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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年2月15日水曜日

2012年2月15日水曜日1:09
new-Tです。

ここから3回、大崎地区の集中掲載です。
色んな分野の方々に取材できました。
取材順に、初回は精力的に活動する女性から紹介します。

若見朝子さん(44歳)。
とにかく色々なことをやられています。
多面的活躍とでも言ったらいいのか。



まずいただいた名刺には、「大崎自然界部」。
宮城県にはラムサール条約に指定された湿地が3カ所あります。
その中央に位置する大崎地方の自然の環境保全と、それを子どもたちに体験してもらう環境教育活動に、3年前から取り組んでいます。
小学4年生の「総合的な学習の時間」の授業に取り入れてもらい、学校の敷地内に田んぼや生態系を大事にした庭(ビオトープ)を制作させていただきながら、子どもたちと自然との共生を目指しています。
「大崎自然界」というのがスケール感があっていいですね。
メンバーは2歳半から70歳まで70名。

話しているうちに多岐にわたる活動のことがひょいひょい出てくるのでまとめるのが大変です。

次いで出てきたのが障害者の方々に社会参加してもらう活動。

若見さんは大学の教育学部出身で、ずっと障害者の方との接点を探っていました。

そんなことを話しているうちに、新たに出てきた事実が・・・・・・

若見さんは週末農家も営んでいて、お米も作付けしています。が、いざ販売しようとした時に、なかなかお米に合う販売用バッグが見つかりませんでした。そこで、一度使用した30kgの米袋でエコバッグを考案し、障害者の方々に作ってもらったのです。
現在では「米(マイ)バッグ」という名前で年間1,000枚を売り上げるほどになりました。

だんだんと、若見さんの活動の実態がつながってきました。
活動全てが有機的に過不足無くつながっているということです。

そして311日。
若見さんは早速、自分の田んぼで生産し備蓄していたお米と、知り合いの八百屋さんから提供を受けた野菜を使って地元地区の方々と炊き出しを開始しました。
それは15日まで続きました。
しかし、福島第一原発で爆発事故が起こると、放射能被害を逃れるために友人の奥さんの実家のある長野県伊那市に避難しました。
その伊那市でも避難所の確保に尽力し、伊那市の方々からたくさんの支援物資を託されて古川に帰って来ました。
支援物資は次から次へと届いたため、国会議員にも依頼して配布してもらいました。

伊那市に避難したときの地元の方々とのショット

その後、若見さんの経営する若見自動車整備工場には、全国から支援物資が送られてくるようになります。
物資を受け入れるために工場の一部を支援物資の倉庫に充て、社員の方々も物資の仕分けなどに協力してくれました。

ご主人の正幸さんを代表に「自然界ネットワーク事務局」を立ち上げて被災者支援を行うことになりました。活動は現在も継続中です。

支援物資を積んで若見自動車整備工場を出て行くトラック

復興には何が必要ですか?
「女性目線で考える人が出てきてほしいですね。口だけで抗議しても無駄、実際動いて成果を得ることをしないと結果は出ないと思います」
「とにかく子どもを守らなきゃ」
若見さんは思ったことを即実行に移すタイプです。
それを「動物的な勘で動く」と自ら評していますが、回りの人たちのサポートが無ければここまで来れなかっただろうと認識もしています。

「私たち被災者は行政をあまりに頼りすぎているんじゃないかなあ。自分たちで動かなきゃ」
とも。
ここにも、実際に動いて支援物資をまとめてきた若見さんの実感がこもっているようです。

とにかくパワフルです。
そしてポジティブです。
話しているうちに次々と新しい話題が出てくるので、それに追いつけないほど。
それだけ頭の回転が速いんでしょう。

「震災後、女性が活発に動き始めたと思います」と若見さん。
大崎地方は女性が優位だと言った方がいます。
これ以上優位になったら男性陣は身の置き所がなくなってしまうかもしれません。
男たちも立て!! なんてね。

大崎自然界部ブログ

支援物資のお問い合せ、送り先は
自然界ネットワーク事務局(若見)
989-6102 宮城県大崎市古川江合本町2-4-1
電話 090-7524-1141 0229-22-1141


(平成24215日)