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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年12月23日日曜日

2012年12月23日日曜日12:46
えみです。

日一日と寒さを感じる季節になりました。
朝方は温かい布団の中から出られず苦労しております。

今日は仙石線に乗り多賀城駅で降りて、丘の上にある多賀城市市民活動サポートセンターに行ってきました。
多賀城市市民活動サポートセンターは「もっと多賀城の街を良くしたい!」「街にあるいろんな困りごとを解決したい!」という想いを胸に地域で活動に取り組む皆さんを応援する施設です。



多賀城市市民活動サポートセンターは震災後、復興に関連する活動を行うNPO・ボランティア団体にお話を伺う「復興いちから塾」を2カ月に1回開催しているそうです。
狙いは参加者の皆さんに元気を与えること。自分でも何かできるという「一歩踏み出すきっかけ」になればという思いでスタートしたそうです。

今日のゲストは、福島第一原発の事故発生をきっかけとして放射線が子どもたちに与える影響に不安を感じ「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」を立ち上げた佐藤洋子さんです。


「復興いちから塾」子どもたちを守る震災から立ち上がった多賀城ママ

「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」代表のを佐藤洋子さん

「福島原発の事故が起き、放射線の問題は国内海外に大きな影響を与えました。
福島県の方は不安を感じ県外に自主避難している方もたくさんいます。
しかし、放射線の影響に不安を感じているのは決して福島県の方だけではありません。

福島原発から100kmしか離れていない多賀城市で放射線に不安を感じた普通のママたちが集まりました」。

参加者からの質問もあり、会話形式ですすめられました。

代表の佐藤さんは多賀城市内に住む、幼稚園のお子さんがいるごく普通のママさんです。
佐藤さんのお子さんは普段は風邪もひかない元気な子どもでした。しかし、震災を境に、体調をくずし咳鼻血下痢なども症状が出てきました。病院に行っても原因が分からず、全て被曝の症状に当てはまるため放射線の尿検査をしたところ、放射性セシウムが検出され内部被曝していることが分かりました。

残念ながら放射線は大人より小さい子どもほど影響を受けやすいといわれています。低線量被曝の影響が現れるのは、数年から数十年ともいれています。

検査の結果にショックを受けた佐藤さんは他のママたちにも相談したところ、不安を覚えているのは自分だけではないことがわかりました。

「このままでは何も変わらない」

子どもの未来のために佐藤さんは同じように放射線に不安を抱える人たちとつながり、声を上げることにしました。

「放射線被曝から子どもを守る会多賀城」の団体を立ち上げたのです。


「放射線被曝から子どもを守る会多賀城」
すべての大人たちがすべてをのりこえて子どもたちを守れるよう。

たくさんの方に活動を知ってもらうためにブログを立ち上げポスターを作成しました。
講演会や学習会などを企画して、多くの方に参加していただき放射線に関する知識の向上を図りました。
また、市や県などの行政に請願書を提出し積極的に働きかけたそうです。現在は一緒に活動していくメンバーを増やすために、月に12回「多賀茶会」という交流会を開催しています。会では活動報告や参加者同士の交流情報交換が行なわれています。

会員数は徐々に増え、現在は50名だそうです。

「放射線被曝から子どもを守る会多賀城」は放射線の影響を一番受けやすい子どもたちを守るためママ同士がつながり立ち上げたものです。放射線の影響がどのくらいなのかも分からないので正しい情報を知りたいと思い集結した仲間です。一人では解決できないことでも同じ悩みを抱えている人同士が集まることによって共感してくださる人も周りに増え、大きなアクションを起こすこともできたそうです。

「いろんな立場の人がいるけれど、子どもたちのために力を合わせたい。
今の子どもたちがずっと元気でいてほしい。それだけが私たちの願いです」

代表の佐藤さんは力強く語りかけました。


子どもを守れるのは大人。大人 頑張りませんか?
「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」代表の佐藤洋子さん


復興支援に協力いたします。
多賀城市市民活動サポートセンター
齋藤裕之さん

(取材をして感じたこと)

今日、取材した佐藤さんは普通のママです。放射線被曝から子どもを守りたい。守れるのは大人しかいない。という強い思いが行動を起こしました。団体を立ち上げたときの苦労もあったことでしょう。個人の声で訴えても周りの人はほとんど無関心だったそうです。
それが会を立ち上げたことで大きな力となり、話を聞いてくださる人が増え、少しずつ社会が変わろうとしています。

心の中で不安に思っていることがあったとしても実際に行動を起こすことは難しいことだと思います。子どもを守りたいという一直線な気持ちがあったからこそですが、佐藤さんの勇気ある行動に感激しました。そして同じく小さい子どもを持つ母親として、会を立ち上げていただいたことに感謝します。

多賀城ママの皆さんはほとんどが小さいお子さんがいる方なので会の活動を続けていくのも大変だと思います。しかし「子どもたちが未来に向かってずっと元気でいてほしい」という気持ちはみんな同じです。

放射線に関しては1人1人が、他人事すでに終わったことと思わず意識を高め、常に関心を持ち続けることが大事だと思います。そして1人1人の声が行政に届き何らかの対策が進められることを望んでいます。


「放射線被曝から子どもを守る会•多賀城」

多賀城市市民活動サポートセンター“たがさぽPress
http://blog.canpan.info/tagasapo/archive/787



多賀城の復興を応援する
たがさぽちゃん(マスコットキャラクター)

(取材日 平成241211日)