header

宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

ヘッダー写真説明文

写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年1月25日水曜日

2012年1月25日水曜日16:31
地震と津波から立ち直ろうとしている宮城。
そんな中、別の被害で苦しんでいる地域があるのはご存知でしょうか?
県の南部に位置する、丸森町。
福島県境の町は、今、放射能の汚染と風評被害で苦しんでいます。

あらためて、ホイ・コーロー先生です。

一言いいでしょうか。

「さっ、寒い」

朝の9時なのですが、ニュースによると今年一番の冷え込みだそうです。
寒さと上手に付き合いながら、穏やかに参りましょう。

本日の取材先は、江戸から昭和にかけて繁栄した豪商・齋藤家の屋敷を利用した『齋理屋敷』という資料館です。
2,000坪ほどある敷地内には、いくつもの蔵があり、町の観光名所になっています。

阿武隈急行線『丸森駅』から2kmほどなので、少し散策しながら向かいたいと思います。
手がかじかんできましたが、冷えた空気のお陰で青空が映え、心地良い朝を迎えています。


橋からの朝日。川面に映る風景が和みます

歩くこと30分。
『齋理屋敷』が見えてきましたが、少し見ただけでは被害の状況は分かりませんでした。


古き良き時代の産物。伝統の偉大さと厳かさが伝わります


藍色が屋敷の高貴な雰囲気を演出


町の中心にあるので見つけやすいです


屋敷に入ると、館長の佐藤勝栄さんに出迎えていただきました。
1階がお土産、2階が喫茶スペースになっており、丸森ならではのお菓子や商品が並んでいます。



2階に場所を移し、お話を伺うことに。
「基本的には、例年通り変えないでやります。震災とか風評とか関係なく」

非日常的なことが起こると、人は特別なことをしたがると思いますが、あえて例年通りと言い切ることに、芯の強さを感じます。

「力まないってところかな。なんとかしよう、なんとかしようと思っても、なんともならないですからね」と、複雑な笑みを浮かべながらコーヒーを口にしていました。

蔵の被害は予想より大きく、土壁は剥がれ落ち、基礎の部分や柱はシロアリによる侵食が見つかり、おそらく蔵全部がこんな感じだろうと。

幸いにも展示品への被害はなく、15カ所ほどある破損箇所は、今後長い年月を掛けて修復されるそうです。


外壁が剥がれ落ちた部分に雨が染み込むと危険だと話す、佐藤館長


剥き出しになった竹の柱や木の柱は侵食されている


蔵のある風景は懐かしさを思い起こさせます

蔵の被害も去ることながら、観光客の減少が大きいと、腕を組みながら嘆いています。
「お客さんは6割減ですね。それで、なんでこんなに減ったのか過去のお客さんのデータを見てみたんですね。福島、宮城、岩手、山形が主たるお客さんで、どこも被災してるんですね。ここが立ち直ってもらわないと、私らみたいな小さなところはダメかなあと」

佐藤館長は、他にも『財団法人 阿武隈ライン保勝会』の理事長も務めておられ、町内の施設をほとんどもっているそうです。その中でも、『阿武隈ライン舟下り』は9割減で、事業の存続に関わるところまできておりますが、何とかこの場を凌いでいるそうです。

後編へつづく

齋理屋敷に行ってみたい方は、ぜひ問い合わせてみて下さい。

宮城県伊具郡丸森町字町西25
0224-72-6636(TEL)
0224-72-6636(FAX)
URL: http://www.marumori.net 『蔵の郷土資料館 齋理屋敷』
========================================


(平成24年1月25日)