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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年9月6日木曜日

2012年9月6日木曜日15:51

new-Tです。

地形地質の専門家の方々が防災・減災のために立ち上がりました。
「特定非営利活動法人 防災・減災サポートセンター」です。
理事長の今野隆彦さん(60歳)を訪ねました。
そういえば取材日は9月1日、防災の日でした。なんという偶然。

平成16年から活動を開始していましたが、法人化は平成21年です。
「平成15年5月から7月にかけて宮城県で地震が頻発*しました。
私の本職は地盤関係なので、なにか役に立てないものかと考えたのがきっかけです」

*三陸南地震(5月27日) 宮城北部連続地震(7月27日)



現在活動を共にするメンバーは14人。
メンバーの多くが公益社団法人日本技術士会に所属する専門家の集団。
「市民・住民へ直で役に立ちたいと思ったわけです」
専門技術者として行政やいくつかの学問、業界の領域にまたがる機関への提言を行っています。

東日本大震災後、日本周辺の地殻は変動を起こし、いつどこで大地震が起こってもおかしくない状況に入っていると、マスコミも言い立てていますが、今野さんもその通りと断言しました。

「地下のプレートにひずみが蓄積され、それを解消しようとするとき地震が起こります」
「1000年とかそういう長いスパンじゃないもっと短いスパンで次の大地震が来ると考えられます」
「それに連動して火山にも影響が出ます」

富士山爆発か?なんて話題になっていますが、火山は富士山ばかりではありません。
日本全国にはたくさんの火山があります。そのどこでも爆発の危険があるようです。
ショッキングなことを聞きました。

科学がいくら進歩しようと、自然災害だけはどうしようもなく起こるものです。
抵抗できない災害だからこそ、常日頃からの備えが必要になるわけです。

今野さんたちの仕事は、その備えをサポートするものです。

 ・地域住民の要求に応じて土地の安全性の診断。
 ・防災講座の実施。子どもたちへの防災教育支援。
 ・役に立つ地震情報の提供。

などを行っていますが、現在最も力を注いでいるのが「地域防災マップづくり」です。

地域の地形、土地利用の歴史や地盤の情報から地表の揺れ方をある程度推定できます。
ですから地域の地盤を知ることで、より効果的な自然災害の対策につながることになります。
地域防災マップを作って地域の地形・地質特性を把握することが減災に有効だという考え方です。

地域防災マップは、地域住民とのワークショップで作られていきます。

 1 座学講習
 2 町歩きをしながら地震が来たときに危険な場所の発見や対策を考えてマップを作る
 3 作ったマップをもとに、みんなで考えよう地域の防災・減災

この3つのワークショップは1回2時間。

仙台市太白区法領塚下町内会で作った防災マップ
町内会の地図にチェックポイントが記されています
平成22年6月の調査です

この防災マップづくりはいろいろな地域で行われています。
近々では9月30日に、遠田郡美里町で第1回のワークショップが開催されます。
また、石巻にある老人や障害者の福祉施設を対象として2年計画で防災マップを作り始めたそうです。

今野さんに備えのポイントをお聞きしました。

 ・地震が起きた際、家族の集合場所を決めておく
 ・住んでいる地域の地形・地質など自然のことを良く知る
 ・古地図、古い地名から過去の災害がわかる
  古地図や古い地名にはその土地が昔どういう場所だったか、そのヒントが隠されている。
 ・津波については言い伝えや石碑の意味するところを知る
  今回の津波の際も、多賀城市の追分けの碑や、三陸沿岸に立てられている「ここより下に家を建てるな」の碑の建っているところまで津波が来なかったことが話題になりましたね。
 ・漁師町では職住接近が理想だが、その際は津波避難として高台の避難場所や避難タワーなどを考える

「いくら防災の専門家の私でも地震が来たらそりゃ怖いですよ」
やっぱりそうなんですね。ちょっと安心しました。

今野さんは素人のわたしにも丁寧で分かりやすく、やさしく話してくれました。
小学校でも出前講座をするようですが、今野さんたちの楽しい実験授業が思い浮かぶようです。

今年8月18日に開催された夏休み天気講座での今野さんとメンバーの方々
(仙台市シルバーセンター)













この日はペットボトルで簡易雨量計を作りました



ご相談は
防災・減災サポートセンター 
〒981-3304 宮城県黒川郡富谷町ひより台2-11-3
 022-358-9151
 info@bousai-support.or.jp
 www.bousai-support.or.jp/

(取材日 平成24年9月1日)