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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年7月25日水曜日

2012年7月25日水曜日20:08
こんにちはkaiiとコタローです。

今日は、気仙沼の北西部に位置する早稲谷地区で7月29日に
「甘酒地蔵尊」の祭典で奉納される「早稲谷鹿踊り(わせやししおどり)」のことを
早稲谷鹿踊り保存会の菅原さんに教えていただきに来ました。

甘酒地蔵尊
お地蔵様は子どもを抱いています。



鹿踊供養碑

気仙沼市街地から車で20分ほどの早稲谷地区は
避暑地のたたずまいです。
菅原さんのご自宅までの道端に
「甘酒地蔵尊入り口」の看板が立っていました。

早稲谷は気仙沼でも農業の盛んな地域だから
お米の加工品としての「甘酒」かな?と思いながら
通り過ぎ、菅原さんのご自宅へうかがいました。

菅原さんの自宅のお茶の間には
大きな大きな「早稲谷鹿踊り」の写真が何枚も飾られていました。
長い角を持った鹿が踊っている様子です。
早稲谷の鹿踊りは9人で踊るこの地域独特のスタイルなのだと
菅原さん。
宮城県の指定無形文化財にも指定されている
「早稲谷鹿踊」がどうしても生で見たくなりました。

菅原さんによると
鹿踊りは、185年前に上八瀬の熊谷林蔵さんが
岩手県大原山口地区の鹿踊りを伝授したと伝授書に書いてあるそうです。
その後、上八瀬地区で鹿踊りが消滅することを憂いた熊谷さんが
早稲谷地区の若者9人に伝授し、それ以来130年間受け継がれている
伝統芸能です。

「鹿踊には人類の新しい思想がある」~梅原猛氏~

平成13年10月、哲学者で日本ペンクラブ会長だった梅原 猛氏が
早稲谷地区を訪れ、鹿踊を観た梅原氏は
踊りには殺生から解放された鹿の喜びが体いっぱいに表現されている
「生きとし生けるものは皆仲良くやっていかなければならない」という思想を
早稲谷の鹿踊りは密かに伝えている。人類の新しい思想がある。と評したそうです。

                                                    

7月29日(日)14:00~

気仙沼市早稲谷地区 甘酒地蔵尊境内
早稲谷鹿踊りの奉納があります。
多くの方々に宮城県の指定無形文化財の
「早稲谷鹿踊」を観ていただきたいと思います。

                                                    

甘酒地蔵尊?

そういえば・・・
何で甘酒?の疑問がまだ残っていました。

甘酒地蔵は子を病や怪我、飢餓などで失った母の思いが祀られている
お地蔵様で・・・甘酒は「母乳」の代替の品だったそうです。

母が思う子
生きられなかった小さな命
その命に与えられなかったお乳。
その子へ・・・甘酒をの切ない物語がありました。

鹿踊りの中にも「仏の回向」との歌がありました。

~参り着て これの御壇を見申せば
千ぼうそとはに立てておかれる たてておかれる~

亡くなってからお位牌となるまでのことが歌として残っています。

人の命の尊さを伝える
早稲谷鹿踊り
7月29日にみなさんにお伝えしたいと思います。

(取材日 平成24年7月17日)