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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年1月26日木曜日

2012年1月26日木曜日9:33
















「こんにちは~」
ドアを引くと自転車やバイクの並ぶ店内はオイルの匂いがして、
いつもの笑顔の小山さんご夫妻が迎えてくれました。
「寒いから入って、入って・・・」
奥さんの優しい声に導かれて店の奥の茶の間にお邪魔しました。

座るとすぐ、小山さんが話を始めてくれました。
「やいや~去年の秋から本当に不調でやっと最近元気になったよ~
本当に不安で不調で自分の置き場所がなかった
人に会うのもおっくうで・・・」

体調が悪いという話は人づてには聞いていたけど・・・
本当に大変だったんだ~と思いながら話を聞きました。

「今になるとなんだか不思議でね・・疲れたんだって言われるけど
今になって? って感じだったしね。自分では疲れたなんて感じなかったんだよ」

気仙沼市新浜町にあった自宅兼店舗は津波と流された船に壊されてしまいました。
瓦礫が路上を塞いでいた4月。
どうしても会いたくて探しに出掛けましたが消息がつかめず、
一か八かで電話した固定電話の向こうから携帯電話の番号を聞き取り
電話をして家族のみなさんの無事を聞きました。

その時には、すでにお店を仮店舗で営業を再開されていた小山さん。
その小山さんにも本当に私たちは助けていただきました。





















「船に壊された店の前を走る道路を走りたくなくて・・・遠回りをして
今の仮店舗まで通っていたんだよ。
壊されて何もなくなって、やっと家の前の道を走れるようになったんだ、
店がある間は辛くて」

そんな思いを目に涙を浮かべながら話してくれた
小山さんの悔しさに似たような思いを聞いていました。




















「家族が揃って暮らせる、家がない・・・この不安、今の自分には重いよ。
せめて2、3年先のビジョンだけでも見えれば・・・気持ちも少しは元気になれるのに
・・・先が見えないのは不安でしかないね」

10カ月が過ぎた今、多くの人が「次」に歩みだせないのは、政策の方向が見えないから。
自分たちが進める方向を示してほしいという「声」が聞こえてくるようになりました。

気持ちが前へ!と動いてきている「今」、
近い将来の「地図」を行政が描いて示してほしいと思いました。

(平成24年1月26日)