header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年2月24日金曜日

2012年2月24日金曜日16:31
春になるのが楽しみなkaiiと末吉。
気仙沼の老舗のかばんやさん「タカヤ」さんで、オーナーの高橋さんにお話を伺ってきました。

海など見えない店内にさえも2mほどの津波が押し寄せ、店内の商品はすべて使えなくなったそうです。

その日、
高橋さんのお母さんは腰を痛めて店内奥で休んでいたそうです。
大きな揺れに驚きながら、お父さんと協力して何とか車にお母さんを乗せました。
市役所前の店から出ようとすると、渋滞で市役所方向には走り出せませんでした。
渋滞していなかった海沿いへ続く道を逆走して市民会館方向に繋がる一方通行の道へ入り、ようやく自宅へたどり着いたそうです。

自宅には、家を失ったご両親の親族が避難されて来たそうです。
お母さんの腰の痛みはひどくなり、鎮痛剤が必要だったそうですが、混乱した中では思うに任せなかったそうです。

3月12日。
市役所方向へ歩き出して「店」を確認すると、店の商品が店内から外へ流れ出ていたり、ガラスが割れていたりと大変な状況だったそうです。
その状況に号泣したそうです。

「その後はもう涙も出ません。一時はお店を閉めることも考えましたが、
被災して何もなくなった方から“何か入れるかばんはない?”“ありがとう”の言葉をいただくうち、再開することにしました。
中学校のカバンも扱っていましたので、メーカーさんに協力してもらいながら4月1日に営業を再開して何とか納品しました。
そのカバンを手にしたお子さんから“やっとこれで中学生になれる。ありがとう”と言われた時は、本当にうれしかったですよ」
と高橋さんは振り返ってくださいました。

今後も地元のカバン屋さんとして営業を続けて行きたい、と高橋さん。
店内には素敵なバックがいっぱい並んでいました。














「毎日スタッフと、“今日はどんなワクワクがあるかな?” と話しながらいるんですよ」
笑顔で話してくださいました。

「多くの方々に店内に足を運んでもらえるお店にしたいです。気軽に立ち寄ってくださいね」
とても穏やかにお話くださいました。




















店内には気仙沼出身のジャズシンガー岡本優子さんの歌が優しく流れていて、
春の陽だまりにいるような雰囲気でした。




















(平成24年2月24日)