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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年12月26日水曜日

2012年12月26日水曜日19:00
皆さん、こんにちは。スーサンです。

塩竈市の商店街では、徐々に明るい話題が聞こえてきているようです。

JR仙石線の本塩釜駅の西口は、古くから鹽竃神社の参拝で乗り降りに使われ、神社参道口と呼ばれています。周辺に展開しているのが「海岸通商店街」です。

先の震災では津波によって冠水。商店街の中でも、中心となって栄えてきた「海岸通商店会」を例に取ると、「40ほどあった店舗で再開できたのは、10程度」(眼鏡店「メガネギャラントリー」の鈴木成久社長)にとどまり、更地が目立つ状態になっています。

しかし、同商店会などでは奮起。10月中旬、1番区、2番区と呼ばれる一帯の地権者が集まって、復興交付金制度を活用する再開発事業の準備組合を設立しました。

この件は別の機会にレポートする予定です。

JR仙石線の本塩釜駅前(神社参道口)
今回取り上げたのは、市が独自に進める中心市街地活性化のための「シャッターオープン・プラス事業」です。市内商店街などの空き店舗の1階部分を利用し、まちの復興や活気づくりで貢献する事業者に対して、市が最長3年間、経費の一部を補助するというものです。新規起業者も対象となります。

補助を受けられる経費は、内装・設備工事費(初年度のみ)と店舗賃貸料(最長3年間)です。補助率は、市の地域資源の活用度が高く、話題性や商店街振興への貢献度が特に評価された場合には3分の2、それ以外は3分の1になっています。ただし、店舗賃貸料は2年目以降、低減していきます。

市の商工港湾課によると、この事業は市民だけでなく、市外からの反響も大きいといいます。平成20年度から始めた、文字通り、空き店舗のシャッターをもう一度開けてもらおうという「シャッターオープン事業」を発展・継承し、23年度以降、業態などについて対象を広げたものだといいます。市全体での集客力と市内の回遊性が高まることが期待されています。 

事業の採択数は、平成20・21年度は1件ずつでしたが、22年度は4件、23年度は5件となり、24年度はこれまでに2件を数えています。

今年度に事業採択され、新たに進出した2店舗について、紹介しましょう。 本塩釜駅西口の駅前ロータリーをはさんで、西側のビルの1階に「しおがま・まちの駅」が9月下旬に、東側のビルの1階に「花工房 遊 YOU」が6月中旬に、それぞれオープンしています。

「しおがま・まちの駅」は、アンテナショップと「まちの駅」の機能を持っています
「しおがま・まちの駅」は、洋服店だった店舗を改装して入居しました。運営は塩釜市商業協同組合です。地元特産品を展示・販売するアンテナショップであると同時に、休憩所、トイレを完備した、地域住民や観光客が気軽に立ち寄り、交流できる「まちの駅」となっています。

全国組織「まちの駅連絡協議会」から「まちの駅」として認定されたのは、今回のオープンに先行する平成22年9月のことです。実は、いったんは同時期に付近の商業施設に開設しましたが、震災で撤退した経緯があり、再オープンとなったのです。

塩竈の名産品を探すのにはもってこいの場所です
「藻塩」の関連商品はすべてそろっています
組合加盟の30余りの企業・商店から提供を受けた物産品は、海産物、水産加工品、売り出し中の塩「藻塩」を使った関連商品をはじめとして、200種類以上に上っていて、非常に充実しています。一般市民による手作り工芸品なども数多く置かれています。

菊地専務理事は出品数を増やしたい意向です

「しおがま・まちの駅では地元の商品がそろっています」。
スタッフの川村和香子さん(右)と、特別展を開いていた
「仙台空間タイル工房」の高橋良育さん。
同工房の作品は常時、販売されています
菊地英雄専務理事は「再開を喜んでもらえる市民は多く、観光客に来訪してもらえる機会が増えることも期待しています。販売品数はさらに増やしていきたい」と話していました。

隣のビルには、塩竈市観光物産協会の観光案内所が入り、地域に関連する情報発信で相乗効果が見込めそうです。
6月にオープンした「花工房 遊 YOU」
「花工房 遊 YOU」は生花店とカフェを兼ね、市民に彩りとくつろぎを提供しています。改装前はケーキ店兼カフェでした。

仙台市の生花店による塩竈市への初出店となりました。経営主は塩竈市のまちなかから花が無くなっていくことを懸念し、少しでも復興に寄与したいとの思いから、進出に手を挙げたといいます。

種類が多く値段も手頃なランが、お勧めといいます
花は種類が豊富で、値段も手頃です。特に、定評があるランに注目です。フラワーアレンジメント、ガーデニングの相談にも応じています。

スタッフの生田目史江さん、高橋りつ子さんは「地域の交流の場として、アレンジメントなどの教室を開いていければ」「仮設住宅の住民の方に訪れていただくことが多く、いつも花談義で盛り上がっています」と、語っていました。

カフェはとても落ち着いた雰囲気です。コーヒー、紅茶などの飲み物は250円と、割安さが魅力。ランチには、日替わりの特製サンドイッチ500円(ドリンク付き)がお勧めです。

落ち着いた雰囲気のカフェを併設しています
スタッフの生田目史江さん(左)と高橋りつ子さんは
「塩竈に遊びに来て下さい」
市では、「シャッターオープン・プラス事業」を実効性があるものとして考えていて、事業利用者に市が主催する「塩竈商人塾」の受講を勧めています。塾では、経営初心者にも対応した、顧客獲得や売り出し力、店のディスプレイなどのノウハウを学んでいくといいます。

「塾で学ぶことでフォローアップをしてもらい、息の長い店づくりをしてほしい」(商工港湾課)

また、市では、平成25年3月31日までの開業が可能な事業者向けに、同事業の第3次募集を平成25年1月から予定しています。問い合わせは、商工港湾課(電話022-364-1124)へ。

商店街の着実な復興を見守っていきたいと感じました。


「しおがま・まちの駅」
塩竈市海岸通5-6
電話/022-367-9651
営業時間(年中無休)/平日10:00~18:00、日祭日10:00~16:00
・1月1日は9:00のオープン。お茶、甘酒(有料)を用意。
・1月1日から6日まで、地元の日本酒「浦霞」「阿部勘」の4合瓶を販売。
・1月12日は年末売出しの抽選会。地元歌手のasariさんのミニライブを開催。

「花工房 遊 YOU」本塩釜店
塩竈市海岸通14-2(円満堂ビル1F)
営業時間/9:00~18:00
定休日/日曜日
電話・FAX/022-762-7387

(取材日 平成24年12月12日)