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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年10月30日火曜日

2012年10月30日火曜日21:42
こんにちは。けいこです。

最近は本当に天気のいい日が続いていますね。
そんな晴天の日。
被災した農家を支援する「東北コットンプロジェクト」の綿花収穫イベントのため、名取市へ向かいました。




津波被害によって稲作ができなくなっている農地に綿を植えることでによって農地を再生することを目指す「東北コットンプロジェクト」。
現在、綿花の栽培は仙台市の荒浜地区(約5ヘクタール)と名取市(約1ヘクタール)で行われています。
今年の6月にはここで収穫された綿からジーンズ、ポロシャツ、タオル、ストールを商品化して販売するなど、農家、紡績会社、アパレルブランド、小売り店、消費者が一体となって継続的な復興支援をしていく活動となっています。

気持ちのいい天気の中、300名以上が集まりました。
名取の綿花畑。生育は順調なようです。
固い実からはじけるように咲くふわふわの綿花。
















津波の被害によって、塩分濃度が高くなってしまった沿岸部の田畑。
稲作に適した塩分濃度は0.1パーセントから0.2パーセントなのですが、震災後は3.0パーセントになってしまった場所もあるそうです。
稲作ができるようになるまでの代わりとして、農家の方を支えるために塩害に強い“綿花”の栽培が進められています。

現状について、東北コットンプロジェクト事務局の江良慶介さんにお聞きしました。

「昨年は種蒔きの時期が遅れたこともあり目標としていた収穫量に満たなかったのですが、今年は昨年の10倍の収穫量を目指しています。今は使える農薬も限られているため手作業での管理が増えているのですが、人手が足りなくなっているのが問題ですね。きちんと収穫ができて広く流通できるような売買の仕組みを考えていくことが今後の課題だと思っています」

人手の確保、安定した収穫と収益、農薬、栽培ノウハウの習得…。
新しい試みであるが故、まだまだ問題はたくさんあるようです。
まずは綿花の順調な生育と収穫、そして農家の方の仕事がきちんと確立されることが大事だと関係者の皆さんは口を揃えます。


日本ででは綿の生産は遠い昔に盛んだったものの、現在は生産者が激減し、そのほとんどを輸入に頼っているのが現状です。東北に綿花の栽培を根付かせるために、東北コットンプロジェクトでは比較的早く育ち、寒い地域でも生育する種類を栽培しているそうです。
このプロジェクトが成功すれば、宮城の、さらには東北の新しい農業の1つとして、新しい道が広がるかもしれません。
大きな可能性を秘めていると思いました。


『コットンで東北を強くしよう』

プロジェクトを支援する企業は活動開始後から増え続け、現在は61社にも上ります。
中には、互いにライバル同士となっているような企業名も多く見られます。
それでも企業間の枠を超え、農家の支援をしようとする思いは強く今後も支援企業が増えそうとのことでした。

11月17日(土)には仙台市荒浜で、収穫イベントもあるようです。
ふわっと優しく咲く綿花の収穫、皆さんもボランティアで参加してみてはいかがでしょうか。

東北コットンプロジェクト
http://www.tohokucotton.com/

東北コットンコレクション
http://www.tohokucotton.com/collection2012/

(取材日 平成24年10月20日)