header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年2月1日水曜日

2012年2月1日水曜日19:00
こんにちは、石巻よりアオキです。
みなさん、このTシャツをご存知ですか?


“まげねど石巻復興支援Tシャツ”です!!

ご存知!“まげねど石巻復興支援Tシャツ”です♪
石巻の街を歩けば着ている人を必ず見かけるというほど有名な石巻復興支援Tシャツ。
このTシャツは、石巻市立渡波中学校の昭和62年度卒業生有志で結成された『あおぞらロングビーチクラブ』が、製作・販売しております。


本日は『あおぞらロングビーチクラブ』代表の雁部恭司さんに、お話をお伺いいたしました。


雁部さんは石巻市渡波の出身。現在は、愛知県名古屋市在住です。
2011年3月11日、雁部さんは仕事中に地震に遭いました。


「震災当時は、金沢での商談を終え名古屋へ戻る車の中でした。 妻からの電話で震災を知り、石巻市の魚町で仕事をしている母親へ安否確認の電話を入れました。 同時に、別の携帯に妻から岩手での津波発生の知らせが入り、急いでその場から避難し自宅へ戻るよう母親へ指示しました。 その後、携帯は一晩中繋がらなかったため、12日早朝に名古屋を発ち、石巻へ車で向かいました」

故郷、石巻で、一体何が起きているのか……家族や友人を想うと、居ても立ってもいられませんでした。
石巻に着いた雁部さんが見たのは、瓦礫に埋もれた、変わり果てた石巻の姿でした。
それから雁部さんは、名古屋と石巻を往復する生活になりました。

「震災当初から幼馴染で同級生の齋藤守紀(岐阜県在住)と何度も地元石巻に入り、復興に向けて汗を流し活動していましたが、生活の基盤が東海地区にある自分たちには、やはり活動できる限度がありました。 そこで何か遠方にいながらでも、故郷石巻を支援できる方法はないかと考え、思い付いたのがMAGENEDO復興Tシャツの活動です」



2011年9月4日中日新聞に乗った“あおぞらロングビーチクラブ”の記事です。

「震災後にガンで亡くなった同級生がいます。 彼はすぐれない体調の中、津波の後も家族を守りながら懸命に後片付けをしていました。 震災後の混乱の中では、病院で診てもらうこともできず、ガンだと分かってからは一カ月足らずで幼い愛娘と奥さんを残して逝ってしまいました。 彼の葬儀の後、あらためて友達を想う気持ちや、故郷の長浜の海、渡波、石巻を何とかしたいと強く思い、自分たちの地元は自分たちの手で復興させるんだという気持ちで活動を始めました。 彼の愛娘、『あおぞら』ちゃんと、自分たち石巻市立渡波中学校生の青春の地『長浜海水浴場(=ロングビーチ)』から取って、『あおぞらロングビーチクラブ』と名付けました」


『あおぞらロングビーチクラブ』発足には、地元渡波・石巻復興への熱い思いがありました。そして、自らの命を顧みず、必死に大切な家族を守ろうとする姿、勇気を教えてくれた友人を想う、同級生一同の気持ちも背景にあったのです。

『あおぞらロングビーチクラブ』の活動は、内容にこだわり、支援者の気持ちも汲み取った活動になっています。

「『あおぞらロングビーチクラブ』の活動は、『MAGENEDOTシャツ』を1,500円で販売し、製作費用を除いた半額の750円を石巻市へ寄付金として受け渡しているという、シンプルで明確なものです。 
これは『売上げの一部』などの不透明な表示をやめて、協力してくださった方がいくら寄付したか明確にしたかったのと、純粋に寄付金を石巻へ渡して復興に役立ててもらいたい気持ちからです。
また石巻市へ受け渡すときには必ず全国みなさんからの石巻を想うメッセージと、自分たち団体の想い『子供たちのため』『水産復興のため』『医療のため』を伝えて手渡ししております」

これまでに石巻市に寄付した合計金額は10,076,250円にものぼりました!!(2011年12月20日時点)
Tシャツ13,435枚分にもなるそうです!!『あおぞらロングビーチクラブ』は、支援してくださったみなさんの石巻を想う気持ちが伝わる、そんな支援活動を行ってくださっているのです。




2011年12月22日、石巻市役所へ寄付金が渡されました。
左から、石巻亀山市長、そしてあおぞらロングビーチクラブの皆様です。


県外でのイベントにも出店されています。その姿は、石巻人である私たちにとって、随分と励まされる姿でした。


2011年11月27日愛知県一宮市・コスモス祭りにて。

2011年11月28日名古屋ドーム・ドームやきものワールドにて。

「まずは全国みなさんに、震災のことをもっと知ってもらいたいのです。 今回はたまたま自分たちの故郷、東北での震災でしたが、今の日本ではどこにいても震災は起こりうることなのです。 震災から多くのことが学べますし、この経験を生かし、万が一の時に備えておくことによって、多くの命が救えると思うのです。 MAGENEDOTシャツを着ることによって、少しでも心の中にその思いを留めてもらえたら嬉しいです」

震災復興支援という目的だけではなく、“万が一の心構えをして欲しい”というメッセージを、できるだけたくさんの方に伝える使命を感じている雁部さん。
単純に、「東北で起きた震災」だけでは終わらせたくないのです。


また、雁部さんは『あおぞらロングビーチクラブ』のホームページに寄せられる、たくさんの応援メッセージにも、このような言葉をくださいました。

「素直に“感謝”の一言です。 自分たちは地元が石巻だからという理由で始めた活動ですが、協力、支援、応援してくださる全国のみなさんは、本当に純粋な気持ちで石巻の復興を願っています。 石巻市には、この気持ちを受け止めて前に進んでもらえたら嬉しいです」



2011年9月10日イベントで、タッキー&翼が着用してくださっています!!

「TVぴあ」で、今井翼さんが着用してくださっています。


「今後は、石巻市への寄付金受渡しと平行しながら、仮設の校舎や間借りでの学校生活を余儀なくされている中学生の力になりたいと考えております。 自分たちが活動をしている渡波中学校昭和62年度卒業生は、いまだに男女関係なく仲良しです。 今回の震災後も、みんなで励まし合い、協力し合い、助け合ってきました。 そんな信頼関係を構築できたのは、同じ学び舎で同じ時間を過ごせたからだと思います。 今の中学生にも、同じような仲間ができればと思い、微力ではありますが協力していく考えです」

津波は、産まれ故郷の街、形あるもの全てを奪いました。しかし、目には見えなくても、強く繋がっていた“絆”は、あの大津波にでさえも壊されることなく、硬く結ばれていたのです。人と人との繋がりを、大切にしていきたいとお話してくださいました。

最後に、遠く愛知県の雁部さんから、石巻のみなさんに応援メッセージをいただきました!!

「故郷を離れていても石巻のことを忘れたことはありません。 元気な石巻を取り戻すまでは、活動を続けていきます!」

一枚のTシャツ。
そこには、大切な、熱い想いがたくさん詰まっていました。




MAGENEDO N,D,A,B,E   (負けないよ そうだろう?)

あおぞらロングビーチクラブ
http://www.reishinomaki.jp/

(平成24年2月1日)