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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年11月19日月曜日

2012年11月19日月曜日17:17
えみです。
最近、朝晩の冷え込みを感じますね。たっぷり栄養をとり風邪等を引かずに元気に過ごしたいものです。



東日本大震災では、当初食料の備蓄は3日分あれば十分と考えられていました。
しかし、被害があまりにも大きかったので、3日間が過ぎても食料が届かず、食料調達には苦労したご家庭が多いと思います。大型スーパーではものすごい行列をなしていましたね。

私も震災時は十分な食料が届くまでにも時間がかかったので、家にある食材を利用して、知恵を絞り献立作りに励みました。
そして献立作りで心掛けた事はお腹が満たされる事はもちろんですが第一に栄養です。
 非常時でもなるべくバランスのとれた食事を提供できるように工夫しました。





 仙台市の栄養士でつくる「仙台市地域活動栄養士会 子どもの食事研究グループ」が、「もしもの時に困らない食生活のために非常食BOOK」を作りました。今日は、その冊子おひろめ会が行なわれるという事で取材して来ました。


バーラちゃんの非常食BOOK 冊子おひろめ会「もしものときに困らない食生活のために」
会場は仙台市の定禅寺通りにある141ビル、エルパーク仙台です。

当日は、たくさんの参加者が集まりました。



おひろめ会は代表の佐藤京子さんの開会の挨拶からスタートしました。


仙台市地域活動栄養士会は昭和44年からスタートし5つのグループに分かれて活動しています。今日はその中の子どもの食事研究グループが3年がかりで作ったバーラちゃんの非常食BOOKのおひろめ会です。防災講演会•食育劇•展示物などございますので最後までゆっくりお楽しみください。





続いて、仙台市地域活動栄養士会会長 首藤 果苗さんの挨拶です。

バーラちゃんの非常食BOOKがついに完成しました。防災生活のお役に立てられるように願っています。この冊子を見て親子•友達•家族などで話し合ったり、オリジナルメニューを考えていただいたり、行動するきっかけになればと思います。



冊子の内容は

近年の大地震や様々な災害、インフルエンザの流行等を考えると、非常事態(もしもの時)に対応して食料を備蓄しておくこと大切です。しかし、日常の買い物が便利になり、生鮮食品や総菜を購入して食べる事が多くなった現在では非常用として大量の食材を買い込むことは、意外と難しいことかもしれません。買ってもいつの間にか消費期限•賞味期限が切れていたということで使わなければ逆に大きなムダを生むこととなってしまいます。
 この冊子はある程度の日数を外出せずに生活しなければならない非常時“もしも”を想定し、経験と栄養士の立場からまとめました。   (非常食BOOK はじめにから抜粋)



非常食の4つのポイント
栄養バランス•水•塩分•おやつ
非常食メニューのレシピ
火を使わないメニュー(サンドイッチ•シリアルなど)
   お鍋1つでメニュー(カレーすいとん•凍り豆腐でハンバーグ)




冊子にはバーラちゃんというキャラクターが登場します。
バーラちゃんは毎日栄養バランスのとれた食事をして元気に遊ぶ女の子でバランスの良い食事」からその名を取りました。





災害編とインフルエンザ編に分かれています。







災害編では非常食の4つのポイントとその留意点を紹介しています。

 1.栄養のバランス(主食•主菜•副菜でそろえる食事を考えましょう)
 2.水(飲料以外にも調理用や洗い物用の水として多めに保存しておきましょう)
 3.塩分(缶詰やインスタント食品は塩分が多く含まれているので注意しましょう)
 4.子どものおやつ(おやつも食事の一部と考えましょう。牛乳•果物などど組み合わせて)

また、冷蔵庫にある食材や缶詰•乾物を使って、火を使わないメニュー、お鍋一つでできるメニュー、ホットケーキミックスメニューなどを提案しています。


インフルエンザ編ではお母さんが病気になった場合、家族に頼む買い物メモの作り方が紹介されています。

家にある保存可能なもので主食•主菜•副菜などの栄養バランスのとれたメニューを紹介しています。

保存のきく食材を期限切れを起こさないように普段から食事に取り入れ、もしもの時でも食べられるようにしておくことが大事です。
今回の震災のようにライフラインが停止するとパニックに陥りますが、食べることができると安心感が生まれます。いつも家にある食料で簡単に作れていつもと同じように食べられる非常食メニューを今後の参考にしていただければ幸いです。とグループの会員の方が最後にお話しされました。



仙台市消防局 減災推進課 地震防災アドバイザーの 山田 耕太郎さんを講師に迎え、防災講演会も行なわれました。
クイズを交え楽しく防災についてのポイントを分かりやすく説明してくださいました。




1⃣自宅避難所を作ろう。
安全を確保したリビングなど。家具が倒れないようにする。ガラスの飛散防止などの対策をしておくこと。

2⃣循環備蓄と分散備蓄をしておくこと。
普段食べているものを多めに買っておき順番に食べていきましょう。
台所、リビング、子供部屋、車の中など、水•食料•調理器具は分散して保管しておきましょう。 

3⃣津波てんでんこ
津波の時はてんでんばらばらに逃げろ。釜石の奇跡に学ぶ。自分の命は自分で守る。いざという時の家族の行動を決めておき、お互いに避難していることを信じること。

4⃣自助が大切。自宅避難所を作る。自宅が安全ならば、パニックになるので避難所に行く必要はない。


山田先生の防災講演会は、災害時のポイントをユーモアを交えてお話ししてくださり、楽しく学ぶことができました。


バーラちゃんの食育劇


災害時に役立つポイントを食育劇を通じて分かりやすく話してくれました。


栄養相談コーナー




おすすめの試食






  毎日の献立にも使えるお手軽、非常食メニュー。
  缶詰や乾物を使い炊き込みご飯にしていました。とても美味しかったです。







塩昆布ご飯
ホットケーキミックスでサンドイッチ
凍り豆腐でハンバーグ
干し野菜と油麩の煮物


あそびのコーナー(まめつかみ•おりがみ•ぬりえ•食育パズル)

食育パズル

子どもの食事研究グループ代表
   管理栄養士 佐藤京子さんに非常食BOOKを作ったきっかけをお聞きました。


非常食BOOKを作ったきっかけは若いグループ員の話でした。その日の食材をその日に
買い物したり、中食と言われるお総菜などを交えて食事を整えていたりする事が多いと知りました。それでは災害が起きたとき!お母さんが寝込んだとき!しばらく買い物に出られない等、もしもの緊急時には、たちまち困ってしまうでしょう。
栄養士として、何か役立つ事はないかと思い、非常時にも困らない食生活の提案をまとめた冊子を3年前から作り始めました。
3.11の大震災で一時中断しましたが今年の夏についに完成しました。

 緊急時のために長期保存できるものを備蓄しておくという考え方ではなく、普段からそれらの備蓄品を料理に取り入れましょう。という考え方で美味しく手軽で栄養バランスのとれた非常食メニューを考え、冊子にまとめました。そうすることでいざ緊急時でも慌てずに対処できますし、期限切れを心配することもなくなります。循環備蓄を取り入れることをお勧めします。


『循環備蓄』のすすめ


仙台市地域活動栄養士会のメンバーさん
中央が代表の佐藤京子さん、
となりは地震防災アドバイザーの 山田 耕太郎先生。






とても勉強になりました。.....................


 「のど元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉がありますが、私も震災時は食事作りに頭が抱えたことを覚えています。しかし、日が経つにつれてつい毎日買い物ができる安心感から、備蓄するのを忘れていました。長期保存できるものを毎日の食事に取り入れ期限切れを起こさないように循環備蓄すること。できるだけ多くの部屋•車などに分散備蓄しておくこと。なるほどと思うようなためになるお話ばかりでした。早速、できることから少しずつ試してみたいと思います。








バーラちゃんの非常食BOOK「もしもの時に困らない食生活のために」

発行 仙台市地域活動栄養士会 子どもの食事研究グループ
定価 500円
取り扱い場所 仙台市市民活動サポートセンター
仙台市青葉区一番町4丁目1−3  
022-212-3010



(取材日 平成24年11月10日)