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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年7月17日火曜日

2012年7月17日火曜日10:36

kaiiです。


気仙沼の市街地を流れる大川。
その近くにあった民間託児所「南気仙沼幼児園」には、東日本大震災が発生するまでは300人ほどの子どもたちが元気に通っていました。
しかし園舎は津波で流出し、南気仙沼幼児園はそのまま閉園してしまいました。


「お母さんと子どもたちのために、できるだけ早く保育を再開したい」
そんな思いで、園長先生の姪の里美さんが理事長となり、幼児園で働いていた保育士さんたちと
認可外保育施設「キッツルームおひさま」を立ち上げたのは、震災発生からわずか2カ月後の2011年5月のことでした。

10畳ほどの仮園舎にはトイレもなく、厳しい状況のなかでの運営が続いていましたが、
そんな窮地を知って、山形の建築業者さんが園舎を無償で提供してくださることに。
昨年の11月、理事長の里美さんからお聞きしていました。

あれから8カ月経った2012年7月14日。
気仙沼市田柄の高台に、新しい園舎の
「キッズルームおひさま」が落成しました。


気仙沼市田柄地区に完成した「キッズルームおひさま」の新園舎






落成式には80人ほどの園児と保護者、来賓が集まり、にぎやかに落成式が行われました。

園舎を無償提供した山形の那須建設の会長、那須さんは、
落成までの里美理事長の苦労と、「キッズルームおひさま」を支えた多くの人の思いを紹介しました。

園舎を無償提供した山形の那須建設の会長、那須さん

高齢の女性が里美理事長に寄せた手紙には、
「月12万円の年金の中から毎月5000円をおひさまに寄付させてほしい。
口座番号を教えてほしい」
と書かれていたそうです。

このような心に染みた話をはじめ、全国の多くの人の思いがここに集まったことを紹介しました。

保護者の多くが落成までの苦悩を知っているだけに、
会場は嬉し涙に包まれていました。





新しい園舎は広く、木がふんだんに使われています。
子どもたちの目の高さまで木目のきれいな板が張られ
ガラスなどでケガをしないように安全への配慮がされていました。
トイレにはシャワーなどの設備もあり、障がい者への対応も可能な環境でした。

来ていた保護者は
「みなさんの多くのご支援のおかげです。
安心して子どもを預けることができます」
と話していました。

こうして、働くお母さんの強い味方が気仙沼に誕生しました。

園舎は18日から使われる予定です。
子どもたちは落成式の間もずっと、新しい園舎の中を元気に走り回っていました。




(取材日 平成24年7月14日)