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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年7月3日火曜日

2012年7月3日火曜日21:08

new-Tです。

開窯1694年(江戸時代)。
仙台を代表する工芸品ともいえる、堤焼き。
その堤焼きを母体にして誕生したのが堤人形です。
土製着色の郷土人形で、京都の伏見人形と並ぶ最高峰と言われています。

「昨年3月11日の大地震で、堤人形を製作する窯が崩れてしまったらしい・・・・・・」

堤人形のファンの方からの一報で、取材することにしました。
まるで某テレビ局の探偵モノの番組のようですね。

仙台の古い町並みの通り沿いにあるお店。左隣が本家の堤焼きのお店です。

お訪ねしたのは仙台市青葉区堤町の「つつみのおひなっこや」さん。
そうです、堤焼きは町の名前が由来です。
昔からこの地域は陶土と呼ばれる粘土が多く採れた場所だったのでした。




















店内にある作業机。ここで簡単な色づけなどをやります。







堤焼きから分家して四代目の佐藤明彦さん(45歳)。
京都で2年間修行して仙台に帰り、堤焼き人形製作20年です。

笑顔が素敵ですね。声優の山寺宏一に似てるような。

地震当日、お店にさしたる影響はありませんでしたが、店の近所のご自宅にある作業場の窯が崩れました。

レンガで作られた窯
堤人形に生命を吹き込む窯は崩れましたが、明彦さんは考えました。
それは電気窯で人形を焼くということでした。

素人のわたしなぞは電気「釜」と勘違いしていて、お米を炊く炊飯器だと思っていたのですが、実際その電気窯を見せていただき、陶芸窯という陶器専用の窯であることがわかった次第です。

見ないうちに「何升炊きですか?」なんて聞いたわたしがドジでした。

ただ、本物の窯と違うのは焼ける許容量です。
本物の窯の1回分が、電気窯では4、5回かかるようです。





この電気窯は運良く、震災前に焼き物体験教室などで使用するために購入したものでした。
「これが無かったらしばらく仕事できませんでしたね」

明彦さんには息子さんがいらっしゃるようで、跡を継がせるお気持ちがあるのか伺いました。
「自分の意志次第ですね。まず、こういう事が好きかどうか、結構根気のいる仕事ですから」

堤人形は、顔料をふんだんに使った鮮やかな彩りが特徴です。
最近では古い伝統の中にも新感覚を取り入れたひな人形や能面なども製作しています。
明彦さんは「プロジェクト匠」という肩書きももつ新感覚派のアーティストでもあります。

早く本来の窯が復活するよう願っています。

堤人形が販売されます。7月7日(土)8日(日)午前10時から午後4時
会場は村田町民体育館
主催・村田町商工会 0224-83-2267


宮城県伝統的工芸品「堤人形・松川だるま・仙台張子」製作
つつみのおひなっこや
〒981-0912
仙台市青葉区堤町2-10-10
022-233-6409

(取材日 平成24年6月28日)