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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年9月15日土曜日

2012年9月15日土曜日11:38
えみです。

 9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。

 今日9月8日は仙台市の4大イベントの一つである定禅寺ストリートジャズフェスティバルが行われており、街のあちこちで賑やかな演奏が聞こえて来ました。
日本各地からミュージシャンが仙台に集まり街は活気にあふれて、復興を応援してくれているようです。街がにぎやかだと、こちらまでワクワク嬉しくなってきます。

 さて、本日は先週第1回が行われた仙台中央市民センター講座『災害に備えよう!街の真ん中で被災したら』シリーズの2回目です。


 テーマは、『私たちにできること』。


『災害に備えよう!街の真ん中で被災したら』
ワークショップ『私たちにできること』


 前回は、福岡県西方沖地震、阪神淡路大震災、東日本大震災など過去の災害の事例から課題点や教訓について東北工業大学福留邦洋准教授(ライフデザイン学部安全安心生活デザイン学科)よりお話をいただきました。

 今回は、東日本大震災発生からの72時間(3日間)を参加者の皆さんに振り返っていただきました。
 「どんな体験をしたか」「工夫して良かった事/失敗した事」「反省点は?」などについて1つのテーブルを囲んで話し合い、たくさんの体験談が交わされました。









 最初に福留先生が、
 人によって震災時に体験した事、経験した事は違うと思います。参加者同士で体験した事を話し合い、情報を共有する事によって、次の災害に備えることができます。昨年の震災は大変だったけれども、経験を生かす事ができれば決して無駄ではなかったと言えます。
とお話ししました。

 参加者同士の話し合いは、ワークショップ形式で進められました。
 最初に市民センターさんから赤と青のカードが5枚ずつ配られました。青のカードには工夫して良かった事を、赤のカードには失敗した事や反省点などを参加者の皆さんが書き、最後にカードをホワイトボードに貼って、福留先生にまとめていただきました。


震災で反省•失敗した事・教訓として残った事

やって良かった事・人に伝えたい事


~~~ 東日本大震災より72時間(3日間)を振り返って『参加者の体験談』 ~~~


〼 工夫してうまくいったこと・プラスになったこと(青のカード)

 1. 個人で備蓄をしていた。

   ・冷蔵庫にたくさん食料を入れていた。(缶詰•ソーセージなど調理せずに食べられ
   るものは重宝した)
   ・常に薬を用意しておいた。
   ・卓上カセットコンロが使用できた。

 2. 地元小売店を利用した。
  
   ・食料は大きいスーパーよりも地元の小売店の方が手に入りやすかった。

 3. 人とのつながりの大事さが分かった。
 
   ・近くに親戚、娘が住んでいたので安心した。
   ・近所の人にお風呂を貸してもらった。 
   ・ジャンパーを貸してくれた親切な人がいた。
   ・同じ階の人の助けで階段を一緒に登り、家に帰る事ができた。

 4. 生活を工夫した。
 
   •風呂水を流さずにためておいた。
   •水が無いので、トイレの水はまとめて流した。



〼 失敗した事・マイナスになったこと・反省点(赤のカード)

 1. 本当に必要なものを常日頃から用意しておくべきだった。
 
   ・外出の際は帽子を携帯すること。災害用リュックを用意しておくこと。

 2. 避難所のあり方。

   ・避難所が人であふれ、仕方なく公園のトイレを使った。
   ・集会所への避難のあり方(実際に避難したのは会員以外だった)


 3. 自分の住まいの特徴を把握しておくべきだった。
 
   ・マンションのエレベーターが止まり、困った。
   ・都市ガスが復旧するまで日数が掛かり、しばらく風呂に入れなかった。

 4. 生活の工夫。
 
   ・ガソリンが手に入らず、車を使えなかった。
   ・家の中に物をため込まずある程度捨てることも必要。
   ・食器棚を固定していなかった。

 5. 個人の備蓄。
 
   ・ガスが止まり食事を作れなかった。
   •食料品を全く備蓄していなかった。
   •乾電池が無かった。
   •水の備蓄が無かった。



人と人とのつながりが一番
名掛丁東名会 渡辺さん。
常日頃から近隣との付き合いが大事です、と体験談を話してくれました。


<福留先生のまとめ>

 今回の震災という出来事によって、親戚、兄弟が近くにいてくれて心強かった方、または見知らぬ人に助けてもらい人のつながりの大事さを体験された方が多かったようです。
 反対に、次は自分が困っている人を助ける立場になるかもしれない事を忘れないでほしいです。 (自分の家族や周りの人を見直すことができたのではないでしょうか)

 自分の家を見直すという点では、いざという時のために、物の少ない部屋を避難生活の場として用意しておくと安心なのではないでしょうか?


 防災避難訓練を企画する時に子どもたちや大人もたくさん参加してくれるように、楽しいイベントとしてできたらいいと思います。(例えば模擬避難体験として真っ暗な体育館でご飯を作ってみたり、肝試しをするとか)


 たくさんの体験談が交わされましたが、震災によって気付かされたことは大事にして、

いつまでも決して忘れないでほしい。その体験談が次に災害がやって来たときに生かされ一つずつ大事なこととして積み重ねてもらいたいです。




 災害はまたいつやって来るかわかりません。
 またその時どこで被災するかも当然わかりません。
 今回の震災によって、たくさんの問題点や教訓が露わになりました。
 しかし、その問題点や教訓は、例えば海の近くと街の中など、被災した場所によっても違います。

 私たちはできるだけ、実際に災害に遭われた方の体験談を聞き、その体験談を自分にとっての大事なこととして受け止め、決して忘れないこと。それが重要だと思いました。
 そして、その問題点や教訓を、次の世代にも語り継いでゆかなければ、と思いました。


 (取材日 平成24年9月8日)