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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年3月9日金曜日

2012年3月9日金曜日15:00

こんにちは。龍庵です。

大崎市のポータルサイト「エブリー♪おおさき」を運営されている鉄本由美さんに「珈琲家豆(やまめ)」というカフェでお会いして、取材させていただきました。

「エブリー♪おおさき」を運営されている鉄本由美さん。
鉄本さんは広告代理店のプランナーとして楽しく仕事をしていた2007年、お父様が交通事故に遭って重体になってしまいました。自宅介護のために、8年間勤めた会社を泣く泣く退社して、大崎に帰郷。古川の小さな会社に転職し、2年後に独立を決意。仙台の先輩から「インターネットを活用しないとね」と言われたりと、起業家の方から「資金がなくても共感されるコンセプトがあれば広がるものだよ」とアドバイスされたりして、ポータルサイトを開設するために奔走。本来なら高額なシステム料がかかるポータルですが、何人もの人を紹介されて、手持ち資金で2009年に開設にこぎ着けました。



復旧のための掲示板
そして、2年後に大震災に遭遇。当時の様子を鉄本さんはこう語ってくれました。

「直後は電源がなかったのですが、幸い協力会社が県外だったため、とりあえず至急、掲示板を立ち上げるようにお願いしました。一般の人が直接書き込めて、すぐに掲示できるように。5日目ぐらいでやっと電気が復旧。ブログには安否確認の問い合わせが届いていたりしました。
ツイッター、ミクシーなども使って、お風呂はどこで入れるとか、ガソリンはどこで買えるとか、情報を入手して発信し、ツイートし続けました。掲示板はそれらの情報がプールできるコーナーとしてのポジションですね。

避難所に避難された方からは、あたたかい食べ物がぜんぜんないのでなんとかならないか、とか、この食料が手に入らない、などのSOSのような情報も携帯経由で入ってきたので、大崎の災害対策本部に連絡したりしました。東京などからの支援者の中には、地元の要望を知りたがっていた人もいたので、各地域での必要な物資の情報を教えたりしました」



「エブリー♪おおさき」が情報インフラとしての役割の一翼を担ったわけですね。その後の印象的だった物語をお聞きしました。

2011年の高校野球で古川工業高校が宮城県代表になったんです。すぐにエブリーおおさきで応援メッセージを募集したら、スゴイ数のメッセージが!で、どうやってそのメッセージを届けるんですか?とつっこまれて。そこまで考えてなかった(笑)壮行会に持っていって監督に手渡しました。弾みで、甲子園へのバスツアーにも参加。ブログやツイッターで発信しました。暗い話題が多かっただけに、テンション上がっちゃって。一体感を味わった!共感できる話題があれば、ひとつになれるんですね。そういう場や機会が増えるといいなと思っています」

「大崎をもっともっと盛り上げたい」と語る鉄本さん。

「それから、一般の広告制作をお手伝いしている利府の会社がありまして、社員二人を亡くされました。社長さんは今年は復興元年にしたいという想いから、初売りをしたいという要望をいただき、沿岸部の復興支援につながる企画をご提案しました。来場ブレゼントや契約プレゼントに、気仙沼の復興ギフトや石巻の物産、大崎のふるみずたんぼ米を用意しました」


現在は「ありがとうと、これから」というテーマでメッセージを募集中。リアルなイベントとしては、「よりみちトーク」なる女性のおしゃべり会も毎月開催。どんどん楽しいコンテンツを増やしてゆく予定だという。

「故郷があるありがたみ、その重さをあらためて感じています。遠方の方でも大崎のことを心配されている方も沢山いらっしゃるので、大崎の今をうまいカタチで伝えられたらいいなと思っています」

地域に根ざして。地球に根ざして。
これからも大崎を盛り上げていくコアの一人として、鉄本由美さんは未来へのポータルを拓いてゆくことでしょうね。

「珈琲家豆(やまめ)」の照明と天井。

龍庵拝


(平成24年3月9日)