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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年7月4日水曜日

2012年7月4日水曜日23:00

new-Tです。

震災からわずか2日後の3月13日。
民間非営利団体「あしなが育英会」は、遺児支援として特別一時金の給付を決定しました。
0歳児から大学院生まで、返済不要の給付金です。
このスピーディな対応と機動性は、国内外で高く評価されました。

あしなが育英会は、今年3月末までに2055人の震災孤児・遺児を確認し、
現在までに41億円の特別一時金が孤児、遺児に給付されています。

遺児支援に本格的に取り組むために、昨年の4月11日には仙台市若林区に東北事務所を開設。
3名からスタートしたスタッフも現在では10名。
仙台はもとより、東北から若い人材を採用しています。

東北事務所長は、林田吉司さん(59歳)です。
1988年設立からの生粋のあしながマンです。(わたしの造語ですが)

「子どもたちのケアに本格的に取り組むために<東北レインボーハウス>の建設を準備しています。
レインボーハウスとは小学校の体育館のような建物で、子どもたちがうさを晴らせる部屋や親同士が話せる部屋、研修室を備えています

「とにかく被災した子どもたちの心はズタズタになっています。不眠症の子、ちょっとした揺れでも怯える子、暴力的になっている子、津波で家族が亡くなったのを自分のせいにしてしまう子、その子たちの心を受け止める大人が必要です」

阪神・淡路大震災の時にも、被災地に<神戸レインボーハウス>が作られました。
以来17年間、子どもたちを支えている活動の実践があるから出来たプランでしょう。

<東北レインボーハウス>の候補地も、ほぼ決まりました。
陸前高田のレインボーハウスは設計段階に入っています。
東北には5施設を建設する計画で、岩手県大槌町、石巻市、福島県南相馬市、そしてセンター的な拠点として仙台市に赤丸が付いていました。

この日は仙台の出版社プレスアートが訪れ、自社の発行する写真集の収益の一部をあしなが育英会に寄付しました。

左が林田さん、右がプレスアート専務・今野勝彦さん
宍戸清孝写真集「Home」です。
仙台在住のカメラマンが捉えた震災の記録集です。
既に手にとってご覧になっている方も多いかもしれません。
宍戸さんには、あらためて取材をしたいと思っています。

「Home」。
故郷や両親、兄弟、家族、ペット、大事にしていた自分の宝物、すべてを津波に持って行かれた子どもたちにとってのHomeとして、<東北レインボーハウス>が誕生することをお祈りします。

林田さんはこちらが質問しなくてもどんどんお話をしてくれました。
その姿には、今回の震災と津波へのどうしようもない憤りがあふれているようにも感じました。
義憤とも言えない、どこへ憤りをぶつけていいのかわからないような感情。
専門家である林田さんのような大人でもこうなのですから、子どもならもっと深く傷ついているのでしょう。

「自分で自分の幸せをつかんでほしいなあ」

事務所は若いスタッフの熱気にあふれています

最後に林田さんから伺って初めて知った言葉があります。
片親を亡くした子が遺児、両親とも亡くした子を孤児と呼ぶそうです。

あしなが育英会東北事務所
〒984-0051 仙台市若林区新寺1-7-21 新寺KSビル3F
022-299-2418
(取材日 平成24年6月27日)