header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年10月16日火曜日

2012年10月16日火曜日16:47
こんにちは。けいこです。

10月4日、木曜日。
この日は仙台市青葉区、クリスロード商店街にある「東北ろっけんパーク」にお伺いしました。
ここは仙台市中心部商店街の振興と東北の観光や産業の復興をバックアップすることを目的とし、今年の5月にオープンしました。
すでに足を運ばれた方も多いのではないでしょうか。

1階には東北6県各地の特産物などを紹介・販売する「復興ギャラリー」があり、観光情報も手に入れることができます。
仙台の街中にいながら、6県それぞれの情報に触れることができるのは嬉しいですね。
毎週末には県それぞれの美味しいものを集めた「東北いいもんパーク」が開催されています。
伺った日は、「東日本大震災から復興を目指す東北を元気づけよう」をテーマに、山形フェアが行われていました。


クリスロード商店街内、
桜井薬局セントラルホールの近くにあります。



たくさんのお客さんでにぎわっていました。
















その2階にある「TRY6(トライシックス) チャレンジショップ」と、「TRY6 チャレンジボックス」。

TRY6 チャレンジショップはその名の通り6店舗のショップが営業中。
期間限定で、1店舗あたり約1坪のスペースに出店しています。
小さなお店のディスプレイには、出店者の工夫と個性が見られます。

また、壁面に設置されているTRY6 チャレンジボックスには、小さな16のボックスのお店が並んでいます。
小さなお店でありながらも幅広い種類があり、食品や雑貨、また被災地のがれきを使ったアクセサリーなどもありました。

小さなボックスの中にも個性が見られます。

1坪のお店はお客さんとの距離がとても近いです。


















TRY6 チャレンジショップ出店者の中には、震災で大きく生活状況が変化しながらも、ものづくりを通して活動の幅を広げていこうとする方がいます。
お二人にお話を伺いました。

=====

●髙橋良育さん/空間タイル工房

2006年からガラスをメインとしたアート作品を作り始め、ご自身の工房での活動や作品づくりの講習などをされています。
震災によって売上が低下したこともあり、もっと気軽に多くの人の目に触れてほしいと思うようになったことがきっかけで、TRY6チャレンジショップに応募しました。
きれいなガラスのアクセサリーやポストカードなど、全部で1,200もの商品が並べられています。

震災後、ものづくりに対する考え方がガラッと変わったという髙橋さん。

ガラスを扱っているため、高温の炉の管理をしなければならないものの、地震の揺れには対応できず、作品作りが思うようにいかなかったこともあったそうです。
また、展示している作品が壊れるなどのお店の被害や、作品の販売を委託しているお店が津波の被害にあってしまったり、関係先の被災によって作品の材料の買い付けや入手が困難だったという経験もされています。
そういった状況の中で、解決策を見付けて作品づくりを続けられています。

「出店後は、毎日たくさんのお客さんに出会えたことで、お店の名前が認知されつつあります。作品を見てもらえる機会も増え、当初考えていた目的通りになっていますね。
作品を購入されたお客さんの声が作品づくりにも反映されて、かなり刺激になっています」
と前向きなお話もしてくださいました。

そんな経験を通した今、今後に向けた意気込みをお伺いしました。

「今後は、自分の作品が仙台のお土産として認知されることを目標としています。
一人の力ではなかなか難しいけれども、TRY6チャレンジショップに出店することで、その夢に一歩近付くことができるかもしれません」

『みんなが元気になりますように 作品づくり頑張ります』

=====

●手作家/及川恵さん

着物地をリメイクし洋服や小物を作る及川さん。
TRY6 チャレンジショップに応募されたきっかけは、髙橋さんと同様に、
「まずは自分のお店、ブランド名を広めたい」と思ったことだったといいます。

震災発生後、沿岸部の被災の惨状や、被災された方からの話を見聞きしたり、及川さんのご自宅の目の前に高く積み上げられた震災のがれきやごみの山を目にするたび、

「私の仕事(洋裁)を通じて、どんな人助けができるんだろう」

と、思ったそうです。

そんな中、仮設住宅で洋裁を教えてほしいという依頼が及川さんのもとに入ります。

ものづくりを教える中、及川さんが考えたことは、
「ものづくりの先には“販売先”が必要となるけれど、“被災者の方が作った○○”というものでは、数年後には売れなくなってしまう。
それより、少しずつでも良いものを作りブランド化していくことの方が大事なのではないのか」
ということでした。

その思いを持ち、いろんな復興センターなどを訪ねたものの、なかなか対応してもらえない。
それならまずは多くの人に「手作家」という名前を知ってもらうための活動をしなければ、という思いから、TRY6チャレンジショップに応募されました。

出店に至った経緯をお聞きし、震災で大きく生活が変わってしまった状況での葛藤と、前へ前へと道を拓いていこうとする及川さんの意志の強さが伺えました。

TRY6チャレンジショップの出店以外にも、洋裁教室の講師としても活躍されている及川さん。
お店を訪れるお客さんのさまざまな年齢層、その人それぞれの技術を知ること、またお客さんとの会話が刺激になり、及川さん自身の創作の幅を広げています。

「今後は自宅を拠点に、オーダーをメインとしたお店を開きたいです。
そのオーダー1つ1つに応えることが、今回の出店でつながった方々へのお返しになるのかな、と思っています」


『頑張れ ココロ』
素敵な柄の洋服や、きれいなコサージュが陳列されていました。

お話を伺ったお二人とも、出店から2カ月が経ち、当初の目的だった「知名度を上げたい」という目標が着々と実になっています。
そして、お客さんと近い距離でより深い関係を築けるというTRY6 チャレンジショップの利点が作品づくりの幅を広げ、そこで得たものが大きな糧になっているようです。
1坪の小さなお店ですが、人とのつながりは大きなものになっています。

=====

現在TRY6 チャレンジショップでは第2期の出店者(3店舗)を募集中です。
(申込期限は11月5日。詳細は東北ろっけんパークHPをご覧ください。)

出店後は、東北ろっけんパークのスタッフや講師の方がお客さんからの視点に立ったアドバイスをして店舗運営を支えるなど、手厚いバックアップ体制が整っています。
また、経営についての勉強会を行ったり、出店されている方同士で販促方法やを共有するなど、実践的な経験ができます。
起業を夢見ている方や、初めてのお店を持つ方にはとても心強い存在です。

ここで培った経験をもとに、被災地の経済を盛り上げるお店が生まれることを願っています。


=====

●東北ろっけんパーク

〒980-0021
仙台市青葉区中央2丁目5-8(TRY6 チャレンジショップ)
TEL:022-395-6212
営業時間:10:00~19:00 ※毎週火曜日定休
http://tohoku-rockenpark.com/



大きな地図で見る


(取材日 平成24年10月4日)