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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年2月6日月曜日

2012年2月6日月曜日23:57

震災後、仲間たちと共に情報系のボランティアを立ち上げ、仙台駅構内のブースで、被災状況と毎日更新されるボランティア状況を、要望者たちに説明していたmomoです。

「なんでもいい。どこかでボランティアで受け入れてくれるところはないですか」
「南三陸へ行きたいのです。ボランティアを必要としている所はありませんか」
「北海道から来ました。女でもできるようなボランティアはありませんか」
「さっき、被災地で泥かきをしてきました。大変だったけど、手伝うことができて、本当によかった」


 取材で訪れるたび必ず手を合わせる南三陸防災庁舎
33人の町職員が犠牲となった同庁舎は遺族の意向により、解体が決定された。 (2011年11月 撮影:佐伯伸一)

ビッグな炊き出し部隊で被災地を励ましてくれた芸能軍団、ままならない状況の中でチャリティコンサートを開いてくれたミュージシャン、大型トラックで支援物質を被災地へ非公開で輸送してくれていたお笑い芸人。

ありがとう。インフラも整備されていない、あんなメチャクチャな時に、宮城を助けに来てくれて本当にありがとう。私たちは、忘れない。皆さんの温かいご支援や励ましを、どんなことがあろうと一生忘れることはないでしょう。

ひとつだけお願いがあります。毎日なんて望まない。同じように感じてほしいとも思わない。
できることなら、あの震災のことを、あの地獄のような日々から立ち上がろうとしているこの宮城のことを、これからも、時々でもいいから思い出してほしいのです。

復興や3・11は、流行語大賞にノミネートされるようなものではないということ。
瓦礫処理が被災地3県で6%にも満たない状況で、この地は復興には到底至っていない現況にあるということを。


スコップ団の流儀ー


                                                                   制作/スコップ団九州
                                                     
「ありがとうという言葉も御礼も要らない。1時間半くらいで綺麗にして、家主が帰ってくる前に帰るのが理想ですね」
スコップ団平団長の潔さに、武士道精神を垣間見ていた人はどれくらいいるだろう。
話を聞けば、団長は古武道歴23年!陸奥会津藩の殿中武術を参考に編纂(へんさん)された「大東流」を、現在も子供たちを中心に教えています。


「どうしても御礼をしたいという家主のじいちゃんがいて、要らないと言っているのに、どうしても御礼をしなくちゃ、俺の気が済まないというんですよ」
いやいや、それは誰だって同じことを言いますよ。だって、あなたたちのその持久力と労力は、誰もが簡単にできることではない。

「だったらじいちゃん、スコップ団に入ってくれ。今まではじいちゃんと呼んでいたけれど、これからは"おまえ"と呼ぶからな」
「いいよ。わかったよ。だからTシャツ売ってくれよ」

「ワルイな、君に売るTシャツはない。なぜなら似合わないからその替わり、ホース買ってくれよ。高圧洗浄機で使うから
団長は当時のことを笑いながら振り返ります。




スコップ団は結成当時、一軒の家を綺麗にするのに3日という時間を要していましたが、結成当初から使用していた高圧洗浄機等を駆使し、現在は1時間半ほどで完了。
半数以上の女性団員は20種類以上のゴミ分別等にあたります。

「高圧洗浄機は現在5台(1月時点)。かたっぱしからぶっ壊れます。耐久シミュレーションテストで、一週間に1回30分の利用が理想らしいんですけど、俺たちは、一週間に6時間使うという、強攻ペース(笑)」

企画会社役員の平団長とアパレル出身のタケチンさん、そしてこのブログでも紹介した「dogwood」の我妻敬司さんの3人でスコップ団は結成されました。

▼アニマルシェルター「dogwood」
http://kokoropress.blogspot.com/2012/01/dogwood.html

震災直後、田んぼで踠いていたイルカを救助した平団長と副団長のタケチンさん。
この話は、海外メディアでも取り上げられ、世界から取材の申し込みが殺到。英語堪能の平団長は、当時、海外メディアの対談取材にも応じていたといいます。

▼イルカ救助物語「スコップ団vol.1」
http://kokoropress.blogspot.com/2012/01/blog-post_377.html



3月10日という日に懸ける平団長の想い-


「復興の前に、今の宮城はまだ復旧段階。物は復旧できても、亡くなった命は一生復旧することはできない。家族を失って、街を取り戻したらそれでいいのだろうか。皆が望んでいるのは、当たり前の生活を、あたりまえにすごしていたあの3月10日。俺はどうしても、その日に花火を打ち上げたいんです」

おいしいごはん。何でもない会話。おかえりなさいと出迎えたあの日。また明日ネと言って別れたあの日。   その翌日に、1000年に1度といわれる未曽有の大地震がこの地を襲い、大好きな街を破壊し、命を奪い、家も会社も思い出すらも失うなんて、一体誰が思っただろう。


「大切な人の命は、何をどう言っても、もう戻らない。だからこそ、俺たちがきちんと生きていかなきゃいけない。今、俺たちが生きている状況をキープして、次の世代に渡すこと。それが俺たちの使命だと思っています」




「俺の息子も含めて、今の子供たちが大きくなった時、おじさんはあの震災の時、何をしていたの?と、きっと聞くと思うんですよね。その時、俺は”スコップ団”を作って、お前たちの将来のために、大勢の仲間たちとがんばっていたんだ、だから、息子と仲良くやってくれよな、って言いたいんです。俺の人生じゃなくて、息子の友情や恋愛を邪魔したくない」

団長は教育者だ。団長ブログのファンの中には、散りばめられている言葉の中に、誰しもが「こんな先生がいたらいいのに」という気持ちを1度は抱いたことがあるだろう。

「人の根本治療は教育にあると思います。子供達のよりよい環境を作りたいという、その原始人的な動きにスコップ団があります。子供たちのために、俺たち大人が、より良くデザインした未来を渡したいんです。スコップ団も子供たちのヒーローになりたかった。今、正義の味方が全国に2600人いるんだ。  
誰でも正義の味方になれるんだゼということを、スコップ団の皆にわかってほしい」


ヘイ、スコップ団。あなたたちが羨ましい。
平了という団長とともに、あなたたちは一番ひどい状況にあったあの時期に、この宮城に集まってくれました。 芸能人でも有名人でもない一人の青年の『志』のもとに、暑い夏の日も、身がひきちぎれるような寒い冬の日も、何度も何度もこの地に足を運んでくれました。


募金ブースに群がる人々(2012年3月3日 仙台市一番町藤崎前)

「がんばれよ!」「よろすこーっぷ!」


平団長率いるスコップ団は、2012年3月10日、泉ヶ岳スキー場から打ち上げる2万発の花火を最後に、一旦活動を休止します。
2011年4月11日結成から11か月。「人助けに理由はいらねぇ」という言葉なき想いを、身体と行動で示してくれたサムライたち。
あなたたちは、宮城の未来を担う子供たちの、そして子供の心を忘れない大人たちのヒーローでした。
あと、もう少し、あと、もう少しだけ、そんなカッコイイあなたたちを、応援させてほしい。



もしスコップ団が将来再結成されるとしたら、次期団長は既に決まっているといいます。
「その名は、横山由宇人(よこやま・ゆうと)君。小さい身体で心臓手術を乗り越えて生きている奴に、俺はかなわない。必ず俺よりもいい団長になりますよ。それは、彼が命の大切さをよく知っているからです


写真中央、横山由宇人君。
あ、平団長ご指名の次期団長がそんな顔しちゃ・・・・

スコップ団かっちょイー!

3月10日、ラストイベントになる鎮魂花火は、見物客が喜ぶためのものではありません。
翌日の3月11日という日に、天国に逝かなければいけなかった、大切な尊い宮城の命たちに見てもらうための花火です。

残された私たちは、その辛さに泣くことができます。
でも、もっと辛かったのは、家族を残し、突然旅立たなければいけなかった命たちのはず。
だからこそ、スコップ団が打ち上げてくれる2万発の花火とともに、私たちは言いたいと思う。

今でもあなたを愛している。
もう、何も心配しないで。
私たちは、こんなに元気にやっている。

だから どうか 

安心してください。


                                                                      to be continued -最終章「天国にぶっ放せ」会場より-
                        
(平成24年2月6日)

 スコップ団ラストイベント「天国にぶっ放せ!」
  2012年3月10日(土)泉ヶ岳スキー場  
   主催/「天国にぶっ放せ!」鎮魂花火打上実行委員会
   後援/宮城県、仙台市、山元町、エフエム仙台
   特別協力/スコップ団


■当日は、一般の方のご来場は交通規制により不可となります。 
■各自治体を通じての、仮設住宅にお住まいの方や大変な目に遭われた方のみのご招待です。
■仙台駅前の「青葉ビジョン」にて生中継、およびUstreamでの映像配信はなされる予定です。

■お問い合せ先■
【天国にぶっ放せ】鎮魂花火打上実行委員会
022-398-9440(フラットベース内)
宮城県仙台市青葉区郷六字瀧沢25-2 郷六貸倉庫3(フラットベース内) 

schop-dan_2011@mail.goo.ne.jp(スコップ団事務局)