿も多くみられましたが、最後は笑顔で晴れやかなエンディングとなりました。


被災地の地名がたくさん登場する復興支援ソング、「虹を架けよう」を合唱。
プレゼンターやゲストも檀上に上がり、来場者も総立ちです。


「こども 未来」というテーマで行われた今回のドリプラ東北魂。

思い思いの夢を発表した子どもたちには伸び伸びとしたその心を、そして、夢に向かって進む諦めない心をいつまでも持ち続けてほしいと思いました。

これから先、大きな壁にぶつかるときもあると思います。
震災が大きな壁となり、今とても苦しい思いでいる子どもたちもいるかもしれません。
それでも、子どもたちの夢を後押ししてくれる大人がいることで、その夢の実現が大きく近づくのではないでしょうか。

子どもたちの夢の芽を摘むようなことのない社会がこれからも続くようにと願っています。


(取材日 平成25年1月5日)