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宮城県復興応援ブログ ココロプレス

「ココロプレス」では、全国からいただいたご支援への感謝と東日本大震災の風化防止のため、宮城の復興の様子や地域の取り組みを随時発信しています。 ぜひご覧ください。

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写真 「19年連続 生鮮カツオ水揚げ日本一」に向けて、気仙沼では生鮮カツオ水揚げが順調です。「今年はとりわけ脂が乗っている」と関係者の表情もほころんでいます。
2015.7 ~宮城県震災復興推進課~
2011年12月16日金曜日

2011年12月16日金曜日17:16
震災復興と言ってもさまざまな復興があります。


生活基盤、学校などの教育現場、道路・鉄道やガス管・水道管などのインフラ、流通、経済、いたるところで寸断されたり、何もかも無くなってしまった現場。被害の程度はさまざまです。
でもそれを修復するのは復興ではなく、復旧です。


なにかが元に戻れば動き出すものがある。それが次第にスピードアップすれば復興につながっていく。復興とは一概に言えるものではなく、もしかしたら元に戻らないことも含めて復興というのかもしれません。

要は人間が元気になること、活力がみなぎることを復興というのだと思います。

ちょっと硬めの導入から入りました。new-Tです。
今回は人知れず活躍する方を紹介しましょう。
この方のやっていることが本来の復興の仕事かもしれません。
歴史文化は流失や焼失してしまったら、それでおしまいですからね。
NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク事務局長の佐藤大介さん(37歳)です。





物心ついたときから古い絵巻物などに興味を持っていた佐藤さんの天職ともいえる仕事でしょうか。
宮城資料ネットは、2003年7月に発生した宮城県北部地震によって被害を受けた文化財の救済活動を契機として設立されました。


震災後1カ月くらいから石巻、東松島、南三陸などの津波被災地に入り個人宅の歴史資料の搬出、応急処置、保全に取り組んでいます。

応急処置とは泥、塩水の洗浄です。
平成23年12月22日現在で現地調査77 資料レスキュー41回 救出した資料の数は2万点を越えるそうです。

まず、地味で息の長い仕事です。


作業室に運び込まれた資料の応急処置は

①乾燥(陰干し)
②フリーズドライ(真空凍結解凍)
③真水で水洗いして塩を落とす

上記の作業を資料の損害に合わせて丁寧に行います。


水洗い

小型扇風機で乾燥


これは明治時代の資料


そして最終的にデータ化

今後は内陸部の地震で解体を余儀なくされた個人宅から出る歴史資料が多くなるだろうといいます。

「今回の震災の経験を生かし、他の専門分野を体系化して今後の災害に備え、復興に生かしていきたいです。昔の資料の中には現在に生きる情報として活用出来るものもあります」



驚くべきことを聞きました。
それは、「和紙に書かれた墨文字は水に流れない」というのです。
流れたのはインク文字でした。


ううむ、知らなかった。恐るべし和紙と墨。
古い歴史ほど残るということですね。
そしてこのような歴史資料から先人の遺した智恵が復興に生かされることを願います。
わたしたちは何度も何度も地震と津波に襲われ続けているのですから。



ひょうひょうとした風貌の佐藤さん、子どもの頃の純真な心を保ち続ける意志の強い方とお見受けしました。


宮城歴史資料保全ネットワークを詳しく知りたい方は、
http://www.miyagi-shiryounet.org/00/front.htm をご覧下さい。

(平成23年12月16日)