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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年6月21日木曜日

2012年6月21日木曜日9:32

nabeです。



津波によって大きな被害を受け、今は無くなってしまった
ホームセンターコメリの跡地に、お弁当屋さんが出来ました。


店主の菊地博子さんは昨年の3月末に山元町に引っ越す予定で
震災当時はまだ宮城野区に住んでいました。
間もなくリフォームが終わり引渡されるはずだったその家はさらに改修が必要になり、
入居できたのは7月末。
その頃はまだ仙台市内の会社に通勤していたそうです。

交通の便を考えて山下駅前を選んだというのに、津波によって駅は消失。
臨時バス等を乗り継いでの通勤は2時間もかかったそうです。


その生活をしばらく続けていましたが、通勤の大変さに辞めようかどうかと思案している時に
たまたま、スーパーやコンビニで買い物をしている人の多さに気付いたのです。

お弁当やお惣菜は売り切れ状態…

沿岸部の津波被害の地域で復旧のために働いてくれている人たちが
お昼ごはんを買うためにわざわざ国道まで来ているという姿を見て、


温かいお弁当を食べさせてあげたい。


と思ったのがお店を開くきっかけでした。


店を出す場所を探していたところ、手頃な土地をお持ちの方がご主人のお兄さん夫婦の友人にいらっしゃることが分かりました。
お義姉さんが口添えをしてくれたところ、地主さんは快く貸してくださることになりました。

「応援するよ」と背中を押されたような気がしたと菊地さん。

11月の末頃に思い立ち、翌年の3月30日にはお店をオープンさせていました。
すばらしい行動力!!
お話していても、本当に気持ちが良いくらいすっきりとした方でした。


お店はオープンして間もなくから絶えることなくお客さんが来てくださり
お弁当類は毎日12時半には売切れてしまうそうです。

取材に伺った日も、残念ながら売切れてしまっていて
写真を撮るどころか、見ることもできませんでした。残念。
そのためか、「今日は買えた~!」と喜んでいる人もいるそうです。
本当に人気があるんですね。


周りに民家はもちろん、お店も無い状態なので
お弁当を買う人だけでなく、道を尋ねに寄る人も多いそうです。


「地図を見ても分からなかったから助かりました」


本当にそうなんです。
目印になる建物ももう何も無い場所なのです。
そこに一軒のお弁当屋さん。
近辺で作業をしてる皆さんにとっては
暗闇に光と言っても良いくらいではないでしょうか?
そして、元気な菊地さんとのやりとりも魅力のひとつです。


小さいお店ですが
周りに何も無いのですぐ分かります。


「もうけはいらないの。
困ってる人たちにお弁当を食べてもらって
助かったよって言ってもらえるのが嬉しいの」


是非写真でメッセージを!とお願いしたところ
「お店はいくらでも撮っていいけれど、私は勘弁して~」
と、照れ屋の菊地さんでした。
気になる方はお店にお弁当を買いに行ってみてください。


きく邑(きくむら)
 山元町山寺字東畑合93
 TEL 0223-37-3708
 営業時間 10時30分~14時
 定休日 毎週木曜日



(取材日 平成24年6月20日)