header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年9月6日木曜日

2012年9月6日木曜日13:59
 えみです。

 もう9月だというのに、毎日続くこの暑さは何なのでしょうか?
 こういう時は冷房の効いた施設に行くのが一番!

 ということで、子どもといつも利用している近くの図書館に行った帰り、こんなチラシが目に入りました。

災害に備えよう!
街の真ん中で被災したら

 確かに災害は、またいつやってくるか分かりません。そしてその時、私はどこにいるのだろうか?どこでいつ被災するかなど、誰もが予想もつかない事態だと思います。

 「備えあれば憂いなし」の言葉どおり、災害に遭っても準備と心構えさえしておけば、被害も最小限に抑えることはできると思います。

 ということで防災の日でもある9月1日、仙台市中央市民センター主催講座「災害に備えよう!街の真ん中で被災したら」に参加して来ました。

 会場は仙台駅の東口から歩いてすぐのオフィスビルが建ち並んでいる一角です。
 今、こういう街の真ん中で被災したらどこへいけばいいのかな? と考えながら早速会場の中へ。





 この講座は9月1日と8日(土)の2週続きシリーズで、今日はその1回目。

 今日のテーマは
 
   講話『災害への備え〜過去の事例から』

  参加者は仙台に住んでいる20代〜70代の方12名です。





 最初に、この講座を企画した市民センターの菅井さんが、今日の講座を開く目的をお話されました。

 昨年の東日本大震災の時、オフィスが建ち並ぶ街の中で多くの方が震災に遭われ帰宅困難者が大勢出ました。そして指定避難所に行っても人であふれ入ることもできなかったという話を後で聞き、いつどこで、災害に遭われるか分からないので、被災されたらどうすべきかをもう一度考えてみたいと思います。


 そして、東北工業大学福留邦洋准教授(ライフデザイン学部安全安心生活デザイン学科)の講話『災害への備え~過去の事例から』の始まりです。

 福留准教授は阪神淡路大震災、新潟中越地震などの調査や研究を行い、復興計画に関わってきた方です。

東日本大震災の災害対応から考えるべき点。


福岡県西方沖地震からみえた課題。


 今回の大震災は報道などで “想定外”と言われていますが、次の災害の時には“想定外”とは使わないですむようにすることが大事です。


◎ 個人レベルの備えとして、車のガソリンの給油は全部無くならないうちに入れておく。風呂の残り湯はとっておく。このような、個人でできることを整理しておくことが大事。

◎ 災害後、ボランティアから被災者に物資が届くには時間がかかる。本当に必要なときに必要なものが届くまでにはタイムラグ(時差)が生じる。少し先を見据えて対策•対応を考えることが必要である。

◎ 経験や知識は絶対的なものではない。それを信じて行動すると誤った行動になってしまうかもしれない。(過去の津波の大きさを基準に考えてしまい逃げ遅れる、など)

◎ 災害はいつどこで何時にどんな災害に遭うか想定できない。家だけの耐震だけではなく、外出先で災害時にどうすればいいか意識して備えておくことが大事。



過去の災害(福岡県西方沖地震)の例から課題として残ったことは

◎ 災害でけがをした時に、救急車で運ばれた人と自力で行った人が同じ病院に集中してしまい対応が大変だった。しかし、まだ余裕のある病院が他にもいくつかあった。

◎ 災害が起こると、各々のビルに入っている会社やデパートは、何かあると責任が取れないので建物の中にいた人を全員外に追い出してしまった。追い出された後も駅やビルの中には戻れない。トイレに行くのに非常に困った。
 無事に外まで誘導したことはマニュアル通りで適切だったかもしれないが、結果として大量の帰宅困難者が一時的に地域に滞留してしまった。これは本当に正しかったのか? 
 
 このほかにも、こんな課題が挙げられました。

 • ビルから出た後は、どうすればいいのか?
 • 避難場所はどこなのか?
 • 買い物に来た人はどこへ行けばいいのか?



 教訓として、「災害時には、企業として地域への避難所の機能の一部を担うことも大事であること」が提言されました。それは、一つの社会貢献として企業は災害時にどこまでケアし、対応できるのか? ということです。それはお客を守ることであり、その地域の安全を守るという点でお店の評価•信頼にも繋がってゆくという考えです。

 今後は企業、お店、学校などがそこに住んでいる町内会の人とどう連携し、行政の手が回らないところをどこまでカバーできるのかが大事になってくるそうです。
 
     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最後に福留先生は、

 けが、病気にならないように、皆さんは予防と心構えがあると思います。
 災害も同じです。けがをしにくい体づくり。災害が大きくならない地域づくり。
自分の地域、家族、個人として何ができるのか。これを機会に考えていただければ幸いです。

と参加者にお話しされました。




仙台市中央市民センターの菅井さん

『災害への備えは難しいです。でもヒントは見つかると思います』




東北工業大学 福留邦洋准教授(ライフデザイン学部安全安心生活デザイン学科) 

『一人で考えるよりも何人かで集まって考える方が災害への備え、知恵は豊かになると思います』

 参加者の皆さんは真剣にメモを取りながら最後まで福留先生の話に耳を傾けていました。



参加者からは、いくつかの質問も出ました。

<参加者1>
 新住民(マンション)と昔からそこに住んでいる人とのつながりが上手くできていれば、災害時の対応がスムーズにいったのではないかな?

<先生> 
 話し合いの場を設けてもなかなか住民は集まってこないものです。子どもが関わる楽しいイベントなどを行うと子ども•孫を通して、顔見知りになり、つながりができるのではないでしょうか?



<参加者2>
 電車、バスで被災した場合は、どうすればよいですか?。

<先生> 
 長時間バスなどで待機させられることがありえます。または最寄りの駅まで歩いて移動しなければならない可能性もあります。ヒールを履く女性は、その時を想定して歩いてみるこも必要では?


<参加者>
 会社勤めの人が家に帰れない時、どこに行けばいいのか?(指定避難所もいっぱいで入れなかった)

<先生3>
 最寄りの避難所を前もって知っておく。できれば1つだけではなく、前もって2カ所ぐらい場所を把握しておく。その時を想定して会社に靴を置いておく。ペットボトルを置いておく。そうする事で気持ちに余裕が出てきます。


==================
 参加してみて • • • 

 3月11日の東日本大震災から約1年半が過ぎようとしています。
 震災は確かに不幸な事でしたが、予期せぬ災害にあった事により、各自が心に感じた事が課題または教訓としてたくさん残りました。私たちはこの災害を無駄にせぬように、またいつかやってくるだろうと思われる災害に備えて小さな事でもいいので自分ができる事を一歩ずつ前に進めてゆくことが大事だと思います。
 そうすることによって、住みやすい環境になり、困ったときには、お互いに助け合える地域社会も出来てくるのではないかと思います。
 私も今日から、できる事を探して災害に備えてゆこうと思います。


次回予告
 災害に備えよう!  街の真ん中で被災したら  第2回
   9月8日(土)14時から15時30分

 ■話合い  『私たちにできること』



(取材日 平成24年9月1日)