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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年6月30日土曜日

2012年6月30日土曜日19:23
nabeです

震災直後に、市内の川内コミュニティーセンターに避難した人たちが
炊き出しや物資の配給などのお手伝いをしていました。
彼らが中心になって誕生した震災復興・地域支援サークル ReRoots(リルーツ) 。
メンバーの広瀬剛史さんにお話を伺いました。

地域柄、学生の避難者が多かったため、現在でもメンバーの9割は学生です。
彼らは震災直後、さまざまな場所でボランティアを行っていましたが
沿岸部での家屋での泥出し・片付けなどに取り組む中で、さまざまな問題に気付きます。


皆、ボランティアをしているということに自己満足しているのではないか?
被災者の立場に立った活動が、果たして出来ているのだろうか?
ガレキを撤去しただけで復旧・復興と言えるのか?


農家にとって農地は生活の中心であり、生計の中心でもあります。
たとえ家が片付いても、農地が再生していかないと生活は再生されません。
さらには畑が片付いて、作物を育てただけでは本当の復旧・復興とは言えないのではないかと考えたのです。

人が生活をし、作物を育て、それを守る環境が周りには必要なのです。

今、若林区の農業地域は風が吹くと自転車に乗る事も困難なほどの吹きっさらしです。
防潮林や防風林、「いぐね」※も垣根も何も無いからです。

※「いぐね」とは、風雪から家屋敷を守るためや、食料や建材、燃料として利用するために敷地を取り囲むように植えられた屋敷林のことです。仙台を中心とした東北地方の太平洋側で広く使われている呼び名で、家を表す「い」と地境の「くね」から屋敷境を表したことが語源だと言われています。(仙台市 「杜の都 緑の名所100選」より)
http://www.city.sendai.jp/kensetsu/ryokka/midori100/guide/058/058.html



震災が起こる前から、農業にはいくつかの問題がありました。
後継者不足、赤字・・・・・
こうした問題とどう向き合っていくのか、広瀬さんたちは考えています。

現在の作業は、畑のガレキ撤去がメインです。
震災から1年数カ月たった今でも、ガレキが残ったままの畑が多いのです。
今後も農家の方々の立場に立って、彼らが望む形で若林区の復旧・復興を目指すつもりです。

農家の方の気持ちを少しでも理解したい
その一歩として、まったく農業体験の無い中で始めた「ReRootsファーム」。
農作物を育てるということはどういうことか。それを身をもって体験する。
農家の方たちからアドバイスをいただくことによってコミュニケーションが生まれる。
そんな目的を持ってつくられています。

つい先日もタマネギの収穫が行われ、事務所のそばに干されていました。
他にもナス、キュウリ、ジャガイモ、大根などなど、さまざまな野菜が育てられています。


「農業は奥が深い。簡単に農家の皆さんのようにはいかない。
 皆さんとにかくプロフェッショナルなんです」


もう一つの取り組みが「ひまわりプロジェクト」です。
農村景観がすっかり失われてしまった地が少しでも明るくなるようにと
二木地区と荒浜地区合わせて2万本のひまわりを景観形成のために植えました。
花が咲いたら、イベント開催などに文字通り「華」を添えることでしょう。
このひまわりが立派に咲いた後には種を収穫し
福島県にあるNPO法人の授産施設でひまわりオイルを抽出して、ドレッシングを作る計画もあります。

そんな ReRoots の今の活動がブログで紹介されています。
http://reroots.blog.shinobi.jp/
単なるボランティアではなく、被災地域の方たちと交流を深めている姿が見えてきます。

これからも段階的に必要なボランティア・サポートに取り組むかたわら、
地域おこしのためのプランやイベントを考えているそうです。
食育や防災と農業など、広瀬さんのお話は多岐にわたります。

これからの震災復興に必要な発想や行動力を持った ReRoots から目が離せません。

今 ReRoots ではボランティアを募集しています。
人数は安定しているものの、まだまだニーズを満たせないため、ぜひ多くの方に参加してほしいそうです。
現在、農家の方からの依頼はすでに2カ月先まで予約が入っているとのことでした。
「ボランティアをしたいけれど、何をしたらいいのか分からない」
と悩んでいる方、迷っている方、お気軽に連絡ください。

仙台市若林区の農家が
被災の中から作り上げた野菜はおいしい!!
ボランティアに来たらぜひ食べてください


ReRoots 若林ボランティアハウス
住所 若林区荒井字遠藤43-1
TEL/FAX 022-762-8211
HP http://reroots.nomaki.jp/
BLOG http://reroots.blog.shinobi.jp/


(取材日 平成24年6月25日)