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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年3月7日水曜日

2012年3月7日水曜日10:00
こんにちは、石巻市よりアオキです。
本日は、津波被害が大きく見られた裏屋敷に来ています。
この場所で被災しながらも、再びこの地で元気に生活をしているという橋本信子さんにお話をお伺いしてきました。とっても明るく元気な方でした。

橋本さんは27年間、裏屋敷で生活していました。
昨年の津波で、自宅の一階部分の天井近くまで浸水してしまいました。

あの日、橋本さんは自宅から車で5分ほどの所に住む、おばあちゃんの介護の仕事をしていました。
津波が押し寄せ、自身も冷たい水に浸かりながら、おばあちゃんを懸命に励ましました。

自宅に戻れたのは3月27日、無事だった自宅の2階で生活を始めました。

4月に入る頃、自宅の近隣地域に、各家庭のドロ掻きや瓦礫撤去をお手伝いしてくれると、約20名の方がボランティアで来てくださったのです。
彼らの食事はカロリーメイトにわずかなジュース…
橋本さんはたったそれだけの食事で挑む彼らの働きや、懸命なその姿に、感動を覚えたのです。
自然と橋本さんの体も動き、共にドロ掻きをし、食事やお茶のお世話を進んで行うようになっていっ
たそうです。


「ありがたい、ありがたいと、とにかく感謝の気持ちです。 大体はボランティアの皆さんにお手伝いをしていただいて、“ありがとう”それで終わりの関係ですよね。 しかし、一生懸命に動いてくれる姿に胸が熱くなり、“ボランティアの追っかけ”をするようになりました」
橋本さんは、個人でボランティアにいらした方々の食事のお世話や、自宅を宿泊場所として提供したり、多いときには43名も自宅に呼び、にぎやかな食事会をたびたび行うようになりました。

「お昼が楽しみだ!!なんて言ってもらえるようになって。 みんなと知り合えて、楽しく、暇なく過ごせて、自分自身のためにもなったんです」

橋本さんの自宅も浸水し、自身も壮絶な被災体験をしました。
しかし、ボランティア活動で来てくれたみなさんの一ファンとして、これからも関わっていきたい、そう思っています。

「ボランティアのみなさんを、本当にすごい方々だと思っています。 これからも関わりを持っていたいと思います。 それは私の生きがいなのです!!


“これからもボランティアの追っかけします”と、橋本信子さん。


今年1月16日、旦那様のお誕生には、親しくなったボランティアの方々からのお祝いメッセージが届きました。


お誕生日を祝う色紙が届きました☆

「年をとっても、やれることはあるんだなって思いました。 もしも今後、他で震災など起きてしまった場合、今度は自分がボランティア活動に向かいたいと思っています」
「この繋がりは、“宝物”です」
と、橋本さん。
県外各地や海外にもたくさんの知り合いができ、今でも連絡を取り合っているそうです。
ボランティア活動の素晴らしさに感動し、共感し、自分自身も体を動かし生きがいをも見出しました。
同時に、ボランティアでいらした方々にとって橋本さんは、もしかすると石巻の“おかあさん”のような存在になっているのかもしれません。

その後、橋本さんの自宅は工事が入り、一階部分も修理され、日常の生活が過ごせるようになりました。
そして明日も、朝早くから“ボランティアの追っかけ”に出かける橋本さんなのでした。

(平成24年3月7日)