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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年8月14日火曜日

2012年8月14日火曜日12:20
気仙沼市唐桑鮪立(しびたち)地区に
女子力を活用した地域の活性に取り組もうとしている女性がいると聞いて・・・
唐桑町鮪立地区を訪ねてきたkaiiです。

ヒアリング風景

今日は、兵庫県から来た2人の女性と一緒です。

お一人は、関西学院大学災害復興研究所の研究員、山地久美子さん。
兵庫県の「多文化と共生社会を育むワークショップ」のメンバーです。
もう一人は、兵庫県の地域ラジオ局「FMわぃわぃ」の総合プロデューサー、金千秋さん。

お2人はそれぞれ、被災地域の女性にヒアリングするために気仙沼を訪れました。


=====

お訪ねしたのは、鮪立地域で海産物加工業などを営む齋藤良子さんです。

齋藤さんは、これまでも「三陸道の早期実現」など地域での活動に積極的に取り組んできました。

その齋藤さんが今1番望んでいるのは、「道路整備」。
「道路こそが命を繋ぐ」と、熱い思いを語ってくださいました。

東日本大震災で、齋藤さんは経営している会社を失いました。
高台にある自宅も大規模半壊となり、その時、自宅に居た姑さんを亡くされたそうです。

津波の到達時間で止まった時計

まさか・・・こんな高いところまで?
海抜10m以上の場所にあるご自宅の天井の近くに、
その時の津波の高さが残した爪跡がありました。

「津波が落ち着いてから自宅へ来てみると、家の中はひっくり返った状態になっていました。
お母さんを探すと家の中にはおらず・・・
近くの木にお母さんが引っ掛かって亡くなっていました。
叔母は冷蔵庫の下敷きになったそうですが・・・
なんとか逃げ出して近所の方に助けてもらったそうです」

その時のことを話す齋藤さんの頬を、涙が流れていました。

齋藤さん

齋藤さんが力を込めて話すのは、
「三陸道の早期完成と道路網の整備」。

 ・命の道路としての三陸道の整備
 ・地域の中の道路の早期復旧
 ・産業の拡大のための交通網の充実

齋藤さんの自宅の近く鮪立地域の道路は、未だに舗装工事もされていませんでした。



最近、鮪立地域ではいろいろな年齢層の女性たちが参加して
「女子会」が開かれているそうです。

「地域の女性が繋がることで、地域が活性する力になれば」、
そうした思いで開かれている「女子会」。

「私が言うのもおかしいけど・・・集まると面白いんですよ。
 いろいろな話ができて」

道路整備のお話をしていたときの齋藤さんとは別人のような、
とても素敵な笑顔をみせてくれました。

唐桑の女性は長い歴史の中、
家長が遠洋漁業に出掛けている間は、
「家」と「家族」を守ってきました。
その強さを齋藤さんにも感じました。

兵庫県からおいでのお2人は
唐桑の神棚の大きさや、
女性が下座に下がって三つ指をついてのご挨拶に驚かれていました。

唐桑町の民家の中にある神棚の幅はほぼ1畳


kaiiは、
女性の得意な「生活」という部分を地域の中で活かすことは、
これからの地域づくりには必要なことだと考えています。

その1歩としての女子会に、いつか参加させていただければと思っています。


(取材日 平成24年8月3日)