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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月17日土曜日

2011年12月17日土曜日14:46
3.11のあの日、宮城県全土を覆った暗黒の闇の中で、残酷なほどに眩いた満天の星。
47都道府県あるこの小さな島国で、何故こんな理不尽なことがこの宮城という地で起こらなければいけなかったのか、ラジオから流れる被災者の数を「誤報」とまで疑ったあの日から、幾度となく天を仰ぐmomoです。




杜の都であるこの仙台は、七夕まつりをはじめとした星の都でもあります。
仙台市街を天の川のように流れるSENDAI光のページェントの開催を、私は例年になく心待ちにしていました。
「見えますか。あの日の星空と同じようなこの光が、そちらにも届いていますか。」
点灯する瞬間を「気づきの光」に、見上げる光を「希望の光」に、流れる光を「絆の光」に。あの日の星空と同様の光を、地上から天に届けることができたならば・・・





使用されているLED電球の一部は、電球を保管していた倉庫が津波で流され、今シーズンの開催は物心両面とも危ぶまれました。しかし、早くから東京都「原宿表賛同欅会」、神奈川県相模原市「総武台団地ふれあい実行委員会」、秋田県大館市「大館シャイニングストーリー実行委員会」などからの寄付や協力もあり、今年も無事開催の運びとなりました。





そんな温かい光の渦の中、私が訪れた先は「せんだいメディアテーク」。
市立図書館を含め、美術、映像文化を拠点としたこの複合文化施設は、1997年に建築された全面ガラス張りの建物です。
震災で大きな被害を受けた7階は現在も工事中でしたが、今は震災アーカイブをはじめとした「3月11日を忘れないためにセンター」を開設しています。
私は、そこで開催されていたデザイングランプリTOHOKUに足を運びました。




今年の作品のテーマは「がんばろう!東北」

今回で12回目を迎えるこの作品展は高校生から一般まで、復興と東北にかける個々の想いが非常に強く表現されている作品ばかりで、ひとつひとつのポスターの中に、3.11を起点としたストーリーが込められているのだと胸が熱くなり、思わず・・と隣を見たら、やはりその子も作品の前で泣いていました。



思わず鞄からノートを取り出しペンを走らせた、その作品に書かれた一遍の詩。


もうイイ
揺れるのはもうイイ
壊れるのはもうイイ
のまれるのはもうイイ

もうイイ
暗闇はもうイイ
寒いのはもうイイ
ひもじいのはもうイイ

もうイイ
怯えるのはもうイイ
悲しむのはもうイイ

もうイイ
もうイイ
もう




食べられてイイ
眠れてイイ
飲めてイイ

明るくてイイ
洗えてイイ
あたたかくてイイ

働けてイイ
遊べてイイ
一緒でイイ

笑えてイイ
怒ればイイ
泣いてイイ




晴れたらイイ
雨でもイイ
明日がくるから
それでイイ

2011(ふつうがいい)・ 3.11(みんなイイ)
忘れていたことに気がついた
あの日から

(㈱ユーメディア  下山 浩)



「ココロプレス」が立ち上がった12月12日、今年の一字が「絆」に決まりました。
今年の開催を案じた光のページェントは、天と地を「光」という絆で照らした復興の狼煙です。

不条理を抱えたままでイイ 
それでも前に進めばイイ 
希望という名の光を失わなければそれでイイ 


震災後、何かを片づけるという気力さえなく、散乱した部屋の中でラジオから流れたひとつの曲。

                                                             


立ち上がらなければいけない。
この曲を聞きながら、小さな光がココロに灯った瞬間を、私は今でもはっきりと覚えています。
仙台の街に、この「光のページェント」という祭典があることを感謝し、残り2週間をきった2011年のカウントダウンを始めたのでした。

(平成23年12月17日)