header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年11月16日金曜日

2012年11月16日金曜日18:22
皆さん、こんにちは。スーサンです。


「商工会の青年部は、やはり、地域社会をぐいぐい引っ張る存在だ――」

11月10、11の両日、仙台市で開催されたイベントに参加して、あらためてそんな思いを強くしました。
宮城県商工会青年部連合会が主催した「復興祭~未来に向かって~2012」です。

連合会は、県内に33ある商工会青年部を束ねています。商工会は基本的に町村単位に置かれていて、中小規模の商工業者が企業・個人会員として加入しています。青年部は40歳未満の会員で構成されています。

昨年の震災で、県内の商工業者は沿岸部を中心にして大きな打撃を受けました。廃業に追い込まれかねない状況の中で、全国の商工会青年部が義援金を募り、物的、人的両面にわたって支援に乗り出しました。その結果、事業の再開にメドが立った商工業者は少なからずいたといいます。

今回のイベント開催はまず、そうした全国の仲間の支援に対して感謝の気持ちを伝える交流の場となりました。同時に、地元に対しては復興の当事者としてアピールする場、また、地場産品の販売を通じた地域活性化の場になりました。

33の商工会青年部が結集しました

この種のイベントは初の試みなのだそうです。青年部員の皆さんは大分、気合が入っていたようです。今回の開催日はあえて、震災から20カ月の節目に設定したといいます。

終始、来場者との和やかなやり取りが続いた会場は、仙台市西公園「お花見広場」です。販売などのために用意された大型テントが幾張りも並んでいました。県内の各地からは、自慢の食品やグッズ、名物の料理が数多く持ち寄られていました。会場を回ってみました。

河南桃生商工会青年部は、雑穀のキビを使った菓子や、段ボール製の部品を組み立てる工作セットなどを出品。「復興はまだ完全ではありませんが、頑張っています。こうした催しで弾みがついてくれれば」と話していました。工作セットは人目を引いていました。

非売品なのだそうですが、段ボール製のかじです

女川町商工会青年部は、夏の女川まつりでデビューした、ご当地ヒーロー「イーガー」の関連グッズをたくさん携えての参加となりました。。「町の被害は大きかったですが、私たちの事業が再開していることを知ってもらいたい」と述べていました。地元出身者が数多く来訪したということで、このイベントが「交流の場になる」と喜んでいました。

女川のご当地ヒーロー「イーガー」グッズです

「町の出身者が仙台に結構住んでいるようで、商品をたくさん買っていただきました。とても励みになります」。こう語るのは、南三陸商工会青年部です。いまやすっかり人気となったタコの「オクトパス君」の関連商品に加え、タコの唐揚げで勝負していました。

人気定着の「オクトパス君」グッズ
すべての出店を紹介できないのが残念です。

さて特設会場では、ほかにも「破牙神(ばきしん)ライザー龍」など、宮城のご当地ヒーローが登場し、子どもたちの大きな歓声が上がっていました。また、「風雲乱打舞」(山元町・太鼓)や「行山流水戸部鹿踊」(南三陸町・鹿踊り)など、伝統芸能が華やかに演じられ、万雷の拍手を浴びていました。

大崎商工会青年部の当地ヒーロー「釜神の化身 オダズナー」(左)です
山元町の太鼓「風雲乱打舞」です

販売テントの一角には、沿岸部の被災写真を展示するコーナーが設けられていました。ちょうど、群馬県商工会青年部連合会の一行が訪れていて、宮城の青年部のあるメンバーと質疑応答をしているところでした。

「ここまで、よくやってこれましたね」と問われ、「とにかく、やっていかないといけないという思いでした」と答えていました。一行は真剣な眼差しでうなずいていました。

熱心に被災について耳を傾ける群馬県商工会青年部連合会の皆さん
被災地の様子を写真展示しました

未だに、「津波の影響はどうなったのか、と聞かれる」との声は多いようです。こうしたことから、宮城の実情を県外に発信していかなければならないだろうと考えました。

「沿岸部のほうから『元気なところをぜひ見せたい』と要望がありました。私たちは元気であることを発信していきたかった」

開催のきっかけを、宮城県商工会青年部連合会会長の尾出恵一さん(大崎商工会)はこう話し、続けます。

「私たちの全国の商工会青年部のネットワークは、5万人に達します。震災の風化が指摘されていますが、被災地を実際に見てほしいと思っています。今回は、熊本や新潟、群馬、埼玉などの青年部連合会に来てもらいました。まずここに来て、沿岸部の様子を見てもらいたい」

連合会では、「そうだ宮城に行こう」という来県キャンペーンを展開しています。
尾出連合会会長は「LOVE  FOR  MIYAGI」


復活祭の実行委員長であり、連合会副会長の菅原裕行さん(くろかわ商工会)にも、話をうかがいました。開催に向けて、今年6月から7回も、遠隔地からの集まりとなる全体会議を開いたといいます。

「開催を通じて、中心世代として自覚することができたのかなと、皆で話しました。これからは、もっと若い20代を引き込みたい。そのために勉強会やこうしたイベントを絶やさず行っていきたい」


「未来に向かって共に進もう」と菅原実行委員長


来場者は予想以上だったといいます。500円で5杯分食べられるという「みやぎまるごとチャリティ鍋合戦」は大盛況でした。売り上げは全額、宮城県社会福祉協議会に寄付されました。

「県内の青年層のネットワークは随一」(尾出会長)という連合会です。これからも、復興イベントなど動向に注目が集まりそうです。

地域にとって身近な商工会が、青年部の活躍によってますます親しみを感じたのでした。

(取材日 平成24年11月11日)