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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年6月29日金曜日

2012年6月29日金曜日12:52

こんにちは。末吉とkaiiです。

震災前、気仙沼市本吉町大谷海岸駅のすぐそばに
クリーム色の外壁の建物がありました。
今は津波で基礎部分だけになっていますが・・・


そこが大谷海岸を庭にしていた
千葉しげ子さんのペンションだったそうです。


同じ本吉町の赤牛に
この秋、「ペンション ヴィラ・プチろく」を新築開業を予定されている---


そんな情報を仙台のnew-Tさんから教えていただいたので、
千葉さんのお話を伺ってきました。


お客様の思いを大切に・・・千葉しげ子さん

新築落成開業の時期は、平成24年秋を目指していらっしゃいました。




「震災後は一時辞めることも考えたし・・・
なぜ?生きてしまったのか? と思った時もありました。

そんな気持ちでいた時です。
震災前に1度か2度お泊りいただいたことのあるお客さまが

震災のすぐ後から私の安否を探してくれていたことを知りました。


そのように気を掛けてくださるお客さまがいらっしゃる。
そのことへの感謝の気持ちも込めて、再開を決めました。
娘の後押しもありましたし


「神様は私たち人間にひどい試練を与えたけれど
乗り越えられるから与えられたと思っています。
この試練をきっと乗り越えてみせる! 負けないですよ」
と笑顔の千葉さん。

千葉さんのふるさと、大谷海岸
「ペンション ヴィラ・プチろく」。

ヴィラ=別荘。
プチろく=お父さまの名前の「六之衛」から。


「父が生前営んでいた寝具屋を自分の代になってたたみ、商売替えしました。
父の商売を目標にしていますが・・・ なかなか父の商売の域に達していません。
それで“プチ ” を付けました」


「ペンション ヴィラ・プチろく」の名前には、
千葉さんのお父様への、そんな思いが込められていました。


「お客さまにはさまざまな思いがあります。
その思いを1つでも大切にできるようにしてきました。
お食事の時間、お料理の出し方、会話。
そのサービスは大切にしていきたいと思っています」

もっと早く開業することもできたそうですが
地元気仙沼の復興に少しでも役に立ちたい
費用は高くつくけれど・・・地元の人の雇用をつくりたいと考えて、
地元の業者さんにお願いすることにしました。

業者さんと相談する中で職人さんの数が不足していることを知り、
地域の復興のペースに合わせてあせらずゆっくりと開業することにしたそうです。

今秋開業するペンションでも、大谷海岸で営業していた時と同じく
魚介類などは地元の食材を使います。
お客さまに魚のおいしさに驚いたり、喜んだりしてほしいそうです。

家族・お客さん・そして、くじけない千葉さんの強さ。
人と人の真心と絆。
試練の乗り越え方。
千葉さんに教えていただいたように思います。

海のそばで生まれ海と共に生きてきたから、
やっぱり「海が好き」。


新築中のペンションからは
海と国道を通る車が見えます。
夢だったテラスも作ります。

「早く気仙沼が生活目線で復興してほしい。
漁業の街だから、この産業を大切にしていきたい」


漁業の復興を願い気仙沼の復興を願っている
千葉さんの言葉からは、故郷への強い思いを感じました。

この秋、新しいペンションが落成・開業したら、
また、千葉さんの笑顔に会いに行きたいと思います。


(取材日 24年6月28日)