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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年1月17日火曜日

2012年1月17日火曜日13:31
「みんなで創ろう!みんなのまち!」をスローガンに山元町で活動している元気な方を紹介します。

こんにちはnew-Tです。

山元町の渡部孝雄さん(69歳)です。
渡部さんは震災前の平成23年3月1日、NPO団体「ふれあいの四季」を立ち上げました。
ご自分の住む地域が限界集落になりかけていて、その問題に取り組むうちに、それは自分たちの地域だけの問題ではなく山元町全域に広がりつつあるという危惧を抱いて、「ふれあいの四季」を組織したという渡部さん。



こうして「ふれあいの四季」を設立して間もなく、東日本大震災が起こりました。

JR常磐線坂元駅前に計画していた「地域の茶の間」ふれあいステーションも津波で流失。
ご自身の住まいは高台にあったので地震も津波もほとんど影響がなかった渡部さんですが、ふれあいステーション計画地が無くなり、途方に暮れていました。

そんな時、既知の大河原のNPO法人「ほっとあい」の理事長渡邊典子さんから連絡がありました。
予定していた「ふれあいの居場所」が駄目になったのなら、移動「ふれあいの居場所」で避難所を一緒に巡回しましょうという申し出でした。

そしてスタッフを含むサポートで4月9日から各避難所を巡回。仮設住宅へと順次移行し、仮設から買い物、通院、通勤などの無償送迎など現在もその活動は続いています。

渡部さんは、堀田力さんが理事長を務める東京の公益財団法人「さわやか福祉財団」が以前から提唱していた地域福祉と地域のネットワーク形成、相互扶助の実現を求めて、都道府県、市町村に働きかけてきた「ふれあい活動の創出」と「ネットワークつくり」をメインテーマとする「地域包括ケアのまち」つくりをしなければならないのではないか?と強く思い始めます。

「地域包括ケアの町」とい構想を一言で説明すれば「ふれあいが自然に生まれそうな仕掛けをもつ町環境」ということになるでしょうか。住まいと医療、福祉、介護の総合施設。有機的な繋がりを持った断絶のない町構想です。

「さわやか福祉財団」は被災地で企画したバスツアー参加者の声を集約して復興まちづくり要望書を山元町長に提出します。
渡部さんは仮設住民の方々との復興まちづくりに向けた意見交換会を財団とともに開催、実行委員会を立ち上げます。これは「地域包括ケアのまち」を山元町で実現しようとする第一歩です。
そして実行委員会は財団の後援を得て、10月6日「山元町を愛する会」と名称を変え発足式を迎えました。

『人は誰もが、人生の最終を何の不安もなく、何の心配もなく 過ごすことができれば、ゆうゆうでなくても 心のままに、楽しく過ごすことができるのです。それが、地域包括ケアの町です。』

その町を実現するために
1一緒に考える仲間づくりを進める
2 「地域包括ケアの町」を広く地域に発信する
3 その動きや住民の声を町の震災復興計画に反映するため、町に伝える
4 そのための情報収集をする
5 ふれあい・いきがい活動を推進する

現在会員200名を超える大所帯を渡部さんがまとめています。

「わたしは福島の相馬生まれなんです。山元町に暮らして32年になりますが、地元生まれじゃないっていう、しがらみのなさが、こうやってまとめられてる要因じゃないですかね」と渡部さん。
いやいやご謙遜です。渡部さんの人徳だと思いますよ。


愛車にも「山元町を愛する会」のチラシが貼ってあります。


震災後、「ココロプレス」の取材でさまざまな分野で活動する方々にお話を聞いていますが、被災者の方々を支援する活動をしている方は、一様に元気でポジティブです。
そして建設的で実現可能な等身大の指標を持っています。
まずこのような方々が前進開拓し、新たな町構想を実現していくという真っ当な社会が出現しているように思えます。

ところで「ココロプレス」ライタースタッフにKaiiさんという方がいます。
渡部さんとKaiiさんは昨年11月、宮崎県に招かれて東南海地震に対応するためのシンポジウムに出席してきました。
被災地で活動する方々の生の声を聞きたいということだったそうです。


県内各地でこのようなネットワークが形成されていくことが心の復興への道標だと思います。
そしてそのネットワークをコーディネートするきっかけのメディアが「ココロプレス」です。
と、大きく出ましたが。そうありたいですね。


渡部孝雄さんへの問い合わせは
080-3332-6321


(平成24年1月17日)