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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年2月8日水曜日

2012年2月8日水曜日14:00
こんにちは、アオキです。
本日は、新しい角度からの支援の取り組みに試みる方々のご紹介をしたいと思います。
石巻市渡波を拠点に活動されていらっしゃる“K2インターナショナルグループ”の皆さんです。
“K2インターナショナルグループ”とは、引きこもりや不登校といった自立に悩む若者たちをさまざまなプログラムを通して支援し、共に生きる場を提供してきた神奈川県横浜市の団体です。

活動拠点は、石巻市渡波。すぐ側には、万石浦の美しい景色が広がる、素敵な場所です。















“K2インターナショナルグループ”のプログラムの一つ、働くことの喜びや楽しみを発見するための就労体験、ジョブキャンププロジェクト。
そこで、震災復興に向けて石巻を拠点とし始動したジョブキャンプ、それが……
『石巻震災復興×若者自立就労支援プロジェクト』です。

『石巻震災復興×若者自立就労支援プロジェクト』とは、一過性でない課題を抱えたため就労する前に立ち止まってしまっている若者が、東日本大震災の被災地である石巻に行き支援活動に参加することで、支援する側・される側という枠組みを超えた互いに助け合う新しい復興支援のシステムの形成を図るプロジェクトです。
お話を伺ったのは、ジョブキャンプ責任者の神垣匠吾さん、そして石巻スタッフの亀山友里子さんです。

“K2インターナショナルグループ”は、震災後すぐに被災地支援活動を始めました。

“K2インターナショナルグループ”内で、全スタッフの安否確認を行っていた際、以前スタッフだった亀山さんが地元石巻で被災しているということを知りました。
そこで、亀山さんをスタッフとして再雇用し、ジョブキャンププロジェクトを通して石巻への支援活動に参加できるようにしたのです。
こうして亀山さんは、“K2インターナショナルグループ”の石巻スタッフとして再び活動することとなりました。

神垣さんは横浜から参加者を引き連れ、共に被災地入りして活動をサポートしています。
生まれも育ちも石巻の亀山さんは、横浜からの参加者の受け入れを担当する一方で、地元石巻のニーズを肌で感じ、今必要なことは何かを調べて活動へ反映させていく現地スタッフとして活動しています。

『石巻震災復興×若者自立就労支援プロジェクト』は、2011年4月11日に始動し、被災地を“日常に戻す活動”を行ってきました。
参加者は2泊から2週間の期間、石巻市に滞在し、炊き出しや瓦礫撤去、ドロ掻き、縁日や地域の方々を交えた交流会など、地域のニーズを汲み取った活動を行ってきました。
横浜からは、1回当たり10名前後の参加者がいます。2011年9月の台風被害の際も支援活動に取り組みました。

参加者は活動開始当初、地元の教会の会堂を借りて宿泊していました。
2011年6月には石巻市渡波に一戸建て住宅を購入し、整備して『K2ハウス石巻』と名付けて、現地拠点としました。

「“支援される側”であった若者たちが“支援する側”の立場に立ち、共助として枠を越えて石巻で活動しています。 また、被災地の現状に直接触れることで、良い刺激、経験になっていると思います。 参加者の、これまでの生き辛さを感じて過ごしていた生活から、次の段階に進む良いきっかけとなっているように思います」
と、神垣さん。

実際、
“テレビで見るのとは全然違う”
“被災地に実際に足を運び、自分の目で見て、津波の被害を本当の現実の出来事なのだとリアルに感じた”
“普通に生活できることにありがたみを感じた”
という、参加者の声がありました。

そして参加者のみなさんは、地元の方々からの
“ありがとう”
という言葉に、被災地支援に貢献できたという気持ちの芽生えも生まれました。

“自分は小さなことで悩みすぎていた”
と、考え方にも良い影響を与えてくれました。

『石巻震災復興×若者自立就労支援プロジェクト』は、若者たちへ、そして被災地石巻への、双方へ良い影響をもたらす新しい角度からの支援の取り組みとなっているのです。

亀山さんも、
「石巻の一住民として、今の自分に必要なこと、周りの皆さんが必要としていること、それを互いに助け合いながら生きていけるように活動をしています。 その土地の昔ながらの風習やニーズに合わせて活動し、そこから繋がる人脈もどんどん繋がっています」

ありがとうと書いてくださいました。一言では言い表せることのできない、たくさんの想いが詰まっています。
左から神垣さん、亀山さん。


神垣さんに常に心がけていることをお伺いしました。
「的外れな活動はしたくないと、常に思って活動しています。 被災地石巻のためにも、参加者の皆さんのためにも、双方に役立てるきっかけに繋げられるようにと思い、活動しています」

「若いメンバーが来るということだけでも地域の方々に喜んでいただけています。 建物に電気がついているだけでも、“ホッとする”と、地域の方々から言っていただいています」
と亀山さん。

『石巻震災復興×若者自立就労支援プロジェクト』からは、地域の方々のご理解や感謝の言葉、そして参加した若者たちの地域に役立てたという自覚が生まれているのです。


ジョブキャンプの活動の一環として、石巻での支援活動を経験した参加者による『うんめえもん市』も開催しています。
これは、横浜市内にて石巻の物産を販売する、一種の就労体験です。
『うんめえもん市』では、地方の食材の調理法が分からないという方のために、美味しく調理し石巻の魅力をぎゅっと凝縮された『うんめえ弁当』の販売も行っています。
石巻でのジョブキャンプを通し、そこで得た石巻の良いところを、遠く横浜で発信してくれているのです!!

『石巻震災復興×若者自立就労支援プロジェクト』の参加者の皆さんの中には、リピートして参加する方もいらっしゃるそうです。
2012年3月からは、活動期間を半年と長期化させ、地域に密着した、さらに洗練された復興支援と若者の自立支援を行っていく計画です。
新しい共助の形として、新しい絆の仕組みづくりを手助けする活動に取り組んでいくそうです。

今すぐではなくても、関わりを持ったすべての方々が、元気になるきっかけを生み出していました。

K2インターナショナルグループ
http://k2-inter.com/

(平成24年2月8日)