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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年10月16日火曜日

2012年10月16日火曜日20:01

ココロデスクです。

お天気に恵まれた先の3連休、皆さんはどのようにお過ごしでしたか?

私は、石巻、金華山方面に行ってきました。

目的は3つあります。

1つは、来月東京方面から石巻と東松島に来るボランティアの受け入れ体制の相談。
もう1つは、ココロプレスの当面の取材計画について、石巻担当のChocoと打ち合わせすること。
そして最後の1つが、金華山観光復興ボランティアへの参加です。

今日はその中で、金華山の観光を復興するための支援活動について報告しましょう。

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全国有数の霊場・金華山は、震源地に最も近かった陸地。東日本大震災で甚大な被害を受けました。社殿や、参詣者が宿泊する「参集殿」などの建物は至るところで傷手を受け、燈籠は転倒。島内の水をまかなうダムは土砂に埋まり、港から登る参道はズタズタになりました。

何よりも困ったことに、地盤沈下で桟橋が沈んだため定期船が接岸できなくなりました。
大勢の参詣客を運ぶ手段は復活しておらず、島へ渡る手段は今のところ鮎川港から運航する海上タクシーのみです。

しかし、懸命に復旧・復興に取り組む関係者の方々と、全国から集まったたくさんのボランティアの力によって、少しずつ復旧が進んでいます。

このあたりの詳しい事情は、年末年始に私が書いた記事をご覧ください。

http://kokoropress.blogspot.jp/2011/12/blog-post_30.html

http://kokoropress.blogspot.jp/2011/12/blog-post_386.html

http://kokoropress.blogspot.jp/2011/12/blog-post_31.html

http://kokoropress.blogspot.jp/2012/01/blog-post_2474.html


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金華山に渡るのは正月以来です。
本当はゴールデンウィークと夏にも計画があったのですが、悪天候などのため実現しませんでした。


メンバーは12人。
東京造形大学サステナブル・デザイン研究室の益田文和教授と4人の学生・スタッフに加え、仙台と山形から来た顔ぶれが石巻で合流しました。


青空と青い海。海上タクシーはまっしぐらに金華山へ。







島に到着するなり突然の夕立。雨上がりの空もまた美しく。



























今回の「金華山観光復興ボランティア」の任務は2つでした。

1つは、神社のホームページをリニューアルすること。
これは、東京造形大学のメンバーが担当です。

 (現在のホームページ) http://www5.ocn.ne.jp/~kinkasan/


もう1つは、参集殿の潔斎場(お風呂)を仮復旧するための作戦会議。震災で大きな被害を受けたため、宿泊者には職員用の小さな浴室を交替で利用してもらっているのが現状です。


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・・・・・・でも、被災地支援は机上の計画通りにいくものではありません!
何事も現場主義。臨機応変が大切。

というわけで、到着して一服すませた私たちにまず与えられた仕事は、翌日の「恵比寿祭り」に備えて境内を掃き清めることでした。





松やケヤキの落ち葉、さらには金華山名物!? 鹿のフン。
それらを竹ぼうきや熊手で掃き集めるのですが、先ほどの夕立のおかげで文字通りの「ぬれ落ち葉」。せっせと掃いても、なかなか思うようには集まりません。でも、「これも神様の与えてくださった試練であろう」と受け止め(笑)、老いも若きも精を出した結果、1時間ほどで境内はすっかりきれいになりました。


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早めの夕食の後は、それぞれの班に分かれて会議。

私は潔斎場(お風呂)仮復旧班に参加しました。
会議では、石巻エリアでは復旧復興の工事需要に業者の供給力が追い付かず、輸送や地形など条件の厳しい金華山に来てくれる業者がいまだに見付からないこと、ボイラー設備はもともとかなり老朽化していて修理が難しそうだということなどが報告されました。

そこで、参加した各自が自分の周囲の知人に呼び掛けて情報収集をしようということになりました。「1人が最低6人に。それを目標に頑張ろう」と確認して、会議は終わりました。


さすがは金華山!
お神酒は金粉入りです。

















ボイラーが破損したため、潔斎場(お風呂)は使用不能。

随神門の彫刻。渡り鳥のモチーフは全国的にも珍しいのだそうです。








益田先生。ホームページの題材収集に余念がありません。
















翌日は好天に恵まれ、「恵比寿祭り」は多くの参詣者を集めてつつがなくとり行われました。

神職の方々の演奏する雅楽と巫女さんの舞は、現在放映されている大河ドラマ「平清盛」の1シーンのようでした。

恵比寿祭りの舞。

仕事を終えて船着き場で船を待っていると、新しい桟橋の工事が行われていました。冬に来た時には見掛けなかった光景です。
大人の背丈ほども沈下して水没した桟橋をかさ上げして、再び定期船が着岸できるようにしているのです。

こうして少しずつ、復旧は進みます。

来年は「巳年縁年例大祭」。12年に一度のこの大事業に多くの参詣者が集まれば、仙台から多賀城、塩竈、松島、東松島、石巻、女川を経て金華山に至る90kmの観光ルートが息を吹き返すことでしょう。






定期船が横付けできるように新しい桟橋を建設中です。



突堤の工事。冬に来た時とは違って復旧が進みつつある感があります。




帰りに立ち寄ったのは、ボランティア基地としていつもご厄介になっている石巻の農家。そこでいつものようにお腹一杯のおもてなしを頂戴しました。

こうして茶の間のちゃぶ台を囲んでいるとまるで家族か親戚の集まりのようで、24時間前には初対面だったことが嘘のようです。


ボランティア基地としていつもご厄介になっている石巻の農家で、本日2度目の昼食。

再開を約束して、東京造形大学の3人の学生からメッセージをいただきました。

「金華山サイコー 鹿カワイイ!!」
東京造形大学 渋谷貴彬さん

「※肉体労働なら いつでもお呼び下さい」
東京造形大学 神田晋哉さん




「ボランティア 始めました」
東京造形大学 渡辺 麟さん

































まっさらになってしまった場所に新たなものを作っていく動きが少しずつ見えてきています。
作ろうとするものはさまざまですから、被災地支援の形は、これからますます多様化していくことでしょう。

そうした動きを、これからも追い掛けていきます。


(取材日 平成24年10月8日)