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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年3月17日土曜日

2012年3月17日土曜日18:00
3月17日、以前このブログの中でもご紹介した熊谷和徳さんのステージ「My Rhythm」が仙台市青年文化センターで開催されました。取材先の角田から開演時間ぎりぎりで間に合った私は、満席で埋め尽くされた会場内とその熱気に開演前から圧倒! あの時に見た子供たちは、今晩どんなステージを展開してくれるのでしょうか。

☛「宮城は世界のモデルとして、大切なことを発信できる場所になるのではないか」
  ~熊谷和徳さんインタビューと「My Rhythm」レッスン風景~
  http://kokoropress.blogspot.jp/2012/01/blog-post_4101.html


前売り、当日共にチケットはSOLD OUT

それは、真っ暗な会場内を、子供たちが手にした小さな灯りがステージ袖からセンターステージで交錯し、鎮魂の灯を思わせる静かで厳粛なシーンから始まりました。
嵐の前のような静けさがステージを包んだ後に現れたのは、” TAP the FUTURE ”のトップ3である熊谷和徳さん、小林敬宏さん、村田正樹さんの3人。アフリカンビートで刻まれた力強くて豪快なステップ。順番に奏でるタップの音は、スタイリッシュなジャズセッションを彷彿させます。

タップのルーツは、アイルランドとアフリカにあり、黒人たちが部族の伝統や儀式のリズムを自分の足と身体で表現していく手段として作られました。自分たちの祖先の原型が進化した形が、現在のタップにあるとされているという一説からしても、タップのリズムを聞いて、DNAが目覚めるような感覚に陥るのは、生物学的上なんら不思議なことではないのかもしれません。

40人のメンバーたちがステージに次々に現れ、レッスン風景で見たあの時の子どもたちが、大人顔負けのステップで舞台を揺らします。その迫力は、もはやタップのオーケストラが奏でる交響曲!
ステップの鼓動が見ているものの身体に振動となって伝わり、自分は今ここに生きているという確かな感覚を呼び起こします。

小林敬宏(こばやし・たかひろ)さんと笑顔の子供たち「タカ先生だーいスキ!」

ステージ中盤、”赤とんぼ”が静かに流れる中で、一人一人が震災から今日の開催に至るまでの熱い想いを、ステージ上から観客へ投げかけました。

「3月11日の夜、もう踊ることはできないのではないかと思っていました。私たちはこうしてあの震災から生き残ることができましたが、それは神様から何等かの理由があるからだとは思えません。それはかけがえのない沢山の命を失ってしまったからです。だからこそ、今生きていることは、とても贅沢で幸せなことなのだと感じています」

「震災にあったとき、あまりのショックに自分の存在価値を見失いかけていました。でも、グーグルの消息安否サイト“パーソンファインダー”で小林敬宏先生が自分を探していることを知り、改めて自分には自分を必要としてくれている、素晴らしい仲間がいるのだという幸せを感じました」

「私たちには追いかけたい夢と、失いかけた夢があります。今日は、祈りと感謝を込めて大地を踏み鳴らしたい。どうか、私たちのこのタップが少しでも遠くに届きますように!」

ステージを打つリズムが、取材で行ってきたばかりの傷跡癒えぬ沿岸部の大地をなぞりました。
自分を透過して、この音すべてがあの大地たちへ届くといい。
そう願いながら、私は全身全霊でステージの音に身を委ねました。



宮城県黒川郡出身の村田正樹さんと、ステージで大人顔負けのタップを披露してくれた子供たち

この日、登場したスペシャルゲストは、日本を代表する世界的ジャズ・トランペッター日野皓正さん。
このステージの打ち合わせは、たったの1分だったという熊谷さんとの即興的セッションは、ユーモアと軽快さに溢れ、演奏途中ではずれたマイクを投げ捨てた日野さんの圧巻の演奏とタップに会場が沸き立ちます。
日野さんが演奏してくださった「故郷」。それは、風景こそ変わってはしまったけれども、故郷自体がなくなってしまったわけではないんだゼと言われているような、希望に満ちた力強い音色。
その後に、熊谷さんがソロで踊るタップと大地との対峙が始まりました。


熊谷さんは、震災後に仮設住宅で暮らす方々をタップで励まされ、震災で中止となった2年越しのこの仙台のステージに、万感の想いで臨まれました。
熊谷さんのソロに涙を拭い、祈るようにしてその姿を見つめている観客たち。
熊谷さんのタップの音に重ねていた一人一人の想いは、心の中でどんな詩と音楽を紡ぎだしていたのでしょう。


「将来は、この仙台でタップフェスティバルをやりたいんです。海外からダンサーを招待して、日本全国から大勢の人たちがタップをしに来たり、見に来るような・・」
ステージ終了後、熊谷さんを待つ間に読んだ仙台市民の文化情報誌「季刊まちりょくvol.6」に書かれた、熊谷さんが抱く TAP the FUTURE。
ジャズフェス、「せんくら」に続く、楽都仙台にふさわしい希望と夢が広がります。

魂の鼓動に酔いしれた、余韻冷めきれない帰り道。
ステージ上で言った一人の少女の言葉が、忘れられない言葉となって見上げた星空に響きわたりました。


「私には、生まれた時から音楽というもの常が側にありました。でも、今は自分の足で音楽を作ることができます。生きていく中で何が大切か、自分を支えている好きなこととは何なのか。
自分の足で作る音、それが私だけのMy Rhythmです」




(平成24年3月17日  by_momo)



information=====================

熊谷和徳 PRESENTS“HAND to HAND FEET to FEET PROJECT
 宮城県名取市復興支援イベント
 「ここから これから」                       
2012年4月21日(土)、22日(日)開催    場所/名取市文化会館
http://www.kaztapstudio.com/kokokarakorekara.html
 

【参加アーティスト】熊谷和徳、柳田邦男、カヒミカリィ、いせひでこ、中島ノブユキ
KAZ TAP COMPANY  TAP the FUTURE in 仙台 and more

主催:KAZ TAP STUDIO  財団法人名取市文化振興財団          
   後援:名取市、社会福祉法人名取市社会福祉協議会


チケット販売開始!!ワークショップご予約開始!!
3月17日よりプレイガイドにて、22日16:00からのTAP&TALKのライブチケットが販売となりま   す。
名取市文化会館 / 名取駅コミニュティプラザ / イープラス にてチケット販売開始!!

ワークショップのご予約受付も開始!!
ご予約/お問い合わせは、名取市文化会館まで。
TEL 022(384)8900  FAX 022(384)6684
MAIL:toiawase520@natori.or.jp
※開催時間に一部変更がある場合がございます。予めご了承ください。