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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年9月28日金曜日

2012年9月28日金曜日21:56

こんにちは、Chocoです。
近頃、空はすっかり秋模様。
まだ残暑が辛抱強く残っていた9月半ば、私は街中にある日和アートセンターに行ってきました。



「日和アートセンター」とは・・・
横浜・石巻文化芸術交流プログラム実行委員会が今年の3月23日に開設した、石巻の街中にある展示場です。

定期的に国内外からアーティストを招き、石巻で滞在制作活動をしてもらい、石巻を拠点とするアーティストの制作活動の支援を行うことで石巻の未来を考える場(プラットフォーム)となることを目指しています。

ちなみに、この「日和アートセンター」は、楽器店だったところを横浜在住のアーティストさんによって改築されました。


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今年度3回目の滞在制作者は水川千春さん。
7年前から移動生活を現在進行形でされています。

「たまたま最初の展示が滞在制作だったんです」と、水川さん。
ダイオキシン問題で閉鎖した汚水処理場で1カ月住み込んで制作したことがきっかけで、現在もさまざまな地域で滞在制作をされています。
制作中に次々とオファーをもらった水川さんは、ある時「全部行こう!!」と決意して、出先から出先へ、寝袋と鞄を持って移住してたそうです。

大阪出身の彼女は、実家に帰るのも年に数回。
「衣替えのときだけ帰ってくる娘になってしまった」と笑いながらお話しして下さいました。

水川さんが初めて石巻の街を目にしたのは、去年の5月。
その時は、アーティストではなく、ボランティアとして滞在。
毎日毎日、ガレキ撤去、ヘドロ取りを行っていました。

そんな中、地元の人から水川さんに絵の制作の要望がありました。
「立町の商店街のシャッターに絵を描いてほしい」


水川さんはご友人と一緒に、アーティストとしてのボランティアを石巻の商店街で始めたのです。
1つ描けば、それを見ていた人から「私のところにも・・・」と声が掛かったそうです。
その繰り返しで、たくさんの地元の方々と知り合うことができたそうです。

「去年は商店街に色が入っていない状態からの制作・・・目に見える復興の形の一つ」
と、シャッターの絵を制作中に感じたアーティストとしての役目。


今回の制作の「あぶりだし絵」
「愛しい」と思える風景を探して・・・

  


「いろんな場所があるという真実を”モノ”を作るという手法で、その一部を見せてもらっているんだ」
と、滞在制作の魅力を語ってくれた水川さん。

「どの土地でも自分のやることはあまり変わらないんです。
自分も素材の一つで、その中で得た自分の感情、身体も使って制作しています」
「自分と場所とそこで出会う人、出来事が混ざってできる作品。素材だけでなく、自分がそこで時間を過ごすことで、より深く考えることができる」
滞在制作は「去る」ことが前提にあるため、その期間はフルに視野を広げるそうです。

「いろんなことに興味を持ち、いろんなところに行っていろんな人と会う」
と、話している時も、「あっ、虹だー」と制作したあぶりだし絵に光の反射で映っていた虹を見て微笑んでいました。

「現地の人と同じような体験はできないけれど、分かりたい、知りたいという気持ちがあるんだ・・・
今滞在しているこの時間で精一杯一個一個出会っていくやり方で作品に出す。それはどこに行っても変わらない」
と、水川さんの制作スタイルを教えていただきました。


水川さんは現在、甲府で滞在生活をされています。
「来年の春まで出先が決まっている」
日本中を転々としている水川さんにとって、
滞在場所は「お家」だとおっしゃっていました。

フットワークが軽く、取材した次の日には長野へ出発した水川さん。
彼女のライフスタイルはとてもハードだと・・・周りから見るとそう思うかもしれません。
しかし、実際はとても楽しんでいらっしゃいました。
今を大切に過ごしている、今を生きている水川さん。
とても素敵な感性を持っていらっしゃる方でした。

「いつもありがとうございます。また来ます。」 水川千春さん

来春また石巻のここ「日和アートセンター」にいらっしゃるそうです。
その情報が入ったときは、すぐご報告します。

水川千春さんの情報はこちらhttp://www.mizukawachiharu.com/
彼女の日和アートでの作品をもっと見たい方はこちらhttp://hiyoriartcenter.com/category/blog/


別の記事で、あぶりだし絵のワークショップの様子をご紹介します。


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実は、今回水川さんの取材をするきっかけとなったのは、以前石巻を担当していたアオキさん宛に送られてきた地元の方からのお手紙なんです。私も拝見させていただきました。
この場を借りてお礼したいと思います・・・ありがとうございました。


取材ご協力ありがとうございました。

(取材日 平成24年9月18日)