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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年3月22日木曜日

2012年3月22日木曜日18:38
だいぶ暖かくなってきましたが、みなさんお元気ですか?
毎年、花粉症で苦しむ人も多いかもしれませんが、早めの予防を心掛けましょう。

こんにちは、ホイ・コーロー先生です。

今日は、仙台市青葉区角五郎(つのごろう)にある(有)DMA べこらぼ仙台さんに来ています。こちらでは、放射線量の測定、食品などに含まれる放射性物質の測定を行っています。
代表の津田和俊さんは、東北大学の大学院で原子物理学を10年学んだ専門家です。

「今現在、行っているのは、県内の放射線量の測定です。30歳くらいまでは、大学院で学んでいて、それからはIT会社を経営してます。震災直後はボランティアで漁港の清掃活動を行ったりもしていました」

船のスクリューに巻きついたゴミを取る作業、大型の機械が入れない所はカヌーで乗り付け、手作業でゴミを回収しながら、キレイな状態に回復させる活動に参加していました。

「原発事故以降、大学とはずっと連絡をやりとりしていました。去年の7月くらいに登米の稲わらで線量の高いところがありまて、原因が全く分からずとりあえず調べに行こうと大学院時代に先輩だった先生から誘われ、調査に参加したのがきっかけですかね」

結果的に、線量が高くなったのは放射性物質が薄く広がっていた稲わらが、束になったため濃度が高くなったことが原因だそうです。

他にも、薪ストーブの灰の調査も行っているそうです。
「去年12月頃から、県内各地で採取した灰を調べて、仙台市近郊でも高いもので4000ベクレル/kgに及ぶこともありましたね」
燃やされて灰になると濃縮されて高い値が検出されるようです。


薪を燃やした灰。県内各地から採取し測定している

大学では個人からの持ち込みによる測定に、全て対応できないということで大学から委託を受けて津田さんが測定を引き受けることに。

「他にも、木材燃料やおがくずなどの測定をもしてます。薪などは燃やすと放射性物質が濃縮されて、元の状態の200倍の値になるこがあるんですよ。丸森なんかは、林業が盛んでしてね。こういった値が出ると『死活問題』で、実際、商売を止めるところも多くなっています」


検査で持ち込まれたペレット燃料


こちらはおがくず

今までは、木材燃料は環境に優しいと謳っていましたが、これからは放射能の検査も必須となってきました。
宮城県の林業が衰退していくことがないよう、津田さんはこれからも尽力していきたいとおっしゃっていました。

今後も引き続き調査などを行っていくとのことです。
「これからは、家庭菜園の土とかを調べていこうと思ってます。去年の春ごろ、結構声があったんですよ。『野菜作って食べていいか?』とか。だから、作付に合わせて調査していきたいですね」

津田さんの周りには、テレビで見たことのある線量計が何台かあります。70万円の線量計から1万円以内で買える線量計まで揃い、私自身、本物を見るのは初めてでした。
本来ならこれらが活躍しないことが望ましかったんだなと考えると、悲痛な思いがあちこちから聞こえてきます。
中には、5カ月待ちの商品もあったようですが、津田さん自身で制作した測定器まであったのには驚きました。


70万円の測定器。30秒で数値がわかるそうです


20万円の測定器


1万円以内の測定器。性能は70万円とほぼ同じ。数値が分かるまで5分かかる

「あと他にですね、阿武隈川の河川敷の調査ですね。河川敷で線量が高くなった所があって、原因を調べていくと、去年の9月頃にあった台風で降った大雨のせいで、泥も一緒に福島県から運ばれてきて、それで高くなったんですね。今は、大丈夫です」

取材の合間にも、企業から持ち込まれたものを測定中でした。




津田さんの活躍に期待しながらも、正しい知識を身に付け、「正しく怖がる」ことを私たち自身が実践していかなければと感じた日でした。


放射能を「見える化」。測って安心、測って対策と津田さん

※詳しい測定のことは、下記にお問い合わせください。

(有)DMAべこらぼ仙台
宮城県仙台市青葉区角五郎1-6-9
TEL 022-398-7630
FAX 022-217-3175

(平成24年3月13日)