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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年1月19日木曜日

2012年1月19日木曜日16:25

私の胸に、グッと焼き付いて離れない言葉たちがあります。


僕たちは、笑顔を諦めない。

【東日本大震災】
このことにより、私達は本当にたくさんの
失ってはいけないものを失いました。
なんでもない日々が特別な遠い記憶のようです。
何気ないやりとり。
「ただいま!」
「おかえり!」
「早く食べなさい。」
「宿題は?」

家族揃っての夕食の時間。
朝ごはんの慌しい時間。

それら全てが感謝すべき日々でした。

被災地では、【僕らの未来そのもの】である子どもたちが、
けなげに頑張って【我慢】しています。

毎日が誰かの誕生日です。
今年はお誕生日のプレゼントは無理かもしれない。

けれど、ケーキくらいは我慢させちゃいけないと思う。

誰からも忘れられずに、心からの祝福を受けた子どもたちは、
僕たちの未来でマッスグに育ってくれると信じています。

【彼等は、僕らの子どもの親友になるかもしれない。】
僕たちは、そう信じています。






これは、【smile for birthday】という震災復興支援プロジェクト。
耳にしたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

被災地で誕生日を迎える子どもたちに、ケーキを届けようという企画です。


青葉区は二日町、パティスリー「九二四四」。



オーナーシェフの橋浦邦義さんが、このプロジェクトの代表者です。
橋浦さんは、先日ココロプレスでもご紹介した、スコップ団の平了さんと学生時代からの友人同士。


元々、橋浦さんにはいつか実現させたい、ある想いがありました。
「ある程度店が軌道に乗ったら、
さまざまな理由で親をなくした子どもたちや施設にケーキを無償で届けたい」

そして平さんには、支援先で耳にしてから、心に引っかかっている言葉がありました。
「昨日が誕生日だった。だけど何もお祝いできなかった」―


予てから、橋浦さんの夢を知っていた平さんからの申し出。
「沿岸部の子どもたち全員にケーキを配りませんか?」
こうして【smile for birthday】が始まったと伺います。


最初の届け先は、津波で母親を亡くした一人の子ども。
サプライズでケーキを受け取り、恥ずかしがりながらも喜んだ表情が忘れられないといいます。

それから、多いときは月で140件、これまでに1700台ものケーキを子どもたちに届けてきました。

今では、「九二四四」の橋浦さんをはじめ、県内5店舗のシェフ仲間が、子どもたちのためにケーキを作っているということです。
 ※「Patisserie Soin」「ミティーク」「ガトーあらまき」「GRuN


この活動が周知されるにつれ、予想以上の賛同と支援がありました。

一番遠いところではドイツから手紙が届き、県外のパティスリーからは「活動を手伝いたい」という申し出がありました。
「我が子の誕生日と同じ日付生まれの子どもたちにもケーキを」と、毎月支援し続けてくれている人もいます。



もうすぐ、311日。
5月から始まった【smile for birthday】も、一つの区切りを迎えようとしています。

プロジェクトのきっかけには、あの「東日本大震災」というキーワード。
しかし、「被災地の子供たちへ」という切り口は、いずれ変えていかなければなりません。

「幸せなワンシーンが、その後の未来をつくっていく。この活動は続けたい」

4月からは、「被災地支援活動」から「より良い未来づくり」として活動をシフトしていくつもりだと、橋浦さんは話します。



ケーキはものでしかない。けれど、伝えたいのは想い―

誕生日は誰にとっても特別な日。
何歳になっても、自分の存在意義を最も感じる日。生まれたことを感謝する日。

決して誰も君の事を見ていないわけじゃない。
ちゃんと見て、気にかけてくれて、どこかには必ず君の誕生日を祝おうとしてくれている人がいる。

親がいようといまいと、それは関係ない。身体でそれを受け取って感じてもらいたい

いつか、この活動を通してケーキを受け取った子どもたちに、自分自身でそのことに気付いてもらいたい―
そう橋浦さんは話します。



短い言葉だけれど、と私に信念を語ってくれました。

の反対は憎しみではない、無関心だ」
マザーテレサの言葉です。

関心を持たないことが最もに遠いこと。
ありとあらゆる可能性が未来にはあって、どんな小さなきっかけや繋がりが未来をつくるかは誰も分からない」

「"笑顔を諦めない"ために、ケーキ職人としてできることをしていく」



実は取材開始前、一人の男性がお店にいらっしゃいました。
爽やかな笑顔が印象的な菅原さん。
スコップ団の一員として活躍しています。

これから南三陸歌津まで、ケーキを届けにいくとのこと。

橋浦さんから渡されたチオビタとケーキ2台を手に、笑顔で「いってきます!」


この後、お誕生日を迎えた2人の方へ無事にケーキが届いたようです。


後日、ケーキ配達の様子を私からもお届けしたいと思います! 

橋浦さん、ありがとうございました。


■「Smile for birthday
※このプロジェクトに関するお問合せ等は(03-3881-3108)まで

(平成24119日)

マイク