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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年3月2日金曜日

2012年3月2日金曜日9:21
こんにちは、マイクです。

登米市津山にある横山不動尊大徳寺。
震災以降、ここを拠点に被災地で活動を続ける人がいます。
「つなプロ」に所属する内野知研さんを取材させていただきました。


つなプロとは、【被災者とNPOをつないで支える合同プロジェクト】。
2011年3月14日、東日本大震災を受けて、仙台・東京・関西を中心とした全国各地のNPOネットワークとして発足しました。

つなプロが掲げたミッションは、「避難先での状況悪化を防ぐこと」。
特に、高齢者・障害者・女性・子ども・外国人被災者など、マイノリティーと呼ばれる社会的弱者の声を拾い、その現状をより良くすることでした。
そのために、各避難先での課題やニーズを発見し、専門知識を持つNPOや物資配分につなげることを目的に、活動を続けています。



内野さんは、4月中旬から「つなプロ」へ参加。
現在は自宅のある東京を離れ、南三陸町を始めとする県北エリアのマネージャーを務めています。


最も多い時には70人ものメンバーが大徳寺の本堂で寝泊りをしていたということですが、現在、南三陸町エリアにいるスタッフは、内野さんただ1人。


8月に最後の避難所が閉鎖となり、内野さんの「つなプロ」としての活動も、ニーズ把握のアセスメントから、「南三陸復興ダコの会 Yes工房」の手伝いなど、地域とより深く関わる密なものへと移っていきます。
(※「南三陸復興シンボル「オクトパス君」」参照)




そして、内野さんが復興の先駆けとして目を付けた場所が、南三陸町入谷地区。


入谷は、平野部の少ない南三陸町の中で、唯一町のリソースが残っている場所。
南三陸復興のトップランナーとして走って行くことができれば


沿岸部に比べ、比較的被害の少なかった入谷を中心に、南三陸町の人々の仕事づくりを目指します。


その昔、江戸時代から養蚕業が盛んに行われてきた入谷。
今もなお、生糸や繭細工といった伝統が残るこの地区では、古い民家に着ることのなくなった着物が多く残されているのだそうです。

これらの着物を使って何か商品化できないかと考え、内野さんは新しいシルク製品の企画に踏み切りました。


入谷に残る古着物からつくられたグッズ
(エコバッグ・巾着・ポーチ・ポケットティッシュケース)


これは、入谷地区の仮設住宅に住む、ある女性の作品。
着物帯や生地を、バッグや巾着にアレンジした小物は、どれ1つとして同じものが生まれない完全オリジナルの製品です。


他にはない色柄で作られた、個性豊かな作品の数々――
しかし市場に出すことも踏まえ、バッグなどの布製品に留まらず、これまでにない視点でのものづくりをしていきたいといいます。


今までとは違った層に、違った価格帯で提供できるかもしれない。
それができれば、入谷の人たちに”収入”という形で少しでも還元できる


元々、東京でイベントや広告関係の仕事をしていたという内野さん。
自身の持つコネクションを活かし、東京のプロダクトデザイナーと共同して新たな商品開発に繋げていきたいとプロジェクトを進行中です。


「地元の方々が楽しみながらできるように」と、内野さん


良くも悪くも1人になった。できることは限られているけれど、やれることをやっていこうと思う。
それが独りよがりにならないよう、地元の方々と話し合って、一緒に何を創っていけるのか考えていきたい



いずれはインターネットでの販売が目標とのこと。
量産には届かなくとも、今年度中には何らかの形で結果を出していきたい、と力強く語る内野さん。
完成した暁には、ココロプレスでもあらためてご紹介したいと思います!


内野さん、ありがとうございました。


(平成24年2月20日)

マイク