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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年6月9日土曜日

2012年6月9日土曜日20:32
阪神淡路大震災から17年。

私たちのこれからにどんなことが起こるのかな?
ハードが整備されてもソフトにはどんなことが起こっていくのかな?

そんな不安を感じていた末吉とkaiiは、
東日本大震災の直後から気仙沼市面瀬地区で支援活動を続けている
「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」の理事長、
黒田裕子さんにお話をお聞きしました。




黒田さんは阪神淡路大震災当時、保健師として働いていました。
縦割り行政と戦いながら、少しずつ少しずつ前に進み
高齢者・障害者の支援に今も取り組んでいるとのことです。
全国各地で講演活動を行いながら、
気仙沼での支援活動を継続しています。




黒田さんに、これからのことで私たちが不安に感じていることを伺いました。

1.黒田さんが感じていた避難所とは?


黒田さんは、「避難所の運営は感性だ」とおっしゃいました。
何でも被災者が受動的になるのではなく、
「みんなで一緒に運営すること」「分かち合うこと」が大切だそうです。

黒田さんが現在も関わりを続けている面瀬地区では、
避難所の運営にも関わりました。
そこで食事や生活全般を支援した時の経験を話してくださいました。

・朝夕の食事は一緒に分かち合ったこと。
・昼食は各自が自由にとったこと。
・トイレ掃除と部屋の掃除は全員で分担したこと。
・避難所内に自治会を4つ作り、会長と副会長を住民が選出して運営したこと。

すべてがみんな、平等でなければと考えたそうです。


こんな時間を経て、黒田さんは現在も面瀬応急仮設住宅での支援活動を続けています。

2.現在はどんな活動を?

「みんなで作り上げる仮設住宅」を目標に、

・住民同士が互いに干渉し過ぎない環境を作っていく。
・自治会長さんや運営スタッフさんたち、それに行政を交えたミーティングを強化して 
さまざまな問題に適切な対応していく。


これらに取り組んでいます。

3.ボランティアとしての立場の考え方を教えてください。


ボランティアは無理な介入をしたり無理なイベントをすることはせず
ニーズにあった活動をすることが必要。
住民の自立と共生。
このまちはいつか住民へ返す。
この気持ちが大切だと教えてくださいました。
決して人間不在にしない環境と、土足で踏み荒らすことがない関係性を
大切にできてこそボランティア・・・その言葉がとても重いものでした。
                                              

振り返り自分のことも考えてみると
あながちボランティアいうと使命感に似た環境を求めてしまいがち
しかしボランティアという立場でも
人の人生に関わることには違いがないし
自分がしたいことをするのではなく
自分ができることを関わる住民としていくことが
ボランティアの位置づけなのだと考えさせられました。
                                           

関わった限りにはその責任も考える必要があることを話されていました
                                               

4.阪神淡路大震災の経験からこれからどんなことが起こると思いますか?


これから時間を経ていくと、
人の心に妬みやイライラが起こってきます。
自分だけが取り残されるのではないかという不安。
周りが気になるイライラ。
アディクション(嗜癖)の問題も起こってくると思われると話していました。

                                                 

これからの対策として「レスパイトケア」の必要性も話していただきました。
これは実際に黒田さんが阪神高齢者・障害者支援ネットワークとして
されている活動です。



※レスパイトケアとは?

乳幼児や障害児・者、高齢者などを在宅で ケアしている家族を癒やすため、
一時的にケアを代替し、リフレッシュを図ってもらう家族 支援サービス。
施設への短期入所や自宅への介護人派遣などがある。

                                                              




5.ひきこもりの解消について


ひきこもりはきっかけを作ることとかかわり方で解消することができます。

黒田さんが事例で教えてくださいました。

                                                 

私たちに何かを感じられたかのように・・・
黒田さんが最後に話してくださったことは

◎人の愚痴を聞きたい人はいないでしょう?

お茶飲みをしながら楽しい話をするようにするには
愚痴をかわす技術が必要ですね。

最近少し悩んでいたことを
見透かされたかのような出来事でした。

                                                  

これから私たちが直面していかなければならないのは
超高齢化と人口減少。
労働力の著しい減少と社会保障費増大の現実。

これからの時代を生きていくために
マンパワーの活用が必要で大切になることは理解できます。
その環境を目前にして共助社会の中の人間関係のあり方を
真剣に考える時間にもなりました。



(取材日 平成24年6月4日)