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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年3月10日土曜日

2012年3月10日土曜日18:00
2012年3月10日。スコップ団のラストイベントとなる「天国にぶっ放せ!」が、泉ヶ岳スキー場で行われました。 朝から降りしきる白い雪は、去年3月11日の地震直後の雪を彷彿させ、まるで天国から2万人の御霊が、今日という日に「明日、起こったことを忘れないで」というメッセージを地上に投げかけているように見えます。
どうしても石巻スタッフのアオキとこの花火を見たかったmomoは、石巻から駆けつけたアオキと共に泉ヶ岳を目指しました。

「この1年、語り尽くせないほどのいろんなことがありました。2万人分の想いを届ける手段としたこの花火を成功させることに、心地良い緊張感と責任を感じています」
そう話すのは、「天国にぶっ放せ!」実行委員会事務局長の藤原忍さんです。



「応援ありがとうございました」
鎮魂花火実行委員会事務局長 藤原忍さん
アオキが購入したスコップ団の軍手をはめて(一生洗えない)


「ありがとうございました」
スコップ団事務局 ちぃさん


45台近くのチャーターバスで、被災者のみを招待した会場には、スコップ団支部局も遠方から集結。       会場は、1500人近くの招待客と関係者で埋め尽くされました。

「この日がくることが心苦しい思いでしたが、その気持ちを花火と共に打ち上げ、また前へ進みたいと思います。スコップ団の皆さん、雪の中、本当にご苦労さまです」(多賀城市・30代女性)

「このイベントを実行するのには、沢山の苦労があったと思います。いろんな地域で、さまざまな活動をする中、この日に実行してくれたことを、すごく感謝しています」(仙台市・60代女性)

「私たち遺族の気持ちを、本当の意味で汲み取ってくれたイベントです。スコップ団の皆さん、本当に本当にありがとう」(石巻市・50代女性)


ー全国から駆けつけたスコップ団支部と仲間たち

「我々は、いつでもスタンバイしているぜ。
オレタチが困った時には、絶対来てきてくれい!」
スコップ団関西代表 加藤善朗さん

スコップ団関西の皆さん



  「震災直後、空いている自家用車を被災地支援のため、WEBサイトで支援先を呼びかけている時に、平君が手を挙げてくれました。そのまま、神戸からその車に乗って平君に会いに行ったことで、いつのまにかスコップ団関西支部長に任命された(笑)。今では、スコップ団の一員であることに誇りを感じています」
スコップ団関西代表である、宝塚商工会議所に勤務する加藤善朗さんは、「我々はいでもスタンバイしている。何かあったら、いつでも呼んでほしい」と平団長に呼びかけます。
 


「スタンドバイ こどもたちに笑顔を」
スコップ団東京 伊藤春伽さん

「セレモニーイベントとして、この日に参加できて本当によかったです。突然亡くなってしまった多くの人にために、何かをしたいと思っていました。1年経ったからこそ、語れるということが沢山あると思います。花火は子供たちが喜ぶもの。きっとこの花火を見て、天国の子供たちが一緒に喜んでくれると思います」
スコップ団東京支部の伊藤春伽さんは、3人のお子さんをもつ母親としての今の心境を、まるで我子のことのように、目に涙をいっぱいためながら慈しんでくださいました。




「できる人が できることを できるだけ」
スコップ団九州代表 新後藍子さん




「被災していない人こそ頑張らなくてはいけないはずなのに、仕事もできませんでした。スコップ団の活動を知り、福岡から飛行機とバスを乗り継ぎ、昨年9月から今まで、10回以上宮城へ来ましたが、 スコップ団のおかげで、私はこの宮城がとても好きになりました。改めてスコップ団に御礼を言いたい」
そう話すのは、福岡市内で旅行会社に勤務するスコップ団九州代表の新後藍子さん。
「わ~ココロプレスさん?いつも記事読んでます。ここで会えるなんで嬉しい」と泣いて喜んでくださいました。  
(こちらまで涙・・・)


ーさぁ、天国にぶっ放そうぜ!

                                                           開会の挨拶  スコップ団平了団長



午後3時から東日本大震災犠牲者一回忌追悼供養が行われ、5時半から平了団長の開会の挨拶、ゴスペルを含めた歌声を天国へ熱唱した後、平団長がスコップ団員たちにマイクで呼びかけます。

「ヘイ、スコップ団!ラストだ。天国にぶっ放そうぜ!」




ゲレンデ山頂には、芳賀火工の花火師や関係者が一同に集結。
「天国に一番近い場所から、花火を打ち上げたい」という平団長の想いは、花火の打ち上げと同時に、まるでその時間だけに空白を用意したかのように雪を鎮めました。
県内では2、30年ぶりになる20号の大玉花火が、オープニングに大輪の花を夜空に開き、ほとんどノンストップ状態で花火は打ち上られていきます。
遺影や位牌を持って花火を見る人、手をつなぎ夜空を見上げる人、男泣きしている人、それぞれが、それぞれの思い出と想いを花火に投影させ、犠牲者と生存者だけが対話する、静寂の時間が会場を包みます。
「た~まや~」などと叫ぶ場違いな人は、当然ながら皆無。






花火の音はこんなに大きいのに、はっきり聞こえてくる、天国へ逝った大切なあの人の声。

遺影を胸に抱き、花火を見上げる観衆

「忘れない。この日、俺たちのために花火を打ち上げてくれたこと、絶対忘れない。
楽しかったよな。俺は、おまえの側から消えてしまったけれど、思い出だけは、どんなことがあっても、誰にも消すことはできない。こんな所に来たくらいで、家族の絆は切れたりしない。
だから、安心してくれ。
俺たちは皆、天国で元気にやっている」


その時、側にいた一人の子供が花火に向かって叫びました。

「カーテンだ。お母さん、あれはカーテンだね」


そうだ・・・あれはカーテンだ。
地上と天上をさえぎる一枚のカーテンのムコウには、いつでも忘れられない大切な宮城の仲間たちがいて、そのカーテンを少しだけ開ければ、いつでも彼等たちに話しかけることができるのではないか。
スコップ団が打ち上げてくれた鎮魂花火は、そのことを教えてくれる花火でもあったのではないか。



終わりと思われた花火の後に、観衆が帰る準備を始め、山を下ろうとしたその時。
見たこともない夜空に咲く大輪の花が、下山しようとする観衆にひとつの言葉を投げかけ、再び夜空を振り向かせました。





「  あ り が と う  」


ThankschopDAN
2012年3月10日 スコップ団鎮魂花火「天国にぶっ放せ!」
スコップ団を取材をした日から、幾度も聞こえてきた曲「星に願いを」。
http://www.youtube.com/watch?v=tGlubVPgEHw

ラストイベントとなるこの日の成功を予感させたこの曲は、2万発の花火の音と共に、心の中に響き渡りました。       

平団長がこの鎮魂花火を計画していた時から言い続けていた、一番感謝しなくてはいけない日、3月10日。
花火終了後、会場は安堵感と達成感に包まれました。



「こんな天候になるなんてスコップ団らしいけど、天国の皆もこの花火を喜んでくれたと思う」
次期スコップ団団長の父親であるヨコシンこと横山慎也さん

平団長と涙の抱擁






ありがとう  2万人の天国の仲間たち






そして握手



























    ありがとう 
        schopDAN

次期団長の横山由宇人君を肩に乗せた平了現スコップ団団長
「生まれ変わっても、宮城の男になりたい」




取材/momo &aoki 
(平成24年3月10日)

▼スコップ団vol.1「人助けに理由はいらねぇ」
http://kokoropress.blogspot.com/2012/01/blog-post_377.html

▼スコップ団vol.2「安心させてやろうぜ。2万人の天国の仲間を」
http://kokoropress.blogspot.com/2012/02/2vol2.html