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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年7月23日月曜日

2012年7月23日月曜日19:22

new-Tです。

地域の個人図書館として35年という年月。
尊いことです。
仙台市若林区の住宅街にある「まつお文庫」です。
館長は松尾福子さん。
ご自宅を開放して運営しています。

私立女子高校の教師だった松尾さんが「まつお文庫」を開館したのは、児童文学者で翻訳者の石井桃子さん(1907年~2008年)の「子どもの図書館」を読んだことがきっかけでした。

29歳の3月に学校を退職、6カ月間文庫を開くための準備をして、30歳の誕生日の前日に「まつお文庫」を開館しました。
1977年10月1日のことです。

現在のご自宅で1986年にリニューアル開館。
7600冊ほどの書籍がきれいに整然と書棚に並んでいます。

読書家、本好きなら自宅の居間がこんな風になっていたら幸せですね。
居間の四方に書棚が据えられています。

子どもはご自宅周辺の小学生たちだけでなく、泉区、青葉区西部の中山からも訪れるそうです。
子どもだけに限定せず大人にも文庫は開放されていて、取材でお邪魔した時にも数名の方がいらっしゃいました。



「まつお文庫」では本の貸し出しだけでなく、読み聞かせやあやとり、おりがみ、お手玉など遊びの伝承にも取り組んでいます。

取材に伺ったこの日は、読み聞かせの会が行われました。
昨年の震災の時
文庫の本は棚から崩れ、修復も大変でしたが4月13日に再開。
そうこうしているうちに国際あやとり協会のHさんから1本のファクスが入ります。
その文面は「まつお文庫」が被災地支援に取り組むきっかけになりました。
文庫で発行する文集「なかま」(2011年10月発行)に松尾さんが書いている当時の思いを一部引用します。

「4月14日の夜、国際あやとり協会のNさんから、関西の紐メーカーの方が被災地にあやとりの紐を届けたいということを知りました。震災から1カ月が過ぎ、何かをしなければという思いはあっても、何をどうすればいいのかわからなかった時、背中を押してもらえたような気がしました。こうして始まった文庫のささやかな震災支援ですが、文庫のブログを見て、たくさんの方が全国から応援してくださいました」

松尾さんと文庫を応援するお母さんたちは、避難所や仮設住宅、小学校、幼稚園、児童館など20カ所へ絵本、児童書、あやとり紐はじめ様々な遊び道具を提供支援しました。

文庫をやっていて本当に良かったと心から思えた活動でした。そしてこの活動を通して松尾さんとお母さんたち自身が震災で受けた衝撃から立ち直るすべをもらったのでした。

今年度の「まつお文庫」の登録者は子どもと大人合わせて59名。
その内、周辺の3小学校の4年生を中心に20名くらいの子どもたちが常連さんです。

「子どもと大人とが交流できるサロンをこれからも続けていきます」
「ここで育った子どもたちが大人になって次の世代の子どもたちに伝えていくのが理想ですね」
と、松尾さん。

ホワイトボードを持つのが松尾さんです。
「本とあそびを通してたくさんの人と出会いたいと思っています」というメッセージ。

「まつお文庫」の35周年記念企画は9月から始まります。
児童書の元編集者、児童文学者の講演会。大人向けおはなし会。スライド会。など盛りだくさんの内容が組まれているようです。
詳しくは「まつお文庫」にお問い合せください。

まつお文庫 
〒984-0821 仙台市若林区中倉3-16-8
TEL&FAX  022-231-2712
ブログ http://blog.goo.ne.jp/matuobunnko/

(取材日 平成24年7月18日)