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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2012年1月7日土曜日

2012年1月7日土曜日0:00
休日の朝、ふとスイッチを入れたテレビで、民俗研究家の結城登美雄さんが「街の復興には、地域のコミュニティ力が不可欠だ」という話を、魅力的な口調で語られていました。
午後から取材を予定していたmomoは、結城さんの論説に釘付けになり、勇気と結城でココロがいっぱいになり、登米市迫町で地域活性事業を展開している「コンテナおおあみ」さんへ、お話を伺いに行きました。


「コンテナおおあみ」
2011年6月、登米市迫町に大網(おおあみ)地区の空き倉庫を改造し、さまざまなネットワークと連携して、地域の課題を解決していく社会起業家などの育成をはかりながら、豊かな地域をつくりたいと生み出されたコーポラティブ(協働)オフィス。
近くには、南三陸町の仮設住宅があり、登米市との交流事業を幅広く展開しています。

「現在は、学習支援も行ってます。登米市は南三陸から移住してきた方が多いのですが、お子さんがいる家庭の場合、比較的早い段階でアパートに移られました。しかし、勉強する環境がない。
1階のイベントルームで、高校受験を控えている中学生に、東大、立教大、宮教大の大学院生が平日の夜に来て、子どもたちに勉強を教えてくれているんです」


コンテナおおあみ内で学習支援をする学生たち
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え?東京の国立大の院生たちも?

「先日も東大の教授が来て、おまえたちはここで勉強をしていけ。こういうことがまさに勉強だ、大学の授業よりずっと大事だと言って帰られます(笑) 学生たちも、この支援は何カ月という短期ではなく、何年もやります!と申し出てくれる。いや~今の若者にはこういう人たちもいるんだなと感心しますね」
事業部長の及川幾雄さんは、そう言いながら優しい目を細めます。

子供たちが折り紙の裏に書いた「未来の国旗」


折り紙で作ったツリーに大喜び



コンテナおおあみでは、新たな雇用と産業を創出するために、地元起業家の応援をはじめ、商店街の地域活性化事業にも力を入れています。
「地域の活性化に向けては、我々の力だけではなく志津川の人たちからの力も必要です。
南三陸町の仮設住宅と隣り合わせということだけではなく、住民意識の垣根を取り払い、価値を見いだすことを一緒に考えていきたいんです


-今後はどんな企画を考えていますか。

「シャッターが閉まった商店の再開事業(オープンザシャッタープロジェクト)の他に、
南三陸町の人たちと一緒に、コミュニティカフェを作りたいと考えています。
昼間はカフェ、学習支援、夜は仮設の人たちと一緒に、どういう機能があったらいいのかを相談しながら、設計段階から自分たちの施設なんだという意識をもって、皆で作り上げていきたい。
上はコミュニティスペースにして、食事のできるスペースを作れたらいいですね。
食べるということはコミュニケーションを図る上で、非常に大切なことですから」



コンテナおおあみ 事業部長 及川 幾雄さん


朝のテレビで見た結城さんも、番組の中で宮崎町の「食の文化祭」を例に挙げ、「食は人と人をつなげる力がある」と強調し、地域の核となる重要な要素だと力説していました。
まるで今朝の番組が何かを予兆させたかのように、及川さんは結城さんと全く同じ考えをもっていました。

「できることなら、南三陸町、登米市とかいう隔たりなく、皆で我々のこれからの事業に加わってもらいたい。いろんな入口、切り口あるので、皆さんのパワーを集結させたい。
登米、南三陸、気仙沼という住民意識を取り払い、我ら皆宮城県人、東北人という発想で協力し合えたらいい。それが、今の私の一番の願いです」



アートディレクション事業部 千葉智恵さん



斎藤史門(さいとう・しもん)さんの作品
「大地からのおくりもの」

 
平成21年12月に行われたイベント「100万人のキャンドルナイト」









新しい何かを始める時には、様々な心の摩擦や勇気が生じます。
ホームから離れ、アウェイな意識を払拭するには相当の時間を要するでしょう。
しかし、いつまでも自分の世界に閉じこもって、その世界に安住してしまっていては、状況は何ひとつ変わることはありません。
コンテナおおあみさんの、「市町村の垣根をとりはらいたい」という優しく力強い想いは、美しい地域活性へ導く活路となるはず。
取材に向かう時に見た登米と南三陸を包み込んだ青空に、一遍の詩が重なりました。



コンテナおおあみさんに向かう登米の空 「市町村の垣根をとりはらいたい」




                              美しい村など

                        はじめからあったわけではない

                           美しく暮らそうという

村人がいて

                          美しい村になるのである



                                           柳田國男


(平成24年1月7日)

《MEMO》
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