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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年11月27日火曜日

2012年11月27日火曜日11:18

冬の足音が近づいていることを感じるようになりました。こんにちはkaiiです。
平成24年7月18日、大津波と津波火災の大きな被害を受けた気仙沼市鹿折地区に地元の水産加工会社17社が協同して気仙沼鹿折加工協同組合を設立しました。




「目線をひとつに復興への挑戦」

協同組合にすることによって、排水施設や残渣処理施設などを共同利用でき、物つくりのコストを下げること、自社ブランドだけでは弱い零細企業の商品の販路の拡大、地域産業の生き残り、雇用拡大を組織として行うことも目的にしています。






気仙沼鹿折加工協同組合の理事長川村賢寿さんが、組合を立ち上げるに至った思いを話して下さいました。

「事業をしていると常に不安やさまざまな葛藤が生まれるものですが、震災直後は色んな規制が掛かり、動こうにも動きようがありませんでした。41年間自分が積み上げてきたものが無くなった無念さと後悔で時にはつぶれそうにもなりました。ただこの間多くの人たちに励まされ、お世話になりました。純粋に感謝の気持ちで一杯になりました。だったら今からやれるだけやってやろう、ベストを尽くそうと考え、仲間を集めゼロから組合を立ち上げました。死ぬ時にベストを尽くした。悔いはないと思いたい。不安になる事はありますが”不安は力なり、不安は明日の原動力”でもありますから」




2013年9月に気仙沼市の漁港区域拡大事業による土地嵩上造成が終了した後、事業費50~80億円を掛けて、組合ビル(事務所・PR施設・津波避難機能)と地下水の給水施設、排水処理施設、超低温冷蔵庫などの機能を持つ、共同施設「ユーティリティ」の提供を目指しています。

用地嵩上工事前の基礎撤去作業の様子



組合の発足後初めての年末を迎えようとしています。
気仙沼鹿折加工協同組合は、地域名の「鹿折(ししおり)を折り紙の鹿で表した組合のロゴをつけて、組合員の商品を組み合わせた価格の違う2種類のギフトの販売を始めていました。

鹿折をイメージした組合のロゴマーク




組合員の商品を集めたギフト広告

「震災と津波は工場などのハードを壊しただけではなく、原料の在庫や商品の在庫までを奪っていきました。その上、商品が作れない間に大切なお客さんが代替の商品を求めてしまった結果、販路が狭まり、顧客離れが起こっているのです」

組合員の現状について副理事長の臼井弘さんはこう話し、今後、組合が作る商品を少しでも多く売り、日本に通用するブランド品に育てたいと夢も語ってくれました。





震災前は、海岸線に沿ってたくさんの水産加工会社や冷凍食品加工会社の工場、関連業の会社などが建ち1000人以上の人がこの地域の中で働いていました。しかし、甚大な被害と建築制限によって工場の再建、復旧のメドガ立たなかったことから多くの人が解雇され仕事を失いました。1日も早くこの地域に産業が復興し雇用の拡大がなされ、地域が元気になることを祈っています。

「不安は明日への原動力」
川村理事長の話の中に事業家として発想の豊かさ転換の速さ、リーダーとして生きる人の強さと、人間としての豊かさを感じました。

(取材日 平成24年11月4日)