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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年10月16日火曜日

2012年10月16日火曜日18:47

こんにちは。Kaiiです。

先週、三重県伊賀市に行って、被災地の女性として東日本大震災についてお話をさせていただくたく機会がありました。忍者の里の田んぼの畔には彼岸花が満開でした。

kaiiがコタローと伊賀市に行くことになったのは、三重県で子どもの支援活動をしている女性が8月に気仙沼市の私たちを訪ねて来てくれたことがきっかけです。

 彼女は、「三重県に住む私たちは、震災があったことなど忘れてしまったように毎日を生きています。原発の問題も、瓦礫処理の問題も、被災地の皆さんが今も不自由な生活をされていることも、まるで無かったかのようです。東日本大震災の前も後も、大きな変化はありません。私は、本当にそれでいいのかな? と思うのです。自分たちの暮らす場所で同じような災害が起こったら自分たちはどんなことができるのか? 何をしなければいけないのかと考えています・・・」と話し、自分の住む三重県のことをとても心配していました。そこで、私たちの経験をお聞かせしようということになりました。

会場は、伊賀市男女共同参画センター「ハイトピア・ミーティングルーム」。
演題は「~きずな・ハートプロジェクト~東日本大震災復興プログラム『震災から学ぶ 地域の女性力』」です。
定員30人の会場は満席となり、あふれた方のために椅子を追加してお聞きいただきました。全国ニュースなどでも震災に関する報道の数が減ってきているものの、まだまだ感心を持っている人はいるのだと感じました。




 私たちが会場の皆さんとお話したのは、震災直後に困った、トイレの問題や下着の不足について。震災直後に地域の中に必要だったこと。現在の女性の雇用の問題についてなど。

 私たちの住む地域でも、震災前は年に1度災害防災訓練を行っていました。その時の炊き出しの訓練では、ガス炊飯器と水道水を使いました。しかし、今回の震災では、津波によって電気もガスも使えなくなり、断水になりました。
便利な生活に慣れていた私は、火をおこすこと、ご飯を炊くこと、水を調達することなどに想像以上の苦労をしました。現代社会の便利生活の落とし穴。炊飯器以外での炊飯体験も私にはありませんでした。
会場に来ていた方々に炊飯器以外での炊飯体験の有無を聞いてみると、若い世代では経験のない方もいました。ご飯を炊くことに苦労したこと、地域の高齢化が進んでいくことを考慮して、今後行う災害防災訓練では、水の調達とアルファ化米を使った炊き出し訓練も必要ではないかと提案しました。






私たちが、震災の経験に基づいて考案した災害用品の試作品、「防災用ケーキ」を紹介しました。これはタオル、ペットシート、薬、マジック、ナイロン袋などを組み合わせて作ったもので、普段はインテリアとして身近に置いておき、いざという時にすぐに持ち出せるものです。乳幼児用には2日分の紙おむつとミルク、ぬいぐるみなどを入れてあります。




震災当時は、水洗トイレが使えなくなりました。汚れたトイレでの排泄が苦痛で水分を取らないようにした結果、膀胱炎になってしまう人がいました。その経験から、ペットシートに排泄をしてそれを汚物として処理をするとよいのではないかと考えました。ペットシートは吸水性と撥水性があるので保温やケガをした時のガーゼや包帯の代わりとなります。また、下着の交換が難しい時には折りたたんで使えます。震災後、私はいつもバッグに入れています。


会場に来ていた方が、「災害は自分たちのところでもいつ起こってもおかしくないことだとあらためて感じました。これから、自分に必要なものをもう一度、家に帰って考え防災用品を見直します」と話して帰られました。

伊賀市は内陸にあり津波の心配はない場所でしたが、三重県の沿岸部には伊勢市や津市などの大きな町もあります。参加してくださった伊賀市の方々は、沿岸部で何かが起こった時にどのような支援がまず必要なのか、自分たちができることは何かを考えたいと話していました。

南海トラフが引き起こす地震による津波の最大高さは36m。32万人の人が亡くなると予想されています。
いつ、どこで起こるか予想できない災害が起こった時に、どのように「自分を守るのか」「家族を守るのか」、そしてその災害をどう生き抜くのか? を考えるきっかけにしていただいたようです。


(取材日 平成24年10月4日)