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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年9月12日水曜日

2012年9月12日水曜日19:57

こんにちは。Kaiiです。

今日は、宮城県指定無形民俗文化財に指定されている「登米(とよま)秋まつり」が開催される予定の登米市登米町に来ました。
 ※「とめし とよままち」と読みます。

前回訪れた8月初旬とは変わって、1カ月で稲は黄色く首を垂れ、気温は30度を超えていました。すっかり秋を感じられる風景です。

もうすぐ開催される秋まつりについて、登米市観光物産協会おもてなし推進委員の渡邊優さんに教えていただきました。

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登米町の秋祭りは1675年(延宝3年)から始められたと伝えられ、今年で337年の伝統あるお祭りです。
伊達家5代藩主吉村が天然痘に罹患した際に登米町の八幡神社に快癒祈願を行い、無事快癒したことに感謝して伊達家の家臣も鎮守の祭礼の御幸行に供奉(ぐぶ)させたことが始まりとされているそうです。
元々は旧暦の8月14日と8月15日に行われていたそうですが、近年は新暦の9月の第3日曜日に開催されているそうです。
※供奉(ぐぶ)  行幸や祭礼などのときにお供の行列に加わること


お祭りの当日は、各町内会ごとに1年間かけて作った山車屋台10台が市内を賑々しく練り歩くそうです。

この山車は「とよま型」と呼ばれ、テーマに添って作られた人形が山車の前後に取り付けられます。
後ろの人形を「見返り」と呼び、主人公の引き立て役の役割もあるそうです。
台車の上に岩を載せること。あわびの貝殻を用いた飾りを岩に貼り付けること。岩の回りに笹を付けること。滝としぶき。桜かもみじが飾られること。これらも皆、「とよま型」の山車の特徴です。

山車1台の大きさは、縦4m・横2m・高さ4m。
山車の製作には、子どもからお年寄りまでたくさんの住民が、自分のできることで関わるそうです。それが地域の絆をつくり、伝統を継承して現在に至っています。今年はどの町内会の山車が「風流大賞(ふりゅうたいしょう)」を獲得するのかも、地域の皆さんには楽しみなのだそうです。

今年のプログラムの中に、子どもたちがとても喜びそうな山車の名前がありました。
渡邊さんにそのことについて聞いてみると、

「不易流行ですよ」

と話されました。古いものばかりにとらわれず新しいものとの融合を図っていくことが必要だと話していました。

多くの人が関わるまつりだからこそ、そんな配慮も必要なのだと感じ、互いを認め合うことで地域の絆が守られていくことを学んだように思います。


登米秋まつり



鎮守の森の八幡神社から神輿洗いの神事や神輿渡行が行なわれ町はとてもにぎわうそうです。
また15日には、17時から20時まで「伝統芸能伝承館 森舞台」で、薪能が奉納されるとのことでした。
日本の伝統芸能である「能」が秋の夕闇の中で演じられ、薪の灯に面の表情が照らし出されます。舞台を蹴る音と薪の爆(は)ぜる音、鼓の音が能舞台に響きます。




登米秋まつり特別企画展として、登米町寺池桜小路にある高倉勝子美術館では、高倉勝子さんが描いた「幽玄の舞」と菅原夢玄さんの「能面の心」「能展」が開催されています。こちらは9月6日から30日まで。


「能面を、角度を変えて覗くと表情が違って見えますよ」

渡邊さんのお話の通り、表情がとても豊かな面(おもて)を観ることができました。
芸術や文化は高尚なものではなく、私たちの生活の中にある身近なものであることを感じました。


                                                         

登米秋まつり

開催日: 平成24915日宵祭  午後2時から午後9時まで
 平成24916日本祭り 午前9時から午後5時まで

www.city.tome.miyagi.jp

(取材日 平成2498日)