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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年2月1日水曜日

2012年2月1日水曜日17:34
こんにちは、マイクです。


東松島市大曲浜。
地域で古くから継承されてきた伝統芸能に、大曲浜獅子舞があります。

江戸時代、伊達家家臣の茂庭周防(もにわすおう)の命により、大友源内豊国(おおともげんないとよくに)が大曲浜の人々に獅子舞を指導、玉造神社へ奉納したのが始まりとされ、それ以降この地に長く伝えられてきました。


「大曲浜獅子舞保存会」


現在、この大曲浜獅子舞を芸として引き継ぐのは、「大曲浜獅子舞保存会」。


獅子舞は地域の誇り。震災後、”続けていかなければ”という気持ちが強くなった
保存会の副会長を務める相澤さんは、あの日からの経緯を語ってくれました。


散り散りになったメンバーが、震災後初めて連絡を取り合ったのは8月も半ばに入った頃。
保存会では、会長を含む4名の命が奪われ、獅子頭や楽器、衣装さえも大津波に流されました。

大変な状況下にありながら、集ったメンバーたちが出した結論は、「継続」。
例年通り、1月の新春祈祷を行うことに決めました。

失った笛や太鼓、衣装などの演舞に必要なものは、市や東京都大田区の羽田神社、地元建設会社の支援を受け、無事に揃えることができたといいます。


10月に行われた練習会の様子

力強く獅子が舞います

9体あった獅子は流され、4体が瓦礫から発見されました


そして震災から新しい年を迎えた、2012年1月3日―
大曲浜新橋で新春祈祷が行われました。

そこに集ったのは、200人を越す地元の人々。
津波によって生まれ育った故郷や家族を亡くした、大曲浜の住人たちでした。



2012年1月3日、被災後初のイベントを行いました

大曲浜新橋から新春祈祷がスタート

「復興日本」の旗を掲げ、かつて住宅地だった大曲浜を走ります

市内の仮設住宅を巡り、住民を励ましました

「復興」への決意を胸に、力強く演舞が行われました


演舞が始まると、涙を流す人もいたといいます。

故郷はなくなってしまったけれど、そこに残ったものは、地元の人間にとって心からの拠り所。
ここに残った獅子舞の文化を、後世に繋げていかなければ―
相澤さんは、このとき強く思いました。


江戸時代、遥か350年も昔から受け継いできた獅子舞の伝統文化。
今後、自分たちの後継者をどう育て増やしていくかが大きな課題になります。

しかし、地域という基盤失ってしまった大曲浜にとって、それは容易なことではありません。
若い世代に受け入れてもらうためにも、時代に合わせたスタイルで発信していくことが必要だと、相澤さんは力を込めます。

そのために新たな試みも始めました。
現在行っている小学校の「獅子舞クラブ」への指導の他、現代版浜甚句の制作や、NHK番組を通して交流した歌手の石川さゆりさんとのセッションなど、期待度も高まります。
(※なんと3月にリリース予定の「浜唄」間奏に登場とのこと!)


東松島市大曲にて


震災後、大切なものを失くして初めて気付いたことも多くありました。
獅子舞に対する誇り、大曲浜に長く続いてきたものを自分たちができる誇り、そして郷土愛。
目には見えない大曲浜の良さを、これからも失くしたくないと相澤さんは話してくれました。

現在、生活の新しい基盤が出来上がりつつある「新・大曲浜」。

ずっと続いてきた獅子舞は、人々がそこに生きた証。
これから新しい土地に住む人たちの支えとして、長く引き継いでいきたい


「大曲浜は地域の誇り」
なんと直筆イラスト付きでメッセージを書いてくださいました!


相澤さん、どうもありがとうございました。



※現在、大曲浜獅子舞保存会ではメンバーを募集しています。
出身地や性別は問わないとのこと。興味のある方は、大曲浜獅子舞保存会までご連絡ください。


【大曲浜獅子舞保存会】
http://www5.hp-ez.com/hp/oomagarihamasisimai/page1



(平成24年2月1日)

マイク